贅沢カニすきからお手軽メニューまで、四季折々の味を楽しむ老舗

黒井屋

最近、青垣町佐治の町で第4日曜に人だかりができるお店があると聞き、やってきました。その人だかりは、料理旅館「黒井屋」前にできています。

なんでもこの日は佐治のまちをぶらぶら巡る「サジイチ」が開催され、黒井屋さんではワンコイン(500円)でお得な料理がテイクアウトできるのだそう。

7月は天ぷらそば、8月はうな丼(写真)、9月はちらし寿司(予定)といずれも豪華ラインナップ。ちなみに、写真のうな丼が8月のサジイチメニュー。ほんまに500円でええんですか?って聞きたくなるボリューム!こんな大サービスな企画をする黒井屋さんって、普段どんなメニューやサービスがあるのかしら?

さっそくレポートを開始~。

黒井城の殿様が泊ったから「黒井屋」※諸説あります

まずは、黒井屋さんの基本情報から。黒井屋は、創業時期を振り返るのが難しいくらい、この佐治で長く商いをしてきたお店です。

佐治は京都や大阪へ続く街道沿いの宿場町として栄えた地域で、その中で黒井屋は料理や宿を提供し、旅人をもてなしてきました。現在の黒井屋という屋号を掲げる以前、「対山楼(たいざんろう)」という名で商いをしていた時に、春日町にある黒井城のお殿様が泊って、それから黒井屋と呼ばれるようになったという言い伝えもあるような、歴史のあるお店です。

 

カニすき、まるっと一式、配達します。※地域限定

そんな黒井屋の人気メニュー&イチオシメニューは冬季限定のカニすきです。何がすごいって、このカニすき料理を、まるっと一式、お家で味わえてしまうプランがあるところです。店主の臼井さん曰く、『用意するのは、場所(部屋)だけでいいからね』と。料理はもちろん、鍋も卓上コンロも皿も箸も、ぜ~んぶ、黒井屋さんが用意して届けてくれます。

上流階級の遊びか? と思うほどの贅沢プラン。料理屋さんの部屋食でもテンションあがるのに、それをそのまま自宅で“部屋食”ができちゃうなんて。写真のこんな感じが、お家に再現されるという贅沢。※テーブルと座椅子は含まれません。外出を控えがちになるこのご時世にもぴったりです。

配達だけではなく宅配も可能なので、遠方の方もこのカニすきを堪能できます!宅配は、さばいたカニ(冷凍)とカニすきの出汁、カニスプーンのついたセットです。

もちろん、黒井屋さんでもいただくことができます。4つのお座敷をつなげると、最大60名まで入るので、同窓会や家族・親戚の集まりなどにも対応できます。

カニすきプラン6,500円(税別)~。要予約。

内容:つきだし・かにすき・焼きがに・かにの天ぷら1人1本・雑炊

 

四季折々のメニューをぎゅっとお弁当に!「六角弁当」(例)

もうひとつ紹介したいのが、「六角弁当」。前菜、酢のもの、お造り、油もの、炊き合わせ、ご飯もの、フルーツをギュギュっとお弁当仕立てにして提供するものです。

例えば、秋の行楽シーズンに、六角弁当を持って、黒井屋さんから車で5分の高源寺に紅葉を見に行くなんていうのも素敵ですね。ちなみに、黒井屋さんは、その昔、高源寺で紅葉時期に限定して料理屋を出店していたのだとか。

 

素泊まり5,000円(税別)、朝夕2食付き7,000円(税別)のお手頃価格で宿泊も可!

あまり知られていない、ほぼクチコミだけで宿泊予約を受け付けている黒井屋の宿。田舎の風情を感じる純和風のお部屋が4つあり、学生のサークルや合宿、北近畿⇔神戸に出張するビジネスパーソン、佐治で飲んだ人(ごく一部)などにおススメです。

1名から利用可能ですが、人数が多ければ座敷をつなげて大部屋にできるので、サークルやグループ旅行でもみんなで楽しくお泊りできます。

お宿にもフリーWi-Fiがありますが、佐治の町全体で「宿場町オフィス」計画があり、黒井屋さんから徒歩1分~5分圏内にある4つの町家が平日に日替わりで開館し、そこでテレワークができる仕組みになっています。

早めにチェックインまたは、宿泊の翌日に近隣の町家でテレワークもできますよ。写真は黒井屋さんから徒歩2分の「衣川會舘」。毎週木曜に開館します。

 

まずは、サジイチに行ってみよう!

2020年の春から始まったサジイチは、佐治の町なかのお店がお得なメニューを提供する月イチのイベントです。ランチ、スイーツ、リラクゼーション、食品販売など参加店舗のメニューが多彩。中でも黒井屋は冒頭でも述べた通りの豪華メニューで参加します。サジイチの情報はfacebookページの「佐治倶楽部」からチェックできます。

 

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