きっかけは娘からの一本の電話でした

豊嶋建具店

今回は、丹波市氷上町沼で40年に亘り組子技術を生かした建具製造を手掛けておられる、

豊嶋建具店 足立一人さんをご紹介します。

皆さんは『組子』ってご存じですか・・・?

足立さん 先日、娘さんから一本の電話をもらったそうです。神棚のオーダーです。

これにより思いもかけない神棚の製作となりました。

 

というのも、娘さんからは「仰々しい神棚じゃなくって、私の部屋に祀れるようなものを。」とのこれまでに経験したことのない注文だったそうです。

 

そこで、足立さんに火が付きます。建具職人の技術、『組子』を活かして作ってみようかと・・・試行錯誤。

仕上がったものは、昔の仰々しい神棚のイメージはなく、洋室に祀っていても違和感なく、また、部屋のインテリアにもなりそうな感じに仕上がっています。

娘さんからも、また、娘さんの友達からも大変好評とのことです。

現代の生活に和のテイストを・・・

足立さん そんな出来事があってふと思ったそうです。

「現代の生活の中で少なくなっている建具技術をこんな感じで身近に感じてもらうことができるのではないかな?」

 

「組子」とは細い木片を、釘を使わずに組み合わせ、緻密な幾何学紋様を生み出す木工伝統技法のことです。昔は、和室の欄間や障子などに用いられていましたが、和室の減少とともに組子の技術も衰退。

「組子細工」には細くひき割った木に溝や穴、ほぞ加工を施し、カンナやノコギリ、ノミ等で調節しながらひとつずつ組み合わせていきます。

ひと手間ひと手間、大切な人のことを想いながら組んでいく作業には職人の技術だけでなく、足立一人さんの優しくあたたかい想いを感じることができます。

「少しでも、組子の技術を知ってもらい、身近に感じてもらいたい。そして、日本文化の建具の良さを知ってもらいたい。」

そんな思いを新たに思い起こさせてくれたのは、最も身近な家族 娘さんからの一本の電話だったようです。

最後に・・・

皆さんのご家庭にも神様をどこに祀ろうかと迷われることがありましたら是非一度ご相談ください。

きっと、皆様のイメージを形にして下さる、素敵なものが出来ること間違いなしです。

神棚だけでなく、様々な用途に応じた製品のご提案もして下さいますので、お気軽にお電話いただければと思います。