デザイン性が高い、小ロット多品種の印刷物ならおまかせ

谷川印刷

丹波市内で観光パンフレットやチラシ、ポスターから、お土産物のラベルや御城印まで、幅広く手がける「谷川印刷」。代表である高瀬正人さんのセンスが光る様々な印刷物は、小ロット多品種に対応できるので、多くのクライアントから重宝されています。

戦前に創業した3代続く印刷会社

山南町「谷川」交差点からほど近い場所にある

谷川印刷の創業は戦前。3代目の正人さんが現在の代表です。

正人さんは、大阪にある製版会社で3年間修業をしたのち、山南町に帰ってきました。紙やハサミ、ノリなどに囲まれた環境で育ってきたので、小さい頃から絵を描いたり工作したりするのが好きだったそう。「デザインを外部のデザイナーに頼む印刷会社もありますが、うちは主に私がしています。特に学校に行ってデザインを学んだわけではないけれど、早くからコンピューターを導入し制作していました」と正人さん。

いろいろな機械を使ってお客様の要望に応える

デジタルオンデマインドプリンターを2年半ほど前に導入

1階フロアの中央にど~~んと鎮座するのが、谷川印刷のエースで4番的存在の「デジタルオンデマンドプリンター」です。
この機械の特徴はいろいろあります。まずは、版がいらないので、パソコンから直接印刷できること。これにより、中間コストを抑えることができます。また、複写伝票のような薄紙から、商品のヘッダーラベルになるような厚紙まで、いろいろな用紙に印刷できること。さらに精度が高く位置がきれいにそろうこと。最後に一番うれしいのが、色がきれいに出ること。4色ではなく、5色に対応しているので、白や金も使えます。

どんな長さのものにも対応できる「大判プリンター」

こちらは「大判プリンター」です。店内POP用のポスターや、横断幕などを印刷することができます。水にも強い合成紙に1枚から印刷できるので、イベント主催者などに重宝されています。

断裁機

最新式のものもあれば、このように何十年も使っているレトロな「断裁機」もあって、もちろん現役選手です。

会社の強みはこんなこと

「谷川印刷」の一番の強みは、小ロット多品種に対応していること。例えば、丹波市内のアウトドアグッズなどのメーカーは、年間に新商品を次々とデビューさせます。「100部、作っといて~」と頼まれることも多く、小回りが利く対応ができるのも大きな強みです。「大量に印刷するとコストがかかるから、試作的に少しだけ作ってみたい」という要望に応えることができるというわけです。

 手がけた印刷物はバリエーション豊か

「アウトドア&グランピング」のパンフレットと組み立て式のスタンド

正人さんが手がけた印刷物を紹介しましょう。「にじいろタブレット」の紙面版として作った「アウトドア&グランピング」のパンフレットは、丹波市内のアウトドアスポットやアウトドア関連の公共の施設を網羅しています。折りたたむタイプのパンフレットですが、手に取りやすいようにとスタンドも提案しました。両面刷ってカットして組み立てたスタンドにパンフレットを入れて立体的にすることで、目に留まりやすく手に取りやすい利点もあります。

御城印は「道の駅おばあちゃんの里」や丹波市観光案内所などで入手できる

「黒井城跡」の御城印も正人さんが手がけました。黒井城跡は、堅固な石垣で囲まれた山城で、秋冬の早朝に美しい雲海が見られることでも有名です。写真は、正人さんがデザインしたものの一部。4年ほど前に作った墨と朱印のシンプルなもの、オンデマンドプリンターを導入してから作ったビニール製のもの、黒い紙に黒い柄を印刷したもの、近隣のイベント用に2024年(令和6)に作ったカラーの雲海バージョンなど、どれもかっこいいデザインです。

商品ラベル

シールタイプの商品ラベルは、ある程度のロットがないと、発注できない場合が多いそうですが、小ロットにも対応しています。

商品のヘッドラベル

市内のメーカーから発注された商品のヘッドラベルは、小ロット多品種の注文の最たるものだそう。

なかなか読みごたえのある広報誌

市内小学校のPTA広報誌も手がけています。単ページ物からボリュームのあるものまで、クオリティを保ちながら読みやすくデザインしています。

閉校記念のクリアスタンド

学校関係でいえば、閉校記念のクリアスタンドも作りました。校歌と子どもたちの集合写真を入れたデザインは、よい思い出になると大変好評だったそうです。

丹波市で一番大きい商業イベント「丹波GO!GO!フェスタ」のチラシデザインも、正人さんの仕事。

代表の高瀬正人さん  

デザインしている時が一番好きな正人さんですが、商品パッケージのシールなどは、めくってみて貼ってみて商品になったときが一番うれしいそう。お店に自社のシールが貼られた商品がたくさん並んでいるのを見ると感無量になるといいます。「まだまだこの機械には可能性があるので、目を引くようなものをいろいろ作りたいですね」と意欲をもやしています。

 

<注意事項>

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