生産者さんとタッグを組んで丹波の美味しいものを食卓へ

山忠商事株式会社

1963年(昭和38)に創業、1973年(昭和48)に会社を設立、2023年(令和5)で50年を迎える山忠商事。鶏・豚・牛といった家畜の配合飼料の販売をメインに、卵や鶏肉などの畜産物や丹波の松茸、栗、黒大豆といった農産物を販売しています。特に、同じ市内の生産者、村上養鶏場とタッグを組んだ卵はオンラインショップでも大人気。今後は、画期的な加工品もデビューする予定です。

先代から大切にしている社訓は「先義後利」

氷上支店

創業者は、現社長・山本忠弘さんの父親である山本忠利さん。個人商店として春日町で開業し、その後、1989年(平成1)に、柏原町に本社を移しました。現在、本社ビルでは事務処理機能を残し、主な業務は倉庫がある氷上支店で行っています。

社長の山本忠弘さん

社訓は「先義後利(せんぎこうり)」。 「義を先にして利を後にす」と訓読し、「義」は人として当然あるべき道の意で、「利」は利益のこと。意味としては、「道義を優先させ、利益を後回しにすること」です。

社長は「社訓にのっとり、うちのエサを使っていただいて作った畜産物をできるだけ生産者さんに有利な条件を探し(先義)、お客さんの利益を上げていくことで、それがしいてはうちの利益になる(後利)と思っています」と、熱く語ります。

生産者さんとの関係づくりを大切に

村上養鶏場の村上さん

村上養鶏場のスタッフの皆さん

山忠商事㈱が大切にしているのは、生産者さんとの関係づくりです。

一番関係が深い春日町の㈱村上養鶏場は、山忠商事㈱と村上さんが共同で経営している会社です。村上養鶏場は美しい空気の緑豊かな環境のなかで、味にこだわった指定配合飼料を使って4万羽の鶏を育てています。鶏の健康状態や卵の品質の確認、環境の保持などは、機械ではなく、やはり人の目で見て人の手で行うことが大切だという思いで、毎日鶏たちと向き合っています。山忠商事㈱では、このように丁寧に作られた卵を、その思いとともに一般のお客様の食卓にお届けしています。

但馬牛の生産者の太田さん

和牛の故郷・但馬で約3年の時を経て、ブランド牛「太田牛」が生まれます。繁殖から肥育にいたるまで、独自の専用配合飼料で一貫して飼育管理しています。もちろん、山忠商事の飼料です。きめ細やかな愛情を注ぎ、手塩にかけて育てあげた上質な肉牛は、これまでに数々の賞を受賞しています。

生産者さんとの良好な関係性は、先代である父親・山本忠利さんから引き継がれているそうです。忠利さんは、生産者さんと一緒に有機農業の勉強会をするなど、熱心に取り組みました。さらに、市議会議員時代には、地元の生産者の産品を市外にPRしたいと、ことあるごとに丹波の食材を手土産に持って行き、それが今につながっているということです。

村上さん家の卵がおいしい

丹波地玉 せせらぎ

山忠商事では、村上養鶏場のブランド卵を販売しています。そのうちの一つが、とびきりの生みたて卵「丹波地玉せせらぎ」です。

黄味が盛り上がって濃厚

天然ハーブ、海藻粉末などの純植物性飼料で、抗生物質は一切使用せず、品質や安全にこだわり、兵庫県認定食品の認証を取得しました。ビタミンEが一般の卵の10倍以上もあり、臭みのないコクのある卵です。黄味がプルンとして濃いオレンジ色。見るからにおいしそうでしょ。

村上さん家のハーブたまご

「村上さん家のハーブたまご」は、7種類の天然ハーブを飼料に配合し、抗生物質は一切使用せず、純植物性飼料で育てられた赤鶏が産んだ卵です。天然ハーブのマスキング効果で、生卵独特の臭みがなく、混ざりにくいほど濃厚で、昔ながらのコクがあるのが特徴です。

これらの商品は、高島屋、大丸といった百貨店の催事コーナーで販売して、お客さんの声を聞き、製品づくりにつなげたそうです。

2年程前から、自社のオンラインショップで販売するようになりましたが、それに先がけて、全国の地方新聞社厳選のお取り寄せサイト「47(よんなな)CLUB」にも出店しました。

濃厚で臭みのない村上さん家の卵をゲットしたい場合は、山忠商事のオンラインショップから、オーダーしましょう。

https://www.yamachu-co.jp/onlineshop/

せせらぎ 30個2,820円、50個3,650円、80個4,350円

村上さん家のハーブたまご 50個2,950円 ※すべて税込・送料込

また、風味豊かな最高級の「太田牛」も、山忠商事のオンラインショップで、村上養鶏場の卵と一緒に「すき焼きセット」として販売しています。

丹波の特産物を幅広く販売

丹波栗や丹波松茸も販売

丹波地どり

オンラインショップでは、卵のほかにも、丹波のおいしいものをいろいろ販売しています。

丹波黒大豆、丹波栗、丹波黒枝豆などの農産品、丹波地どり、但馬牛といった畜産品をはじめ、地元の和菓子店・やながわが製造した丹波黒大豆煮豆や丹波栗渋皮煮、米粉のバウムクーヘンといった加工品も手がけています。

手書きのメッセージと口福(こうふく)のレシピ

一般のお客様へお届けする荷物に同封する納品書には、総務部長の土肥玲子さんが心を込めて手書きしたお礼文が添えられます。

2020年(令和2)4月からは、毎月オリジナルレシピ「口福のレシピ」を作って、卵を注文のお客様にお届けしています。「冷蔵庫の残り物を使って手軽にできるものばかりです。毎月作って撮影しています」と土肥さん。ありそうでなさそうな「口福のレシピ」はホームぺージでも公開しているので、チェックしてみてくださいね。

新商品の開発も手がける

新商品について議論を交わす社長と土肥さん

山忠商事㈱では、新商品の開発にも取り組んでいます。現在開発中の「卵の缶詰」は、生まれて120~150日経過した若鶏の産みはじめのSSサイズの「初たまご」のゆで卵と親鶏を、丹波の野菜と一緒にスープ仕立てにした贅沢な缶詰。

「初たまごは縁起物としてもいいので、安産祈願や退院のお祝いなどギフトに使ってほしいですね」と山本社長。2021年(令和3)の年明けからオンラインショップを中心に販売するそうです。こちらもお楽しみに。

あふれんばかりの思いやりが詰まった丹波の食材。その心意気は消費者に伝わり、リピートにつながっています。オンラインショップのさらなる充実が楽しみです。

 

<注意事項>

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