丹波市柏原町で新しい発見に出会える創作料理のお店

炭火 銀燻(ぎんくん)

 

 

突然ですが・・・

この食材が何かわかりますか?

 

これは鯨の肉です。

私たちの食事で口にする鯨の肉は一般的に「商業捕鯨用」のモノが流通しています。しかし、今回ご紹介するお店で提供されるこの鯨肉は「調査捕鯨用」のモノになります。調査捕鯨の鯨肉は商業捕鯨用の鯨肉よりも(保存)状態が良いと言われています。

こんな風に、こだわりの食材を独自のルートや知識を持って取り扱っているお店があります。それが、丹波市柏原町母坪の「パークインカイバラ」の隣のテナントの1階にある「炭火 銀燻(ぎんくん)」です。

 

店主である高野さんにお話を伺いました。

 

「炭火 銀燻」をオープンしたのは平成29年11月です。カウンター席が8つ、テーブル席が3つあり、産地や鮮度にこだわった素材が最も美味しくなる調理で、お客様に驚きを与えられる創作料理を提供しています。

お店を始める前は、神戸や大阪の飲食店で経験を積み、妻が丹波出身ということもあって40歳のときに丹波に来ました。

 

Q お店にはどんなお客様が多いですか?

A 男女問わず仕事終わりの40代から60代の方が多いですね。また、ご夫婦やカップルで来店される方も多く、最近は女子会などでもご利用頂いています。

 

暖色系の明かりが店内を暖かく照らし、写真で見る以上に落ち着ける店内ですね。また、カウンター席だと調理の様子や香りも楽しめます。そのため、いつもカウンター席を予約して頂ける馴染みのお客さんも多いそうです。

また、丹波医療センターが近くにでき、パークインカイバラの隣ということもあり、丹波市外からのお客さんも多く来店されます。食事を終えられてお帰りの際に「たまたま入ったけど、ええ店で美味しかったわ!また来るわ!」と言って頂けることが何より嬉しいとのことでした。

 

今月から取り扱いを開始した「丹波栗きん豚」や今後取り扱いを予定している「丹波の鹿肉」なども、遠方のお客様から丹波の特産物を使った料理のリクエストがあったからだそうです。

ちなみに、「丹波栗きん豚」を使ったメニュー「栗きん豚ベーコン(燻製)」や「丹波栗きん豚バラ肉(炭火焼き)」は、すでに12月は仕入れた分がすべて売り切れてしまったとのことでした。

残念!!

(予約時に栗きん豚があるかどうか確認してみてください。)

 

「銀燻」を知人友人におススメしたい理由を挙げてみた

銀燻で提供される料理のおススメを聞いてみましたが、すべての料理に高野さんの思いやこだわりが詰まっており、選べない(すべておススメ)とのことでした。

そこで、取材した私自身が、銀燻を知人や友人におススメしたくなった点をいくつかピックアップしてみました。

食材を最も美味しく食べる「炭火」と「焼き加減」

最初におススメしたいのが各種炭火焼き料理です。

炭は余分な水分を出さないため、食材の表面をパリッと焼き上げて、食材のうまみを閉じ込めます。さらに焼いた肉の脂が炭に落ちることで、炭と合わさった脂の香りが食材に付着して、料理の香りを引き立てます。

そこに播州の百日鶏や岩手県産の合鴨、黒毛和牛や鯨肉、季節の魚といった最高の食材に、店主こだわりの「食材を最も美味しくする焼き加減」が組み合わさることで、「素材」の美味しさを極限まで高めてくれます。

 

私が頂いたのは、岩手県産合鴨の炭火焼き。外はパリッとしていて中は程よい弾力があって、一つ一つ食べ応えがあります。フライドガーリックの乗ったお肉に、ホースラディッシュ(西洋ワサビ)を少しのせてタレにつけて食べると、噛んだ時に出る肉のうま味と調味料が口の中でマッチし、さらにフォースラディッシュが鼻にツンと響いて、最高に美味しかったです。

「銀燻」で提供される料理には、一つ一つに驚きがあり、来るたびに新しい発見があるお店だなぁと感じる瞬間でした。

 

~炭火焼きの主なメニュー~

丹波栗きん豚バラ肉
播州百日鶏
岩手合鴨
黒毛和牛
豪州産Tボーンシェアステーキ
焼き野菜盛り合わせ、炭火3種盛り合わせ等

燻製料理を提供できる数少ないお店

なぜ、燻製料理を提供しているのかストレートに聞いてみると、ストレートな答えが返ってきました。

「燻製はすごくお酒に合うんですよ。」

燻製料理は、非常に香りが強くて味わい深くなるため、お酒との相性が抜群です。さらに銀燻で提供される燻製料理は、一般の燻製よりも香りが強くなっていますので、一度味わうと病みつきになること間違いありません。

 

