身近な場所に緑豊かな植物や色あざやかな花壇があったら素敵ですね。でも、植物について詳しい知識がなかったり、お手入れが心配だったりと、不安のある方もいるのではないでしょうか。丹波市柏原町の植木屋「とくだ」では、豊富な知識と経験を活かし、日本庭園からナチュラルガーデンまで、お客さま好みの庭づくりを行っています。
理想のガーデンライフを叶える、徳田悦郎さんの姿勢
とくだ 代表 徳田悦郎さん
代表の徳田悦郎さんは丹波生まれの丹波育ち、自然に囲まれた環境からか植物が好きな子どもでした。好きなことを活かせたら、と大学では緑地公園・運動公園などの設計を中心に学びましたが、学ぶうちに現場の仕事に惹かれ、卒業後は宝塚市の造園業者で剪定や造園の修業を積み、独立して1990年（平成2）に「とくだ」を開業しました。
「修業時代は日本庭園が中心でしたが、開業してからは徐々に洋風の庭が増えてきました。日本庭園ではきっちり様式に応じた仕上がりが求められ、洋風庭園ではナチュラルな仕上がりが求められるので、はじめは戸惑いもありました」と話す悦郎さん。
トレンドのデザインはお客さまから学び、大学や修業時代に身に付けた技術と植物の知識を交えながら、その地域の気候や、施主さんのライフスタイルに適した庭の形を提案していくのが悦郎さん流。こまめに会ってお話することを大切に、一つ一つアイディアを詰めながら庭をつくっていく、その丁寧な姿勢がお客さまに喜ばれています。
剪定の技術と植物の知識、お客さまとの関わり全てを大切に
受賞歴の載った雑誌をスクラップ
全国規模で行われるガーデンコンテストとして日本のさきがけであり、ガーデン業界に注目の逸材を輩出することで知られる「ビズ・ガーデン大賞」。悦郎さんは2004年（平成16）の第3回ビズ・ガーデン大賞にて「大きな庭部門」の金賞を受賞しています。丹波市内の方の「一年中花がいっぱいに咲き乱れる庭をつくりたい」という要望に向き合った結果が認められました。
左・徳田睦幸さん
悦郎さんが庭と、お客さまと真摯に向き合う背中を間近に見て育った息子の睦幸さんも造園・剪定に関わって12年目。最近では、現場を任されるようにもなってきました。
「一代で築き上げた父の技術を『ここで絶やすのはもったいない』と思い、いつの間にか継ぐことを心に決めていました。実際にやってみて、できることが一つ一つ増えていくのが楽しく、奥深い仕事だと感じています」
技術の他に睦幸さんが悦郎さんから学んだのが、お客さまとの付き合い方。「30年以上お付き合いのあるお客さまがいたり、かつて庭を担当した遠方のお客さまが父に会いに丹波市に遊びに来てくれたりするなど、庭を通して人とつながり、人と人としての付き合いができるのも、この仕事の面白さだと思います」
丁寧な仕事ぶりに安心！ 身近に植物のある生活を
最近の施工例。丹波市内でも南国を感じる庭づくりができる
丹波市、三田市、伊丹市、尼崎市などの個人のお客さまを中心に、開業から200軒以上の庭を手掛けてきた「とくだ」。出来上がった庭園は、スケジュールを組んで年に一度以上の剪定を受け付けるほか、お電話一本で庭の疑問点や要望を伺いに駆けつけています。
造園作業は小さいスペースであれば施工1日程度、5万円から受け付け。まずは現場を視察し、広さと作業量から見積もりを行います。大阪を中心に全国各地から植物を仕入れ、専門的な知識で、居住地域で育てられるものをご提案し、理想の庭づくりへとつなげていきます。
剪定のときに心がけるのは、人の目から見ていかにも「切った」という不自然な印象を与えない、吹き抜ける風を感じるような、自然な柔らかさだとのこと。そのため細かい手作業が多く、小さな剪定ばさみを使って最後まで気を抜かずに丁寧に仕上げています。
「庭づくりの仕事で一番やりがいを感じるのは、完成したときの達成感です。自分自身も満足できるような自然で美しい剪定を心がけていますし、お客さまからも『きれいになった、ありがとう』と声をかけていただけると本当にうれしいです」と語るお二人。
柔らかい物腰で丁寧な打ち合わせを行い、豊富な知識で植物や庭づくりに関する質問にもわかりやすく答えてくださる悦郎さん、睦幸さん。身近な場所に美しい緑を感じる生活について、「とくだ」のお二人に相談してみませんか。
text:済木麻子
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