〒669-3601 丹波市氷上町成松140-7

大人も子どももワクワクできる、まちの駄菓子屋さん

余田商店

手ごろな価格でバラエティー豊富なお菓子やおもちゃを取り揃え、子どもたちの集まり場になる駄菓子屋さん。子どもの頃、放課後にお小遣いをにぎりしめて買い物をした思い出がある人も多いのではないでしょうか。少子化などが背景となり、まちの駄菓子屋さんは数少なくなりましたが、丹波市市島町の三輪小学校前には、今も子どもたちに親しまれ続けるお店「余田商店」があります。

 

昭和の駄菓子から鬼滅の刃までワクワクを揃えるお店

お話を伺った余田とみ子さん(左)、典子さん(右)

余田商店が創業したのは明治時代。はじめは生鮮食品と生活用品、タバコなどを中心にしたお店でしたが、時代に応じてお客さんのニーズが変わり、徐々に駄菓子の占める割合が増えてきました。現在はお嫁さんの余田典子さんを中心に、駄菓子屋さんとして経営。多彩な品揃えに、見ているだけでワクワクします。

「余田商店」店内

店内には昭和から親しまれ続ける、ロングヒットの駄菓子がそこかしこに見つかります。昭和レトロなお菓子やおもちゃの横には今大人気のアニメ「鬼滅の刃」キャラクターのキャンディやカード、「三代目J SOUL BROTHERS」の下敷きなども。お店に来る子どもたちの会話の中に出てくるものからヒントを得て、典子さんは仕入れを行います。

手頃な値段のカードは子どもたちに特に大人気

放課後の子どもたちが一番のお得意さまだと語る典子さん。その他、昼間は就学前の親子連れや地域の高齢者が甘いお菓子を買いに訪れ、夕方以降は「今日のアテ」を目当てに仕事帰りの方が立ち寄り、駄菓子やポット入りのイカを購入。「でも実は、イカやイモ羊羹が子どもたちに人気だったりもするんですよ」という、ちょっと意外なエピソードも。

お父さん方に人気 ポット入りのイカも7~8種類常備

 

当たればラッキー運試し! 子どもに人気のあたりつき菓子

あたりつき菓子「この人だーれ?」「サッカースクラッチ」「イカすぜ!」
1コ10円(税抜)

思わず懐かしくなり手あたり次第に「大人買い」を始める取材チーム。その中でも、毎回購入する子が続出する「あたりつき菓子」は外せません。

ずらりと並ぶあたりつき菓子から目を引いた3つがこちら。「この人だーれ?」は中にミンツが入っていて、フタ裏に「あたり」「はずれ」が書いてある他、必ず一人偉人のシールが入っています。誰のシールが出てくるのかもお楽しみの一つです。

こちらはケネディ大統領。シール裏には偉人の解説も

「イカすぜ!」は小さなイカチップで、フタ裏には当たれば10円から最高100円までの金券つき。さらにひとひねりあって楽しめるのが「サッカースクラッチ」。中にはラムネとスクラッチカードが入っています。

スクラッチカードにはイタリア、スペイン、ブラジルのいずれかと日本の得点が書かれ、点数部分が10円玉で削れるスクラッチになっています。対戦国に勝てばあたり。ブラジルに勝てば100円の金券になります。

残念ながらイタリアに負けてしまいました

 

子どもの頃の夢が叶う「懐かしのあのお菓子」のビッグサイズ

モロッコヨーグル 1コ20円 ジャンボヨーグル 1コ200円(税抜)

 

小さいカップに詰められた、甘酸っぱいヨーグルト風味の「モロッコヨーグル」。木べらですくい取って食べるのが楽しい、ロングヒットの駄菓子です。そのモロッコヨーグルのジャンボサイズを余田商店で見つけました。実に通常のモロッコヨーグル10コ分以上が1カップに入っています。

 

通常サイズならあっという間に食べ終わってしまうモロッコヨーグルを、もっとたくさん、飽きるまで食べたい。そんな子どもの頃の夢が、時を越えて叶うというのも、駄菓子屋さんの大人ならではの楽しみ方です。

 

お楽しみが詰まった、ちょっと変わった自動販売機

余田商店のお楽しみは、店外にも。こちらの黄色い自動販売機はジュースが100円で買えるというだけでなく、ちょっと変わった商品があります。「きょうのおやつはなにかな?」下のボタンを押すと、典子さんがセレクトした駄菓子の詰め合わせが、ちょっとお得なお値段で買えるのです。

詰め合わせは甘いもの、塩辛いものなどバランスよく楽しめるよう典子さんが工夫して組み合わせています。普段自分では選ばない駄菓子に出会えるのも楽しく、ボタンを押してから出てくるまでのドキドキ感もたまりません!

 

駄菓子屋さんを卒業した大人のあなたに

駄菓子屋さんの前で並んでお菓子を頬張り、あたりが出たとお店に駆け込んでいく光景。手で計算しながら、「おばちゃん、これ合わせて○○円で合ってる?」と確かめる光景。懐かしく心温まる場面がまだ、余田商店の周りには残っています。駄菓子屋さんを卒業したと思っている大人こそ、子どものころのワクワクに満ちた日々を振り返る場所として訪れてほしいお店です。

 

text:済木麻子

 

<注意事項>

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