丹波市産材で強く長持ちする家づくりを目指します

株式会社栄建

丹波市柏原町母坪の国道176号バイパス沿いに事務所を構え、丹波市産材を使った家づくりをする「株式会社栄建」(以下:栄建)。2008年に父が製材業を営む「株式会社木栄」(以下:木栄)から、住宅や店舗の新築、リフォームを行う建築設計の会社として独立しました。

丹波の風土で育った木材を使用した強度や耐久性に優れた家を手掛ける「栄建」の魅力に迫りました。

良質な地元の木材を安価で安定的に提供できるヒミツ

寒暖の差が大きい丹波地域は、黒大豆や大納言小豆、山の芋など全国に知られる農産物の生産に適した気候で、木材の生育にも適しています。この独特な気候によって、締りのよい良質な木材の産地にもなっています。特にヒノキ材は油身が多いため、趣のある美しい木材ができるそう。

 

栄建が手掛ける「家」は、これら良質の丹波材がふんだんに使われており、耐久性に優れ、また私たちの体にも優しい環境を実現しています。

「良質な丹波の木を使ってできた家だと高いんじゃないの?」

お客様からはそんな質問もよくあるそう。

グループで良質な丹波材を作り続ける

通常、100%国産材の完全無垢の家であれば価格も高額になりますが、栄建が手掛ける家は、丹波産木材をふんだんに使っているにも関わらず、安価で提供しています。

それを可能にするのが、グループ会社と連携した、木材の生産から販売までの一貫体制にあります。

建築木材の仕入れはグループ会社「木栄」から。その原木は2016年に「木栄」の森林管理部門から独立した「株式会社森のわ」(以下:森のわ)から調達しています。「木栄・栄建・森のわ」の3社による、山林施業から製材、加工、建築まで自社グループで完結できる仕組みを活用し、強度、耐久性などに優れた良質な木材を安定的に提供できるようになりました。

生産から加工、販売までを一貫して行う農業の6次産業化が叫ばれますが、栄建では住まいの6次産業化を実現しています。

気軽に立ち寄れるコミュニティの場【相談窓口】

誰もが丹波材を身近に感じられる場に。

会社の中に入ると木に関係する会社らしく木がふんだんに使われた温かみのある空間と、地域の人が作ったアクセサリーなどのかわいらしい小物用品が出迎えてくれます。雑貨屋さんのような雰囲気が、相談に来るお客さんの緊張をほぐしてくれます。

事務所というよりも森の中のカフェのようなリラックスした空間。

社長の足立龍男さん

 

「家造りの相談はもちろんですが、用がなくても気軽に立ち寄ってください」と足立社長は笑顔で話し、山の木のように地域に根を下ろした会社になるようにとの気持ちが伝わってきます。

理想のライフスタイルの実現

災害にも強く100年経っても安心できる骨太な家。栄建が建てる家は、すべて「安心安全」が大前提で成り立っています。

地元の丹波材にこだわるのも、その土地にあった木材を使うことで、家が強く長持ちするという考えに基づいており、その上で、家族がイメージするライフスタイルにあった構造、デザインが実現できます。

ゼロから自由に、ご家族が生活するイメージをお伝えするもよし、施工事例などを参考にしながら希望を伝えていくのもよし、何度か栄建の事務所を訪れてイメージを膨らますもよし。

とことん自由に、自分だけの空間、ライフスタイルを実現できます。

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伐採体験など好評の森の社会見学ツアー

家づくりで力を入れているのは、森の社会見学ツアー。丹波市産材を活用するため、山の木の状態を施主に見てもらおうというものです。木の伐採体験、木を製材して木材にする場面やどんなふうに住宅になるのかを見学するなど山の木が家になっていく過程を体験します。

家族での見学ツアーは、意外にもお父さんよりもお母さんに受けているようで、子どもたちにも喜ばれているそうです。山や木に親しみを持ちながら家づくりを楽しむ姿がとても印象的です。「どのようにして家が建つのか理解をしてもらい、私たちの住む環境にも目を向けてほしい」と足立社長は話します。

天然の木のみを使い、風通しの良い住環境を目指す住宅づくりは、「家」だけでなく、オフィスなどに使ってもらえるロッジとしても好評を得ているそうです。

グループ会社「森のわ」事務所

 

山を通して地域に役立つ会社に

足立社長は、これまで山を通して地域と関わってきました。

父親の経営する「木栄」から「栄建」を立ち上げた足立社長は、丹波市商工会青年部長だった2014年に市島町を中心とした山林崩壊、大規模な土砂崩れなどが生じた丹波市豪雨災害に遭遇し、全国の商工会青年部の仲間のボランティア受け入れなどに奔走。その経験が森林整備や伐採を行う会社「森のわ」の設立につながりました。

また、山の仕事は時代とともに担い手が減り、良質な木材生産が可能な環境にもかかわらず、山が荒廃しているといいます。山の整備を行い、伐採した木が家となり、そこに住む人に喜んでもらう。

足立社長は「稼業は、曽祖父の代から山にかかわる仕事でしたので、この仕事を継ぐのに抵抗はありませんでした。これまでお世話になった人たちに恩返しするつもりで、地域に役立つ会社に成長していきたいと思います」と意気込んでいます。

 

 

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