名物大将が豪快なおもてなし!ジビエを使った居酒屋&焼肉店「かつべえ」

かつべえ

丹波地方にはジビエ料理の名店が多く、鹿肉、鴨肉、キジ肉など、都心ではなかなか味わえない料理を堪能することができます。特に猪肉を使った「ぼたん鍋」は当地名物のひとつ。

未経験の方はもちろん、すでに何度も食べている方にも、新たな発見と感動を与えてくれるジビエの名店が、今回ご紹介する「かつべえ」です。コンテナを改造した店舗は手狭ながらも手作り感あふれる暖かい雰囲気。カウンター越しにやりとりする大将と女将とのコミュニケーションも、当店の魅力のひとつです。

プロの料理人が慕う、丹波の名物大将

当店のオーナーであり、丹波の名物大将である中尾勝志さんは、ジビエ一筋30年。若い頃から飲食店でアルバイトをし、猪肉の専門店で番頭まで勤め上げ、2005年に満を持して独立・開業。生まれ育った丹波の地で「かつべえ」をオープンしました。

元々、豪快で面倒見のいい中尾さんは、調理師仲間はもちろん、ベテランの料理人にも頼られ、慕われるほど。また、その経験を次世代へ繋げるべく、とある調理学校の講師を任されたことも。中尾さんのジビエに関する確かな知識と長年の経験は、いまや各地で有名となり、日本全国から「本物の味を求めるジビエファン」が集まる名店となりました。

味付けよりも鮮度が命!栄養満点の猪肉

「天然の猪肉は薬膳と同じ。低カロリー高タンパクで栄養価が高いんだ。体にとってもいいんだよ。ただ養殖の猪肉は豚肉とあまり変わりないな。脂の質が全然違うんだ」そう話す中尾さんは40代後半には見えないほど肌もツヤツヤ。かなりの説得力があります。また、居酒屋と並行に食肉業も営んでいるので、自ら買い付け、解体なども行っており、その目利きは筋金入り。

「ジビエ料理は味付けよりも、目利きと新鮮さが命だね。シンプルな味付けで素材を活かす料理なんだ。つまりその知識がないと本物のジビエは食べられない。僕はそこに人生かけてきたからね、絶対の自信があるよ」

コースメニューはコスパもボリュームも満足度抜群!

かつべえではジビエの他に居酒屋メニューやお刺身も提供。特にコースメニューはコスパもボリュームも満点で、客側がビックリするくらいだとか。

「刺身、ぼたん鍋、焼肉のセットに飲み放題がついて7,000円です。鍋はすき焼きでもしゃぶしゃぶでもOK。みんなお腹いっぱい、大満足になって帰ってくれるよ」

ちなみに15,000円のコースになると、1年以上かけて作りあげる幻の自家製生ハムが堪能できます。

アラカルトではその日、入荷した素材によって、オススメメニューが変わるそう。

「基本的にはお任せメニューが多い。僕の目利きを信じて任せてくれれば、最高の料理を提供するよ(笑)」中尾さん個人のFaceBookページでは、当日の仕入れ情報などを発信中。来店する前にぜひ事前のチェックを。

柏原の織田まつりでは猪の解体も!ジビエ料理をもっと気軽にもっと楽しく

楽しいこと、賑やかなことが大好きな中尾さんは、自らイベントを企画し、仲間とツーリングをしたりバーベキューをしたり。そこで料理の腕を振る舞って、友人達に楽しんでもらうことが何より嬉しいのだそう。

毎年秋に柏原で行われていた「織田まつり」では、猪肉を解体し、丸焼きを提供していました。

「昨年は300人以上が行列を作って、迫力と味を楽しんで頂いた。6時間もかかったけどやりがいがあったね。今年はコロナの影響で中止になってしまって残念だけど、また機会があればぜひやりたいです。しばらくイベントは難しいけど、居酒屋は営業中。ぜひ、うちで食べていってください」

なんとなく特別感のあるジビエですが、「かつべえ」に立ち寄れば、もっと気軽に、もっと楽しく頂けそうです。