栗きん豚や鯨、鯖などの燻製料理は楽しみでしかない

お酒は、日本酒、ウイスキー、ビール、ワイン、焼酎など多数揃えてあるので、好きな方はお酒と燻製料理だけで、心地よいひと時を過ごせると思います。特に日本酒とウイスキーは酒類も多くおススメです。燻製にする食材も丹波栗きん豚や鯨、鯖などオリジナリティに溢れていますので是非ご賞味ください。

 

こちらが鯨の燻製。焼きたてで熱々の燻製を手でちぎって食べます。私は初めて食べましたが、鯨の懐かしい味に加えて、燻煙で味がより深くなって、お酒とセットで頼むのがベストですね。

ちなみに、鯨肉は、高たんぱく、低脂肪、低カロリーに加えて、鉄分が豊富なので、女性の方にもおススメです。

 

ちなみに一緒に行った40代知人男性のおススメは「鯖の燻製と白州というウイスキー」の組み合わせだそうです。そう語る彼はとても幸せそうに、お酒が進んでおりました。

鯖の燻製は、ゆっくりと噛めば噛むほど、口の中で鯖の香りが引立つので、お酒がとても合うというのも納得です。

口いっぱいに広がる香りを楽しみたいという方は、ぜひ燻製料理を召し上がってみてください。

 

※燻製とは、香りの良い木材を熱した時に出る煙を食材に当てて風味付けする調理技術

~燻製の主なメニュー~

栗きん豚ベーコン
鯨の燻製
鯖の燻製
カマンベールの燻製
スモークサーモン
燻製3種盛り合わせ

 

鶏が苦手な方にもおすすめ「播州百日鶏と特製スープの鶏炊き鍋」

私が食べた料理の中で最後に紹介するのが、播州百日鶏と特製スープの鶏炊き鍋です。この料理、やみつきになります。

外国産のブロイラーなどは、少し食べると鶏くささを感じるため、少し食べると「もういいかなぁ」と感じるそうです。

国産の鶏は、そういったことがなく身もプリプリしていておススメですという店主の言葉を実感できたのが、この播州百日鶏と特製スープの鶏炊き鍋でした。

 

初めに、薄くスライスされた国産鶏の胸肉は、特製スープでさっと、しゃぶしゃぶで頂きます。

 

続いては、つくねを鍋に落として頂きます。

 

最後は、肉厚な百日鶏と野菜を入れて頂きます。

百日鶏の表面の皮は少し炙ってあり、香ばしくてプリプリとした歯ごたえで、鶏臭さは微塵も感じさせません。なので、いくらでも食べられます。

さらに、スープがとてもまろやかで、百日鶏にしっかりと絡みつくので、とにかく美味いです。

私個人的には、この百日鶏の鍋は、この冬、一番おススメしたい料理でした。

 

頑なに拒否していた上司も絶賛

そして、驚いたことに「俺、鶏はダメやから!」と念押ししていた私の上司も「めっちゃ旨い、これなら全然食べられる!」と、数時間前の会話が幻であったかのように、次々と箸が進んでいたのでした。

「大将、この料理の鶏なら全然いけます。また来ます!」と店主に話す上司の輝いた瞳が忘れられません。

なので、鶏が苦手な方も是非、銀燻の百日鶏のお鍋を食べてみてください。

最後に〆にラーメン、うどん、リゾットを入れ、鶏や特製スープの濃厚な出汁で、鍋を2度楽しむことができました。

※お鍋をご注文される場合は、必ず事前予約の上来店ください。

 

一人ひとりの好みに合わせたリクエストにも応じてくれる

本日ご紹介した料理以外にも、鯨のゆっけやお造り、北海道の仙鳳趾や厚岸の牡蠣、またメニューにない料理もお客様のリクエストがあれば対応することも多いとのことでした。

 

最後に

今回は、私自身が食べたものを紹介しましたが、他にも様々な料理を楽しめますので、ぜひ来店して、あなたの目と鼻と口とで確かめてみてください。

 

店主の高野さんから一言頂きました。

「食事って誰にとても大切な時間だと思います。そんな大切な時間に美味しいものを食べて頂いて、お客さんに喜んで帰って頂けたら最高です!是非、当店で楽しい大切な時間を過ごしてください。」

「皆様のご来店を心よりお待ちしています。」

営業時間 17時~23時(ラストオーダー22時)
定休日 日曜日

ご予約電話番号 0795-72-2580

お店のアクセス

丹波市柏原町母坪376-2井上テナント1階(パークインカイバラの隣のテナント)

商工会のHPをご覧になって来店頂いたお客様へ

「銀燻」へご来店の際に、「丹波市商工会のホームページを見た!」と言って頂きますと、ワンドリンク無料でご提供いたしますので、この機会に是非ご来店ください。(その際はご予約をお願いします。)

※ドリンクは当店指定のモノからお選び頂きます。(アルコールもあり)