丹波市立休養施設「やすら樹」は、氷上町にある宿泊・休養施設です。静かな山間でおいしい料理を安価で食べられるのが、一番のポイント。宿泊はもちろん、ランチや宴会にも幅広く対応しており、晩秋から春にかけては、ぼたん鍋がおすすめです。
氷上町の静かな山間にある宿
外観
「やすら樹」は、鳥のさえずりを聞き、森のささやきと対話するかのような山間の静かな場所に建っています。
もともとは、1989年(平成1)、林業従事者のためにオープンした休養施設。当初は、木工工房「ときめ樹」も併設しており、体験・保養施設として運営していました。
2019年(令和1)に30周年を迎え、「やすら樹創立30周年記念イベント」として、津軽三味線などで民謡演奏するユニット「播磨トライブ」のライブを開き、大いに盛り上がったそうです。
宿泊だけでなく食事や宴会など幅広く対応
玄関
客室
やすら樹は、宿泊はもちろん、ランチやカフェ、宴会などにも対応しています。その他、シーズンを問わず、同窓会や学生の合宿などの利用も多いそうです。
客室は純和風の和室15室で、最大収容人数は75人です。宴会用の大広間の他、炭火焼の本格BBQが楽しめるテラスも併設しています。
丹波の旬がたっぷり詰まった料理に舌鼓
突き出し、椀物、刺身
食事は部屋食で、客室とは違う部屋でいただきます。就寝時に食事の匂いが残らない配慮ですね。
会席料理は、3,850円、4,950円、6,050円と3ランクあり、こちら4,950円の森山会席です。宿泊料金は一律で、料理の価格で変わってくるシステム。
まずは、つきだし、椀物、刺身が彩りよく並んでいます。
但馬牛の陶板焼き
「但馬牛の陶板焼き」です。陶板焼きは、食事のランクによって丹波産但馬牛か国産牛かになります。
特製ダレで付け焼きしたウナギのかば焼きは、香ばしくてふんわりやわらか。揚げたての天ぷらは抹茶塩でいただきます。
丹波黒豆の炊き込みご飯、赤だし、茶碗蒸し、香の物
ここまでも、かなりのボリュームですが、最後は丹波黒豆の炊き込みご飯です。ホクホクの黒豆がたっぷり入っていてとても贅沢。赤だしも茶わん蒸しも付いているので、さらにお腹がいっぱいになります。
晩秋からはぼたん鍋がおすすめ
ぼたん鍋(要予約)5,700円
11月の猪の猟解禁後から3月頃にかけては「ぼたん鍋」の季節。
丹波の新鮮な猪肉はもちろん、地元産の野菜、30年かけて進化させた出汁を使ったぼたん鍋は、炭火がいこる囲炉裏のある特別室でいただきます。
「猪肉は牛肉と違って、煮込むほどに肉がやわらかく味もよくなり、この特製味噌ダレがよく合います。最後はうどんを加えて、味噌煮込みうどんにします。うどん玉をおかわりするグループもいて、接待でもよく使われています」と、取締役専務の十倉孝實さん。
無料送迎あり。静かな環境でゆっくりできる宿
無料送迎用のマイクロバスがスタンバイ
徒歩圏内にある達身寺
「やすら樹の魅力は?」とお聞きすると、「素朴で何もないのが一番いい。JR柏原駅や石生駅まで送迎、丹波市内と多可町加美区内4名様より無料送迎しています。また、せっかく来たならすぐ近くにある達身寺に寄ってほしいですね。丹波の正倉院ともいわれるほど、すばらしい仏像の数々を、ぜひ見て帰ってもらいたい」と、十倉さんは胸を張ります。
フロントの久下(くげ)千鶴さん
「丹波は本当にいいところです。お寺もたくさんあって紅葉の季節は特にすばらしいですし、日本一低い中央分水界がある水分れ公園や、春日局の出身地、春日町、柏原駅周辺も見どころがいっぱいです。うちの宿をその観光の拠点にしていただきたいですね」とフロントの久下千鶴さん。
スタッフの大西眞理さん
また、スタッフの大西眞理さんは「本当に静かなところなので、都会から来た人は落ち着くと思います」とにっこり。
おいしい料理とお風呂と空気、丹波の恵みをいっぱいいただいて、やすらぎを感じられる宿で贅沢な休日を過ごしたいですね。
1泊2食付8,580円~
※表示価格は全て税別
<注意事項>
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