医食同源・薬食同源の考えをもとに、健康な体づくりを提案する町の薬局

明治屋薬局

病気になりにくい健康な体づくりの基本は、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠。それに加えて、薬局を上手に利用することもひとつの方法です。日用品と薬の両方を扱うドラッグストアの便利さに押されて薬局から足が遠のきがちですが、「薬局の役割は、調剤、軽い病気に対処する薬の販売、そして病気の予防」と言う明治屋薬局の代表・足立義雄さんに、薬局との上手な付き合い方を聞きました。

 

病気は病院に、小さな不調は薬局の薬剤師に相談を

代表の足立義雄さん

 

「例えば、急に症状が出だした、今まで何ともなかった、という話を聞きますが、実際は、日ごろの小さな不調や不摂生が長年に渡って積み重なり、いよいよ症状として表れてしまうという場合もあるんです」

 

やり過ごしてしまいがちな小さな不調。その段階で薬局の薬剤師に相談をして、生活習慣や食事のアドバイス、薬や栄養を補助するサプリメントを薦めてもらい、軽い症状のうちに手当をするように心がけて病気の予防に努めます。

 

「昔は、風邪を引いたり、目の疲れや頭痛とか、飲みすぎたりしたときに、薬局で薬を買ってたんです。そのときに、最近調子はどうですか?なんて声をかけて、健康相談ができていたんですけどね」

 

ドラッグストアが身近になり、日用品と合わせ薬も買える利便性から、薬局に行く機会が減ってしまいましたが、薬局だからこそできるアドバイスやサポートがあります。「健康な体づくりのために、薬局とドラッグストアをうまく使い分けてくれたら」と足立さんは言います。

 

とはいえ、相談といっても何から話せばいいのか。病院の薬の処方くらいで、あまりなじみがないと躊躇してしまうものです。具体的な健康相談はどのように行っているのか、実際に貧血について相談をしてみました。

 

「貧血の症状があると言っても、貧血の原因として考えられることは様々ですから。症状に加えて、生活習慣や食生活などについて詳しく聞かせてもらうんです」

 

睡眠はしっかりとれているか、朝はスッキリと目覚められるか、食事はどんなものを食べているか、運動はしているか、疲れやすいか、体の冷えはないかなど、生活習慣や食生活、体質についての質問が続きます。聞かれることで、自分自身の生活習慣を客観的に整理整頓できる機会にもなります。

 

様々な質問を経て、「血になるものをもっと食べるように」と、レバーや赤味の魚と肉、海藻、貝類などを取り入れた食生活の提案と、血になる食物を取り込みやすくする天然自然薬「キヨーレオピン」を薦めてくれました。

 

健康をサポートする天然自然薬「レオピンロイヤル60ml×4本」(税込30,800円) など

 

天然由来の成分で作られた「キヨーレオピン」は、ニンニクを長期間かけて抽出・熟成し、濃縮して得られた抽出液に、肝臓分解エキス、ビタミンB1、ビオチンを配合した滋養強壮剤で、明治屋薬局が長年取り扱う天然自然薬です。

 

医食同源・薬食同源を根本に、漢方・天然自然薬で健康支援

明るい店内。所々にイスが配置されて相談しやすい雰囲気がある。

「医食同源、薬食同源といって、健康な体づくりの根本はバランスの取れた食事。薬だけで改善を期待するのではなく、食べ物にも同じように気を使って、食事と薬が相互に良いように働くように心がけることが大切ですから」

 

足立さんは、医食同源、薬食同源の考えをもとに、よい食事、漢方薬、天然自然薬で健康な身体づくりをすることを提案しています。祖父の代からお酒と薬を扱ってきて、先代が1947年(昭和22)に明治屋薬局を創業。2代目である足立さんが地域の中でどのように役に立つのかを考えて、医食同源、薬食同源、漢方薬の処方に思い至り、35年前から取り組んでいます。

 

そのため、処方箋調剤や一般市販薬のほか、キヨーレオピンをはじめとした天然自然薬が店内に並び、漢方薬の処方も受け付けています。中でも漢方薬は煎じ薬を処方している点が明治屋薬局の特長です。

「漢方薬には粉薬と煎じ薬があり、粉薬はあらかじめ生薬の配合が決まっていて、それを処方するんですね。それに対して煎じ薬は、症状や体質を聞いて、その人に合うように生薬をひとつずつ選んで、この生薬はちょっと多めになど量も調節することができるんです。つまり、その人のために誂えたお薬ということです」

 

明治屋薬局には約300種類の生薬があり、薬局内で調合して煎じます。煎じた薬は1回分ずつパウチして、2週間~1か月分を処方します。「基本的には朝と夜の1日2回服用し、様子を見ながら、症状によって生薬の配合や量を変えるなどして続けていきます」

 

永続的に服用すると思われがちですが、「不調が長く続いていれば、それを元に戻すのに時間がかかるわけで、早めの段階で服用を始めれば必ずしも長期間の服用になるわけではないですよ」と、漢方薬の疑問に対しても丁寧に説明してくれます。

手書きのPOP。分かりやすく丁寧な説明が店内の随所にある。

 

調剤業務が中心になりがちの薬局ですが、できるだけ病気の予防、健康な体づくりのアドバイスに力を入れていきたいと語る足立さん。その優しい笑顔と丁寧な接客は、町の頼れる薬局として、地域の方の健康を支える存在に違いないと感じました。

 

<注意事項例>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。