丹波を代表する食べ物といえば、なんと言っても「丹波栗」。その美味しさは地元ではもちろんのこと、日本各地に広がりを見せるほどになりました。特に旬の時期には、ドライブ客が大量に押し寄せ、地域も一気に賑わいます。
なかでも一番の行列を見せるのが、道の駅あおがきにお店を構える栗の専門店「丹波の幸」です。出来立ての焼き栗を、「甘くて美味しいね!」と頬張りながら食べる姿は、季節の風物詩ともなっています。
丹波栗は全国に広めなければ!使命感に突き動かされ、独立・起業
オーナーの幸畑さん
オーナーの幸畑さんは、結婚を機に丹波へ移住。仕事先で出会った「丹波栗」の美味しさに衝撃を受け「これをもっと広めたい。たくさんの人に知ってもらいたい」という衝動にかられたそうです。仕事先で栗の知識を吸収しつつ、2013年には満を持して独立・起業。
当地で店頭販売や各地のイベントに出店をしながらインターネット通販にも活路を見出し、日本全国に届けることによって、多くのファンを持つ人気店となりました。
ホクホクあまーい焼き栗は、マニュアルに頼らない熟練の技
熟練の技による焼き栗製法
一番人気はなんと言ってもホクホクの「焼き栗」。徹底的に品質管理された栗の中から大きい粒のみを選別し、さらに3週間以上かけて、じっくりと熟成。それにより、栄養価が高く、天然の甘さも最大限に引出された極上の栗が出来上がります。
さらに、専用の栗焼き機で圧力をかけて焼き上げるのですが、栗の大きさによって焼き加減が変わり、味も変わるので、その火力、スピード、タイミングなどは「経験による感覚的なもの」だそうで、マニュアルには頼らない、職人気質の焼き方が伝承されています。
栗のお尻に切れ目を入れてから焼き上げるので、渋皮までポロっと取れやすく、剥くのが面倒で敬遠されていたお客様も喜んで召し上がるのだとか。もちろん無添加・無着色・無香料で、自然の甘さが凝縮されているため、子供のおやつとしても安心です。ネット通販大手の「楽天」では、栗部門で週間ランキング1位を取るほどの、人気を誇っています。
甘党にはたまらない!お土産にも最適の栗まんじゅう。ネット通販限定商品も大好評
続けて人気なのは、可愛らしい栗の形をしたおまんじゅう「栗幸餡(くりこうあん)」。
生地や餡にこだわっており、生地には丹波市産の卵を使用。栗餡を使った「丹波栗あん」は上品な甘さと栗の粒感を感じられる贅沢な作りで、栗好きも納得の栗まんじゅうです。また「丹波大納言あずき」は希少価値の高い丹波市産の大納言小豆を100%使用。こちらも大きな粒の食感と、風味・香りを楽しめます。どちらもフワフワのあんこがたっぷり詰まっていて、大満足のボリュームです。
店頭ではこの2種類の販売ですが、インターネットでは風味豊かな京都和束(わづか)産の高級抹茶を取り入れた「宇治抹茶あん」も販売中。興味のある方はぜひこちらもお試しください。
丹波栗品評会では兵庫県丹波県民局長賞を受賞!プロも認めた極上の栗
美味しそうな焼き栗は600円から
「丹波の幸」の栗は、令和2年度の丹波栗品評会で2位を、丹波市内ではなんと1位を受賞。大きさや色艶、粒が揃っているかなどの厳しい審査をパスし、栗の専門家からもお墨付きを頂いた第一級品です。
「栗のクオリティには自信があります。丹波栗は元々大きめですが、当店の栗は2Lサイズ。見た目も美しく、味もしっかりしています。2019年からネット販売を始めた結果、焼き栗も、栗まんじゅうも、それぞれランキングで1位を取るほど、たくさんの人に喜んでいただけました。今後も信頼できる農家さん達と一緒に、最高の栗を届けていきたいですね」と、「丹波栗愛」を熱く語った幸畑さんでした。
旬モノと冷凍モノの食べ比べも。地元ならではの楽しみ方もオススメです
栗は季節モノなので、旬を楽しめるのは9月〜12月の半ばまで。けれど春先にも冷凍された栗も楽しめるので、秋に食べ損ねた人や、もう一度食べたい方はこちらも合わせてご賞味を。冷凍モノと侮るなかれ。旬のものとほとんど変わらない味に驚くことでしょう。
そのほか、丹波栗ペーストをたっぷり使った栗餡団子や、道の駅あおがき限定の丹波栗ソフトクリームなども販売中。地元民なら尚のこと、当店で「丹波栗」の美味しさを再発見してみてはいかがでしょうか。