丹波市青垣町にお店を構える、「焼肉いっちゃん」。リーズナブルなのに、お肉のこだわりは相当なものという地元客からの定評があるほか、肉の質の良さと居心地の良さがSNSや口コミで広がり、遠方からのリピーターも多い人気店です。現店主の足立剛史さん、奥様のかおりさんにお話を伺いました。
精肉店主の目利き力が裏打ちする、上質なお肉
「もともとは、祖父が丹波市青垣町で養豚業を営んでおり、父が京都で精肉について学んだ後、1977年(昭和52)に精肉店と焼肉屋を始めました」と、語る剛史さん。当時は居酒屋的なお店で、お客様も仕事帰りのサラリーマンの方が中心だったのだそう。現在は、ファミリー層や観光客の来店が中心のアットホームなお店です。
お肉は南九州の和牛を使用。「美味しいお肉を安価で提供したい」といろいろ食べ比べて厳選した結果、いきついたとのことですが、ここで特筆すべきはお父さん・正さんの目利き力。
「業者の方がお肉を持ってくるのですが、良い肉でないと『こんなんアカンで』と言ったり、肉を切って見せて業者さんに指導したりするくらい熱意があります。父は肉のさばき方も丁寧で、不要な脂のない一番おいしい状態のお肉をお客様に提供できるよう心がけています」
そんなお父さんが営む食肉小売店直営の焼肉店だからこそ、良質なお肉をリーズナブルな価格で提供できるのですね。お話を聞いていると、食べたい気持ちが高ぶります! ということで、取材チームもオススメの厳選肉をいただきました!
お肉が立つ!黒毛和牛の牛ヘレ・黒毛和牛の特上ロース
黒毛和牛の牛ヘレ(写真奥) 1,880円・黒毛和牛の特上ロース(写真手前)1,450円(税抜)
焼肉いっちゃんで特にオススメなのが特上ロースと牛ヘレ! ステーキのようにお肉が立つぐらいの分厚さでありながら、箸で簡単に切れる柔らかさ。この厚さで提供するのは、しっかりと肉のうまさが味わえるからだそう。
脂が甘い!丹波栗を食べて育った栗きん豚
丹波栗きん豚(ロース・バラ)各550円(税抜)
週に2頭ほどしか出荷されないとても貴重なお肉、「丹波栗きん豚(たんばくりきんとん)」を焼肉で食べることができるお店は焼肉いっちゃんだけ! 丹波栗のB級品を食べて育った豚の脂は、甘く柔らかくてクセがありません。口に入れた時のバランスを考えて余分な脂をカットして、提供します。オススメはお塩だけでいただくこと。丹波栗きん豚に合う、選び抜かれたお塩で食べると脂の甘みが一層引き立ちます。
口の中でとろける旨味!ホルモン
ホルモン 580円(税抜)
子どもにも大人気!タレが効いていてご飯とガッツリ食べたくなる味のホルモン。口の中でとろける美味しさです。「うちの子どもも大好きなんです」と店主ご夫妻が嬉しそうに紹介してくれたのが印象的でした。
一人焼肉から大宴会まで! ガッツリ上質焼肉をいろんな場面で
1人焼肉も楽しめるカウンター席
平日は会社員の方、週末にはファミリー層やバイカー、観光客の方で賑わう「焼肉いっちゃん」。お一人様のカウンター席もあり、女性客からも人気のお店です。テーブル席や和室もあり、お祝いや親戚の集まりなど、様々な場面で活用されています。
テーブル席
和室
「丹波栗きん豚がメディアに取り上げられた影響で、都会からのご来店も増えましたが、やはり地元があってこそのお店です」と話すのは、前述した「目利き」のお父さん、正さんです。
コロナ禍で店内飲食の提供が難しくなったときも、精肉店のテイクアウトのチラシに地元から大きな反響がありました。「長年に渡り、細部までこだわった美味しいものを提供してきたからこそ、地元に根づいたお店になれたのだと思います」。
地元から長く愛され続け、また驚きの肉質と徹底的な目利き力が遠方のファンも掴んで離さない「焼肉いっちゃん」。分厚さに、甘さに、とろける食感にと驚きが連続する焼肉をぜひ、味わいに来てください。
text:seiko tanaka
<注意事項>
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現在は精肉店と焼肉店を家族で切り盛りしています