「おばちゃん、今日の日替わり何?」常連のビジネスマンはカウンターに座るなり厨房の「おばちゃん」に声をかけます。「あんた最近元気にしてた?」「ご飯しっかり食べなアカンで」お客さまと談笑する「おばちゃん」。ここでランチをとれば、元気がもらえて午後の仕事も頑張れること請け合い、市島町「おばちゃんの店」の魅力に迫ります。
ガッツリ有機野菜&有機米使用!おばちゃんが作る、元気になれるランチ
豚の生姜焼き定食・780円(税込)
ボリュームたっぷりの豚の生姜焼き。生姜のきいたタレの香りが食欲をそそります。お肉がふっくら柔らかくてジューシー、甘辛い醤油のしっかり味は、ご飯との相性もぴったりです。お味噌汁や小鉢などもついた定食メニューおなかいっぱいになること間違いなし。
「有機農業の専門家から聞いた『人間は口から食べたものでできている』、この言葉に感銘を受けてね。体に優しく、健康に良い食べ物を作りたいし、そのためには野菜やお米は地産地消、地元のよく知っている農家さんが作ったものを使うように心がけてるねん」
定食メニューの野菜は近くに住む有機農家さんから仕入れたもので、お米も有機米。お味噌汁の味噌も、有機農家さんが作った大豆で仕込んだ味噌を使用。おばちゃんは自分の娘や息子に安心して食べさせられるような材料を厳選し、豪快かつ丁寧にご飯を作ります。
おばちゃんの愛用調味料・養父市の大徳醤油
「調味料にもちょっとこだわって、本物を使うようにしてるんよ。昔ながらの製法で作られたお醤油や、沖縄の石垣島の海水だけを使って炊き上げた塩。だしに使う鰹節も特別に、ええもんばっかり入れてもらってん。ほんま、だしが全てやから」
生姜焼きのほかに、唐揚げやカツとじも大人気ですが、こうして聞いていると、「おばちゃんの店」で一番じっくり味わいたいのはお味噌汁だと思えてきます。お味噌汁は全ての定食メニューに付いているので、おばちゃんの店の定食メニューは全て「当たり!」といえるのではないでしょうか。
カツとじ定食880円(税込)
テイクアウト始動!「おばちゃん」プロデュースお弁当
おまかせ弁当 450円(税込)
月曜/からあげ弁当 火曜/エビフライ弁当 金曜/焼き魚弁当
※テイクアウトメニューのため店内飲食はできません
おばちゃんの店では2020年11月2日スタートで、お弁当の販売開始を予定してします。定食で人気のメインメニューや小鉢メニューを中心に盛り付けたお弁当は彩りもよく、遠足の日のワクワク感を思い出させてくれます。昼食のテイクアウトや行楽のおともに、ほっこりできるおばちゃんのお弁当があるとうれしいですね。
お弁当は前日までの要予約、一件のご注文当たり5食まで対応可能で一日20食限定です。
調味料・材料・接客どれをとっても一級品!
「おばちゃん」こと藤田洋子さんが「おばちゃんの店」をオープンしたのは2012年。以前は市島町にあった料亭の女将代理を務めた経験もあり、会席の接客や場作りに尽力してきました。ご主人の看病のために一度は引退したものの、「経験を無駄にしないでほしい」という地域の人の後押しもあり、ご主人がなくなった年に、当初は懐石料理のお店として開店しました。
「料亭時代のお客さまやスタッフがみんな助けてくれて、本当にありがたかった」と当時を振り返るおばちゃん。その後板前さんの引退もあって家庭料理に転向し、より幅広い層から親しまれるお店になりました。
「定食メニューも、お客さんがみんな考えてくれてん。『おばちゃん、しんどくならんように(メニュー数は)コレくらいにしとき』って言ってくれて、それが今のメニュー。みんな『おばちゃん』って親しんでくれる。私、90代の人からも『おばちゃん』って呼ばれてるからね」
料亭の女将代理を務めた経験からも、お客さまとのコミュニケーションは得意中の得意。親元を離れたビジネスマンも、実家に帰ってきたような安心感とおばちゃんの軽妙なトークに笑顔になって帰っていきます。体に優しく健康な食事と、心にうれしい温かいおもてなし、両方の満足感がえられるおばちゃんの店には、何度も足を向けたくなる理由がたくさんありました。
text:済木麻子
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