竹田川のほとりにあるカフェで手作りランチと美味しいコーヒーを

cafe unity(カフェ ユニティ)

春日町にあるカフェ ユニティは、竹田川沿いに建つお店です。かつてここにあった喫茶店を受け継いだ親子が、手作りの料理と美味しいコーヒーで迎えてくれる温かい雰囲気のカフェです。しばらく空き家になっていましたが、内装やメニューを刷新して、2022年(令和4)5月にニューオープン。近所の人も待ちかねた新たなスタートから約1年、いま注目のスポットです。

ゆったり気分で過ごせるカフェ

ログハウス調の外観はそのままなので、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。12年ほど前から喫茶店として営業、店主が高齢になったために閉店して4年ほどそのままだったそうです。そこで、親戚筋の芦田卓海さんとお母さんが受け継ぐことに。「お客さんにゆっくりしてもらえるように、居心地の良さを第一に考えました」と内装は大きく手を入れたそうです。

店内はすっきりとしたインテリアで、広々と19席を配置。かつてカウンターにあったハイチェアは、高齢者も座りやすく立ち座りや向きを変えるのもラクな仕様に。テーブル席の椅子も布貼りの座り心地のよいものに変えました。

2階まで吹き抜けの天井は開放感たっぷり、大きな窓からさんさんと陽が差し込みます。寒い冬には暖炉の薪に火がくべられて、店じゅうにやわらかいぬくもりが充満します。

窓から見える田園風景や竹田川の自然も美しい借景。春には土手の桜が見事な花をつけ、夏は山々の緑が輝き、秋の紅葉、冬の物悲しい風景も絵画のように、四季の移り変わりを実感させてくれます。春や秋には開け放たれた窓から心地よい風が通り抜けて居心地はさらにアップ!

サイフォンで淹れる芳しいコーヒー

卓海さんは日に何杯も飲むほどコーヒーが大好きで、人とおしゃべりするのも好きなタイプ。いつかは独立して自分の店を持ちたいと、大阪で飲食関係の仕事に就いて経験を積み、生まれ育った丹波にUターン。お母さんと2人で開業準備を始めました。

いくら好きなコーヒーでも、いざ店の要となる味を決めるのは、そう簡単なことではありません。試行錯誤が続き、気付いたら40杯も飲んでいた日もあったほど、のめりこみました。そして、行き着いたのは、姫路の成田珈琲。95年以上の歴史を持つコーヒー豆のメーカーで、誰もが飲みやすく、苦味が表に出ないマイルドな味で知られています。

成田珈琲の良さをキープしつつ、自分の好きな味にしたかったという卓海さん。1杯あたりのコーヒー粉の分量、蒸らす時間、撹拌の方法と時間、何度も何度もサイフォンでの実験を繰り返しました。そして出来上がったのが、マイルドでありながら産地の味をしっかり感じられるコーヒーなのです。

ブレンドコーヒーはしっかりと豆の旨みを感じられる味、アメリカンコーヒーにしても単に薄いのではなく、専用に淹れたもので、チョコレートのような甘い香りとフルーティーな味になっています。ストロングはコーヒー好きをうならせるしっかりとした苦味。

「お客さんの好みに合って、飲みやすい、おいしいと言ってもらえるのがうれしいんです」と、卓海さんがサイフォンでコーヒーを淹れ始めると、すぐに芳しい香りが漂ってきて、うっとり気分になってきました。

地野菜を使ったフードメニュー

モーニングは、トースト(ゆで玉子付)、サンドイッチ、ホットサンドから選べます。サンドイッチはハムまたは玉子、ホットサンドはハムチーズまたは玉子の計5種類から。すべてサラダ、ヨーグルト、フルーツ、ドリンク付きで、ゆっくりと朝食をとることができます。

タコライス(1,000円)

ランチは2種類で、日替わりのプレートランチとタコライス。どちらにも、サラダ、小鉢、スープが付き、プラス200円でドリンクが付きます。

日替わりランチ(1,000円)

この日の日替わりランチのメインは鶏唐揚のねぎソース。もちろんネギなどの野菜は新鮮な地元産。小鉢にはいった副菜は、祖母が摘んできたフキノトウの佃煮、人参はきんぴらに、白菜はレモン和え、ポテトサラダも手作りです。その日の料理によって違う汁物がつくため、味噌汁の日があれば中華スープや洋風スープもあります。ごはんも地元産の精米したてのお米なので、もっちりとして食欲が進みます。

13時半からはティータイムとして、サンドイッチ、フレンチトースト、ワッフルといった軽食メニューになります。

また、ドリンクの種類が多いので、その時の気分や好みで選ぶ楽しみも。紅茶は香り高い無農薬の茶葉。コーヒーはブレンド、アメリカン、ストロング、ウインナーコーヒー、カフェオーレの種類があり、アイスコーヒーも通年メニューにあります。

疲れている時におすすめなのが、甘さ強めのアイスアーモンドオーレ(550円)です。スイーツを食べなくてもそれだけで、気持ちが満たされそう。フレッシュジュース、ミックスジュースともにオーダーが入ってから搾る新鮮なものです。

お母さんは、料理だけでなく小物作りもお得意です。店の一角でお手製の鞄や小物入れ等を販売していますが、どれもかわいらしく使い勝手もいいので、売り切れて品薄なことも。

国道176号や舞鶴若狭自動車道の高架の東側、通る車も少ないエリアにあるので、静かにゆっくりと過ごせます。普段のランチに、友達とのおしゃべりに、そして一人でゆっくりと、いろんなシーンで利用したくなりました。

 

<注意事項>

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  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。