健康な苗と新鮮な農産物を買える種苗の専門店

徳田種苗園

稲継の交差点のすぐ近くにある徳田種苗園は、種から苗を育てる専門農家です。育苗から手掛ける農家は実は少なく、「創業当時から事業形態はほぼ変わっていません」と、三代目の徳田英和さんが言うように、様々なノウハウを積み重ねた丈夫な苗を販売。さらに自社農園で栽培した米や野菜の直販も行っています。いくつもの田畑やビニールハウスで栽培されている、新鮮な農産物を買えるのはとっても魅力的ですね。

種から苗を育てるプロフェッショナル

徳田種苗園の苗は主にJAに出荷されています。品質に厳しいJAから各農家へ納められ、それぞれが丹精込めて栽培した野菜が出荷されます。そのルートとは別に、農家や家庭菜園など、一般に向けた小売りもしています。「苗1つからでも販売します。いきなり来てもらってもいいし、電話で問い合わせてもらってもOK」と徳田さん。

家庭菜園初心者なら、「自分が食べたい野菜から始めてみては」とアドバイス。これからは秋植えの季節、深めのプランターを使えば、白菜、ブロッコリー、キャベツなども作れるので、ベランダ菜園でも収穫できるそうです。白菜なら2カ月半ほどで収穫できると聞いて、ちょっとそそられています。夏は虫や雑草対策が必要ですが、秋植えは夏のものより手間がかかりません。今から間に合う育てやすい野菜を選んで、チャレンジしてみるのもよさそう。

ちなみに4月20日ごろからゴールデンウイーク明けごろまでは、トマト、ナス、キュウリなど夏野菜の苗が倉庫にずらりと並びます。夏野菜を育てたい人はこの時期を目指して買いにいきましょう。

元気な苗を選んで美味しい野菜を育てよう

直接種苗園に行けば、元気な苗を選んで、ついでに栽培方法のポイントも聞けますね。野菜を育てるために、どんな土を選ぶかはとても重要。徳田種苗園では、ベースとなる培土に、成分の違う土を足したり引いたり、独自の配合で、野菜の種類に合うように作るそうです。生育は天候や気温の影響を大きく受けますが、苗を育てているからこそわかるプロのテクニックがありそうですね。

初心者こそ強い苗を手に入れたいもの。例えば量販店で苗を買うより種苗園で買うほうが、直前まで世話をしている分、苗は元気なはず。愛情を込めて作った野菜は甘味が増すと聞いたこともあるし、とれたての新鮮な野菜を食卓にのせた時の満足感はたまりませんね。

最近は農業への関心が高まって、リタイア後の趣味として貸農園を利用する人も多いです。また新規就農を目指して丹波にやってくる若い人も増えています。プロ農家、貸農園利用者、小さな家庭菜園を作っている人など、買いに来る人の畑は様々ですが、苗が丈夫なので来年もと常連さんになっていくようです。

収穫したばかりの新鮮な野菜を直販で

徳田種苗園で収穫したばかりの新鮮な農産物も直接購入できます。さらに、食べチョク、メルカリ、楽天でも販売しているので遠方からも注文できます。時季によって野菜の種類が違うので、都会でも旬を感じることができますね。朝採りした野菜を新鮮な状態で発送してもらえるから、とびきり美味しいものが届きます。

夏は畑一面にトマトが実り、トマトの地方発送も行っています。ジューシィでとっても美味しいそうですよ。

◆食べチョク「丹波のトマト屋さん」

◆メルカリShops「丹波のトマト屋さん」
9種類野菜詰め合わせセット

◆Rakuten Rakuma

採れたて野菜の詰め合わせセットの中身はその時季の畑しだいです。もうすぐ冬野菜の収穫の季節、11月、12月は白菜やキャベツ、ブロッコリーが甘くおいしく育つので、詰め合わせセットにもたくさん登場します。
冬は、柿や栗など実がなる苗木も多く出荷されるそう。木をじっくり育てるのもまた違う楽しみですね。葉牡丹は鑑賞用ですが、冬に葉が紅やベージュ、ピンクなど、鮮やかに色づくので花壇が一気に華やかになります。鉢植えでもよく育つのでお店や家庭の玄関先にもおすすめです。

徳田種苗園で印象的だったのは、女性たちがいきいきと仕事をしている様子。「発芽したばかりの苗を扱う育苗は細かい作業なので、丁寧に作業される方や器用な方が向いているようです」と徳田さん。定年もなく、アットホームな雰囲気で仕事をされているから、野菜ものびのびと育つのかなと感じました。

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、園内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。