西宮市にある人気ベーカリーの創業者で、関西においてグルメバーガーの先駆者としても知られる三澤孝夫さんが開いたベーカリーショップ「市島製パン研究所」。信頼できる材料のみを使って作られるパンやバーガーは絶品! 週3日のみの営業ながら、京阪神から多くの人が訪れています。
「やっぱりパン職人でいたかったんです」
田園が広がり穏やかな空気が流れる市島町。のどかな風景がどこまでも続くこの地に、数々のメディアで取り上げられる「市島製パン研究所」があります。西宮市の人気ベーカリー「エスケール」を率いていた三澤さんが、この地を「ひと目で気に入って」オープンしたお店です。
周りはほとんど山と田んぼだけという場所ながら、休日は行列ができるほど大人気。平日でも売り切れてしまうことが多いというから驚きです。
「パン作りが好きで店を持ったのですが、数店舗を運営する中で作ることよりも経営が忙しくなった。それでいいのかなと思っていた時に市島町のこの物件を見つけて。自分が一つひとつ手をかけたパン屋をこの地でやろうと、西宮の店の権利は全て手放すことにしました。やっぱり、経営者よりもパン職人でいたかったんですね」と三澤さん。
畳敷きの和室を素敵に活用したイートインスペース
店内は昭和レトロとアメリカンなインテリアをミックスした、雰囲気たっぷりの空間に。暗めの照明でどことなく非日常感もあり、わざわざ訪れたくなる魅力があります。
溢れる肉汁と小麦が香るバンズ、至福のバーガー
三澤さんが作るどっしりとしたバーガーは、同店自慢の一品。かつてアメリカで腕を振るっていた経験を生かし、現地のような豪快さとジューシーさを意識しました。
バンズには北海道帯広産の小麦粉のみを使用。「北海道産と北海道帯広産は、似ているようでまったく違う。“帯広産”と限定することで生産者さんが限られるので、より信頼のおける小麦が手に入ります。つまり、とても安心・安全なんです」と三澤さん。
パティはつなぎを一切使わない牛100%で、ミンチではなくブロック肉を粗くカットして成形。ステーキのような歯応えを演出するとともに、脂っぽさも抑えられるのだそうです。
味付けはマスタードマヨネーズと自家製バーガーソースのみ。特にバーガーソースにはこだわり、トマトの酸味にフルーツの甘味をプラスして食べ応えのあるおいしさに仕立てました。
人気No.1はパティ、チェダーチーズ、厚切りベーコン、フレッシュ野菜をサンドした「ベーコンチーズバーガー(1,320円)」。
がぶりと頬張ると、パティから溢れんばかりの肉汁が…! パティとバンズが一体となって良いバランスで噛み切れていくのも楽しいです。
「ステーキを食べているようなパティでしょ? これが胸焼けしない理由。女性の方でも無理なく食べられるように仕上げています」。その言葉通り、あっという間に1個ぺろりと食べてしまいました。
安心安全の小麦粉で仕立てるパン
その日のパンのラインナップは、お店に入ってすぐにあるショーケースをチェック。こちらも北海道帯広産の小麦で仕立てたものばかりです。
この日のラインナップは、デニッシュ系パンやドーナツなど。
「子どもたちが安心して食べられるパンをイメージしているので、種類もあくまでオーソドックス。街中にあるパン屋さんのような、気軽なおいしさを味わっていただきたいです」と、にっこり。
左から時計回りに「牛すじカレーパン(216円)」「シュガードーナツ(162円)」「無花果のデニッシュ(410円)」。
可能なものは丹波産の材料で仕立て、地元のおいしさを広く発信しています。
「子どもたちの未来を見据えて、安心安全の材料でつくったパンです。日常の主食として楽しんでいただけたらうれしいですね」。
普通のようで、ちょっと特別。毎日食べたいほっこりおいしいパンとバーガーが、ここにはあります。
※表示価格は全て税込
<注意事項>
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