何世代にも愛される、地域密着のパン屋さんを目指す

パン工房フクミミ

2022年(令和4)9月、氷上町香良にパン屋がオープン!神戸の食パン専門店などで修業を重ね、満を持して独立した和泉雄三さんの店「パン工房フクミミ」。プレオープン時から近隣住民が押し寄せ、早い時間帯に売り切れる日も多い注目の新店です。

子どもも年配の方も。みんなが大好きなパンをつくる

徳島県出身の和泉さんは神戸の大学を卒業後、大手小売店のパンコーナーに配属されました。そこで7年ほどパン製造に携わり、すっかりパンづくりに魅了され、「いつか自分の店を持ちたい」と思うほどに。その後、神戸の有名食パン専門店で経験を積み、丹波出身の奥様と出会って結婚したのち、奥様の実家がある丹波市で独立開業を実現することができました。

一番の自信作は、やはり食パン。北海道産小麦を使用し、トーストして食べるのがオススメ。さっくりふんわりとして、毎日食べたい味わいです。お取り置きも可能なので、売り切れてしまう前に事前予約をお勧めします。

次に人気の高いパンは、「いもこさん」。さつまいも餡と、さつまいもの角切りが入っているおやつパンです。「子どもから年配の方まで、幅広い世代のみなさんに楽しんでもらえるパンをつくりたい」という思いのとおり、メロンパンやあんぱん、アップルシナモンなど、多くの人が食べやすいパンが並びます。

看板商品の食パンでつくった「ピザトースト」や「フレンチトースト」も人気の高い商品。ボリュームがあるので、小腹が空いたときやランチにしても、満足感があります。

お客様の声を聞きながら、ラインナップは随時更新中

時には、お客さんから「〇〇なパンが食べたい」といったリクエストに応えることもあります。真ん中にいちごジャムをたっぷり入れたジャムパンもそのひとつ。開店以来よく通ってくださる近所の年配の男性が、「ジャムパンが食べたい」と言ってくださったのがきっかけでした。「全てのご要望に応えることはできないかもしれませんが、できる範囲で、お客様の声を聞いてメニューに取り入れていきたいと思っています」。
今後、チョコレートフィリングやかぼちゃ餡を使ったパン、塩パンなどの販売を検討しているのだとか。

総菜パンの王道「カレーパン」「ハムたまごパン」などもそろえているので、がっつり食べたい男性ファンの心もつかんでいます。現在、全部で25種類くらいのレパートリーがありますが、今後、お客さんのリクエストや季節によって、その数はどんどん増えていきそうです。

時には、小学生くらいの子どもが自転車でやってきて、好きなパンを1個だけ買っていくこともあるとか。「そういったお子さんが大人になって、家族ができ、子どもが生まれて、二世代、三世代に渡って通ってもらえるような、地域に根差したパン屋を目指しています」と、和泉さん。

パンを通じて地域に幸せの種をまいていく

和泉さんは、「顔の広いお義父さんはとても協力的で、今日も外にタープを張ってくれました。チラシを友達に渡して宣伝もしてくれるんです」と、ご家族に感謝すると同時に、「まだ開業して1カ月ほどですが、来て下さるお客様、応援してくださる地域のみなさんのおかげで、順調にスタートを切ることができました」と、この環境で店を持てたことをとても幸せに感じているようでした。

店の外にはウッドデッキが設置されています。いずれ、お客さんがこのウッドデッキでパンを食べたり、ひと休憩できるように、ドリンクの提供も考えているのだとか。「地域の方々の憩いの場所に、集いの場所になればいいなと思っているんです」。今後、市内のイベントなどへの出店も、前向きに検討していきたいそうです。

自分がつくるパンを食べてお客さんに幸せになってもらいたい。そんな思いを込めてつけた店名「フクミミ」の通り、少しずつ幸せの風が香良の街に広がっているようです。

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。