お客さま対応はどこにも負けない!産業廃棄物から一般ゴミまで請け負う廃棄物回収のプロフェッショナル

株式会社広初サービス

丹波市の廃棄物回収を一手に引き受ける株式会社広初サービス。代表の廣瀬さんは何事にも全力投球するとても快活な方で、「常に成長し続けられる人間でありたい!」と、廃棄物回収事業のほかジム経営や写真撮影などさまざまな業務に精力的に取り組んでいます。
今回は、広初サービスのメイン事業である廃棄物回収事業についてピックアップ。どのような思いで運営しているのか、詳しく伺ってきました。

地球環境をよくするお手伝いがしたいんです

1972年(昭和47)に、ブラウスやエプロン、水着などを製造する「広初株式会社」として創業。その後、運営を続ける中で自動車整備士でもあった当時の社長が別会社として廃タイヤ回収事業と運送業の「株式会社広初配送サービス(現、株式会社広初サービス)」をスタートさせたことで、廃棄物回収事業へと本格参入していきます。

廣瀬さんが入社したのは1996年(平成8)のことです。もともとアウトドアが好きで、バックパックを担いで日本や海外のキャンプ地で野営をするのが趣味だった廣瀬さん。そんな中でおのずと目に入ってくるゴミの不法投棄に心を痛め、この状況をなんとか変えたい、両親が経営する会社ならごみの回収を通じてリサイクルに携われるのではないか、と考えての入社でした。

まずは現在の事業拡大から始めるべきだと考え、既存の事業のひとつであった運送業に力を入れます。それまで所有していたトラックの台数を倍近く増車し、なんとか事業拡大を成功させます。そして、2006年(平成18)に、株式会社広初配送サービス(現、株式会社広初サービス)を、運送業とともに廃棄物の収集運搬業を中心とする事業へと転換。「地球環境のためにリサイクルに携わりたい」との思いが、ようやく実を結ぶ兆しが見えたのでした。

一方で廃棄物の不法投棄の問題も見過ごせない

廃棄物は、大きく2つの種類に分けられます。ひとつは工場や建築現場などから出る「産業廃棄物」、もうひとつが家庭から出る「一般廃棄物」です。それぞれ処理するためには、廃棄物を処理施設まで運搬したり敷地内に保管したりしておく必要があり、その運搬・保管の工程を担うのが広初サービスです。

廃棄物に関するこういった知識が広く知れ渡っていないこともあり、許可証や資格のない業者がこっそりと廃棄物の運搬を行なっている例が横行しています。
「格安で廃棄物を処理すると宣伝し、実際には処理施設へ運搬せずに人目につきにくい場所に不法投棄している業者が、実はたくさんいるんです」と廣瀬さんも嘆きます。

そのような業者とは一線を画す企業でありたいと、広初サービスでは取得した許可証や資格をすべてオープンに。社内でいちばん目立つ場所に掲げているほか、取引開始前にはメール等で送るようにして、安心して任せられる企業であることを積極的に発信しています。

広初サービスのHPより

さらに誰でも簡単に情報にアクセスできるようにと、同社HPにて処分料金表も公開。問い合わせ前にあらかじめ予算感が分かるとあって、廃棄物排出元の企業からも好評です。

古物商・金属くず商も取得しさらに多様な事業が可能に

なお、産業廃棄物と一般廃棄物はそれぞれ同じ廃棄物ではありますが、運搬・保管に必要な資格や許可証が違うため、両方取り扱える会社はそれほど多くはありません。一方広初サービスは両方の資格や許可証を取得済みなので、家庭から出るゴミの回収も可能。行政とも連携し、個人から丹波市役所に問い合わせのあった廃棄物の相談についても、スムーズに引き継いでアドバイスや回収の相談にのってくれます。

ここ最近、古物商の資格も取得したことでさらに幅広い展開ができるようになりました。例えば金属くずなど価値のある廃棄物があった際、これまでなら単に回収して運搬するか、古物商の資格を持つ別の事業者に声をかけるなどしていたところ、自社で買い取ってその分の処理費用を安く上げるなど、ワンストップでの対応が可能になりました。もちろん、廣瀬さんの長年の願いであったリサイクルも、古物商を取得したことでスムーズに行えるように。

「地域にあってよかった、と誰もが思える会社でありたいと常に考えています。そのための原点は、やはりお客さま。これまでお客さまにどう貢献できるか、どうしたら喜ばれるかを第一に考えて運営してきました。お客さま対応はどこにも負けたくない!という気持ちもあるので、私自身が窓口を担当し、いち早く対応できるように体勢も整えています」(廣瀬さん)。

時には事務所併設のログハウスにこもって考え事をすることも

実は、数年前に原因不明の病に臥せり、思うように仕事ができなくなった時期があったといいます。「高熱が続きあちこちで診察を受けたのですが、原因が特定できず、熱冷ましの頓服薬を服用する日々でした。このように体調不良で俊敏に動けなくなっていたにもかかわらず、変わらず契約を続けていただけるお客さまもたくさんおられて……本当に感謝で胸がいっぱいになります」と、当時を思い出し涙ぐむ廣瀬さん。

体調回復のきっかけは筋力トレーニングだったそうで、以来筋トレは欠かさずに行うようになり、なんと氷上町横田に24時間いつでも使える完全個室ジム「GYMBASE(ジムベース)」までオープン。さらに趣味でもあるアウトドアの可能性を広めるべく、丹波市の豊かな自然の中で行うアウトドア研修事業もスタートする予定です。

「一つひとつの事業を大切にしながら、丹波の魅力も発信する会社でありたいです。これからも地域や地域に住む人の幸せを願い、日々感謝しながら仕事をしていきます」と話す廣瀬さんの目には、未来を見据える希望の光がしっかりと点っています。

 

<注意事項>

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