無人ショールームで思いをめぐらせる我が家のリフォーム

垣本建設工業株式会社

ゆめタウンの2階にオープンした「sumika lab」は、総合建設業の垣本建設工業が運営する無人のショールームです。一般家庭の家づくりやリフォームの参考になるような、おしゃれなキッチンやリビング、収納、水回りなどを実際に見て触れて、自宅で使うことをイメージできるスポット。好きなだけ自由に、滞在して、疑問点などはLINEや電話で相談するというシステムなのです。

実際にふれて確認できる無人ショールーム

新築はもとよりリフォームも大きな決断が必要な家族にとっての一大イベント。図面やカタログだけではイメージできないことも多いもの。恥ずかしながら取材を担当した私、自宅のシステムキッチンをまるごと入れ替えた際にサイズ感を間違えて大失敗!見た目はきれいですが、使い勝手は以前より悪くなってしまいました。そんなことがないように、じっくり見てさわって納得するまで細部までイメージできるのが、このショールームです。

システムキッチンは3種類展示。高さや幅、ビルトイン食洗機やグリルの位置、普段使っている調理器具を想像しながら、引き出しの大きさを確認するのも重要です。垣本建設工業の社員には大工やタイル職人など様々な技術者がいるので、カウンターにオリジナル収納を組み合わせたり、部屋に合ったサイズの作業台を別に作ったり、自在にアレンジができます。

高齢化が進む昨今、リフォームで多いのがバリアフリー化。大掛かりな工事でなくても、ちょっとした工事でずいぶん快適に、安全性も高めることができます。段差を小さくするための台、段差に合わせて設置できる手すり、暗くなると自然に発光する手すりなど、既製品も進化。実際に大きさやさわり心地を確かめることができます。

丹波産のヒノキを使った洗面台はオリジナル品。今あるモノにサイズを合わせて、棚や台を設置していけるのは、前に紹介したように、大工、タイル、左官などを兼ねた多能工が自社にいるからです。ちょっとここにカラータイルを入れておしゃれに、この高さに棚があれば小物を収納できるなど、細かい部分まで考え抜かれたアドバイスに納得。

洗濯物を干すスペースを室内に、というオーダーには、低い位置で干してから上部に上げるシステムを提案。高齢者でも簡単な操作性に加えて、生活の邪魔にならず見た目にもすっきりとできる機能的な製品です。

自然素材の床材や塗り壁、照明、クロス、畳など、新しいものや流行のもの、住まいに関する様々なものが、ここにあります。使い勝手と見た目のよさ、住まいに必要な両方の課題をかなえるための第一歩として、足を運びたいショールームです。

丹波の木材を生かした注文建築

注文建築に関しては、1996年(平成8)から住友林業とパートナーシップを組む「イノスグループ」の一員として、高品質な木造住宅を建築しています。イノスグループの会員企業は兵庫で4社、丹波市では1社のみです。

建材には杉やヒノキなど、丹波産のものを積極的に使用。森の荒廃を防ぐという目的もありますが、世界的な流通の問題から外国産の木材が高騰しており、国産の、それも地元の木材を使うメリットが高まっています。丹波には豊かな森があります。地元の製材所と連携して、素材の有効活用に取り組み、希望があれば施主さんと一緒に製材所で木材を選ぶこともあるそう。施主側からしても、自分の目で確かめられる機会は貴重ですね。これも地元丹波の建設会社ならではかもしれません。

関心が高まっている健康住宅では、床はやさしい肌触りの無垢の丹波杉、壁は約7千万年前の海藻類の化石ケルザイム、断熱はウレタン吹付断熱で高気密高断熱。電化、蓄熱暖房で、経済的に家じゅうを快適にするなど、様々な方法を提案し一緒に考えてもらえます。

50代からのリフォームに注目!

家族の成長と共に住まいのあり方も変わってきます。リフォームといっても、ちょっとした工事から大規模なものまで、その内容は千差万別。古い建物なら耐震補強も必要になります。構造をチェックして柱などを補強していきますが、住みながらのリフォームを希望する人も多いので工程管理も万全です。

最近は老後の準備としてのリフォームも増えています。実際に体がつらくなってからリフォームをするのは大変です。考える気力がおこらなくて不便なまま…ということになりかねません。「リフォームを考えるなら50代から」と社長の垣本太さんに言われて納得です。未知の老後、どんなふうに体が変化していくのか、それをサポートする住まいは想像もつきません。そんな人には、福祉住環境コーディネーター資格を持つ社員が親身になってアドバイスします。

単にケガをしないように段差をなくす、転ばないように手すりをつける、という機能面だけでなく、健康に過ごすための配慮もあるそうです。丹波の冬は寒いです。暖かいリビングから寒い風呂場への移動など、急激な温度差によって体にダメージを受けるヒートショックには要注意です。壁や床に断熱材を入れて、窓は気密性のあるサッシにして断熱性を高めたり、フローリングにして床暖房で部屋全体を暖めたり、高断熱・高気密リフォームは、体への配慮だけでなく光熱費低減というメリットも。これらの内容はバリアフリーとも直結しています。快適な家で健康に長生き、したいものですね。

また、リモートワークの浸透によって、テレワークスペースの設置を希望する人も増えているそうです。デッドスペースや作り付け家具で、上手に集中できる場所が作れます。逆に子ども部屋に閉じこもるのを避けて、リビング等の共有スペースで勉強ができるようにしたいという希望も。時代によって変化する住環境ですが、同社は1911年(明治 44)に創立して110年以上の歴史をもつ企業。その業務は幅広く、小学校などの公共建築物、土木などの公共工事、地域のライフラインを支える除雪事業なども手掛ける安心な企業。現在4代目社長とともに、女性スタッフも活躍中。住まいの悩みを解決して、快適でHappyな丹波での暮らしを楽しみたいですね。

 

<注意事項>

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