体操をベースに、子どもの心と体をしっかり育てる体操教室と保育園

有限会社国際体育研究所

本格的な体操が学べる「ディナモ氷上体操クラブ」と、豊かな心と体を育てる保育園「ベビーキンダーランド」を運営する、有限会社国際体育研究所。日々どのようなレッスンが行われているのか、またどのような方針で保育がなされているのか、2人の先生にお話しをうかがいました。

20年以上前に氷上町で創設された体操クラブ

国際体育研究所が運営する体操教室、ディナモ氷上体操クラブが誕生したのは1998年(平成10)のこと。幼い頃の運動習慣は成長する上で大切な役割を担うことに着目し、2歳から通える幼児クラスを備えています。

広々としたスペースには、マットスペースや平均台、大小さまざまな鉄棒、トランポリンなどがずらり。幼児のための体作りのコースのほかにも、小・中学生のためのコースもあり、バク転・バク宙といったアクロバットなどの練習ができるクラスもあります。

アットホームな体操クラブで和やかに体を育成

体操講師の荻野亜樹さん

荻野さんはそんなディナモ氷上体操クラブに3歳で通い始め、選手クラスで鍛え上げたひとりです。高校卒業後には念願の体育系専門学校に進学し、大阪のスポーツクラブで2年間勤務した後、「やっぱり丹波が大好きで」と地元に戻り、現在はここで体操講師として勤務しています。

「小さいときから体操をすることで体が軟らかくなり、バランス感覚や体幹も養われます。しっかりと体のベースができるので別のスポーツをしても生かせるし、大きくなってもいいことがたくさんあります」と荻野さん。

美しい弧を描きながらの側転も軽々!

とってもアットホームな雰囲気もディナモ氷上体操クラブの特徴のひとつです。かつて教えていた生徒が職業体験などで再度訪れてくれたり、辞めた生徒でも放課後にちょっと寄り道して体操を披露してくれたりと、学校の中とはまた違ったつながりが持てる場所としても機能。荻野さんも、「みんな仲がよくて、横のつながりもすごくあります。今でも、小学校のとき一緒に通っていた子と遊んだりしますし、本当にいい関係が育めたなと感じています」と、ここでの経験が人生の大きな柱となっているようです。

荻野さんが幼児や小学生のクラスで教える際に気をつけているのは、個人の優劣をつけすぎないこと。1人ひとり運動能力が違うため、どうしても出来る子・出来ない子の差が生まれがちですが、それがあまりに目立ちすぎるとやる気が削がれたり落ち込んだりと、子どもたちにとっていい影響はありません。

だからこそ、「同じ種目でも高さを変えるなどして全員ができるように。みんなフラットに見えるように教えています」と、細かな調整を日々行ないます。

体育中心の保育園で心身の成長を支える

ベビーキンダーランド

保育園部門は、ディナモ氷上体操クラブの創設から数年後に運営を開始。幼児期の身体教育を通じて体の健全な発達を促しながら、絵本の読み聞かせや絵画制作などで“頑張る力”を育む、心と体の両方をサポートする教育方針を掲げています。

保育士の采女(うめね)京子さん

体操は週2回、水泳は月2回必ず行い、それ以外の時間には外遊びや散歩、粘土や絵の制作など、幅広く活動しています。体操教室併設の保育園であることについて、保育士の采女さんは「定期的に運動の時間を設けているので、みんな確実に成長していきます。ある日突然くるっと前転できるようになる子もいて、わぁ!ってみんなで嬉しく思っています」とにっこり。

定員18名の小規模保育を実践しているため、子どもたち一人ひとりの個性を保育士がきちんと理解しているのもポイント。あえてクラス分けをせず、2歳から5歳までが常に一緒にいるので、大きな子が小さな子の面倒を見たり、小さな子は大きな子の真似をして成長できたりと、社会性も順調に育まれていきます。

子どもたち同士の関わり合いだけでなく、プールへ行く道中などでは大人と関わることも多く、すれ違う人たちにも「こんにちは!」と元気よく声をかけるのだそう。「ここの子たちは人に物怖じしない感じがすごくしますね」と、采女さんも話します。

もちろん先生同士の関係性も抜群で、体操の時間には協力しながら子どもたちをサポートします。

「子どもたちの人気No.1はトランポリンなので、今日トランポリンあるよーって言うとちゃんと取り組んでくれたり。いろいろ工夫しながらサポートしています」(荻野さん)

「そう、子どもたちへの声かけもしっかりしてくれていて、いつもすごいなって思ってます!」(采女さん)。

「いえいえ〜(笑)」(荻野さん)

会話の節々からいい関係性であることが伝わる、なんとも和やかな2人。子どもたちの心と体を健やかに育める場が醸成されていることが、しんしんと伝わってきました。

 

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