おしゃれなバッグや財布を自分好みにオーダーメイド

Maciolla leather factory(マチョッラ レザー ファクトリー)

氷上ICから県道7号を車で走っていると、ショーウィンドウに飾られている素敵なカバンが目につきます。この店は2024年(令和6)8月1日にオープンしたばかりの革製品のアトリエとショップ「Maciolla」。店内には、店主の井徳真樹子さんが企画・デザインしたオリジナルの小物や靴などが並んでいます。革の種類や色を選べるパターンオーダーがほとんどなので、 デザインの好みや使い勝手のよさを反映した自分好みのものが入手できます。

ハイブランドの職人技を生かしたオリジナル

井徳さんは、ファッションデザイナーを目指して専門学校で学んでいる時に、靴作りに興味を持ったそうです。靴作りを習うにつれて、どんどん面白さにハマっていき、卒業後はいつか本場で学ぼうとイタリアに語学留学。帰国後は高級インポートファッションメーカーに勤めて、大阪や東京で販売やバイヤーとして経験を積みました。

流行の先端をいく華やかな世界でしたが、やっぱり好きな靴作りをやりたいと、2010年(平成22)に神戸で独立開業。ハイヒール専門のオーダーシューズ工房としてウェディングシューズなどを製作していました。さらに靴作りを極めたいと2018年(平成30)にイタリア・フィレンツェに渡り、有名メンズシューズメーカー「ステファノベーメル」で半年間学びます。

帰国してからは、その豊富な知識とたしかな技術で企業からの注文が増え、卸商品づくりがどんどん忙しくなってきたそう。神戸の工房が手狭になったこともあり、生まれ育った丹波に工房を移転。モノづくりは地方でもできると、オンラインショップでオリジナル商品の販売を続け、その人気の高まりを受けて今回のオープンとなりました。

履き心地最高!丹波店限定のフラットシューズ

「フラットシューズ」各41,800円

丹波のショップのみで限定販売されているのが、柔らかくて足に馴染みやすい国産のラムスエードを使ったフラットシューズ。ヒールは1センチほどで安定感があるつくりで土踏まずもしっかりホールドするので、とっても歩きやすいのです。

靴底は本革にVibramソールのゴムをはって滑りどめにしています。型崩れしにくいので長く履けそうです。色は、ブラック、キャメル&グリーン、ピンク&ネイビーの3種類で、サイズは22.5~24.5cmです。

形、サイズ、色、好みを反映できるオーダーバッグ

「LIVERPOOL/リバプール」Sサイズ38,000円

 定番のトート型「LIVERPOOL/リバプール」はシンプルなデザインで、いろんなシーンで使えるため男性にも人気。小さいものはゴルフ用に、大きいものはビジネス用に、カラフルな色はレジャー用にと使い分けができるのも魅力です。

「Riviera/リビエラ」33,000円

ファッショナブルな2色づかいのレザートートバッグ「Riviera/リビエラ」は、ポケットの位置を変えたり、持ち手の形や長さも変えられます。どんなシーンで使いたいか、どんな量を入れるのか、肩にかけるのか手持ちなのか、サイズは?色は?と相談しながら好みのバッグをイメージしていくのは、とっても楽しいものです。

「Lavinia/ラビニア」Sサイズ23,000円

華やかな色のミニトートバッグ「Lavinia/ラビニア」Lemonレモンは、フランス産ヴォースイフトレザー。キメが細かくてマットな肌触り、軽いのも特徴です。大きなフリンジがアクセントになって、内部に2カ所のポケットがついています。定番はレモンとピーチの2種類ですが、他の色をオーダーすることもできます。

革は国産のものに加えて、微妙なニュアンスカラーが特徴的なイタリアやフランスのものを用意しています。本革の魅力はなんといっても合皮より丈夫で長持ちすること。クリームで保湿すれば、経年による質感の変化も加わって、より愛着がわきます。本革は「育てる」という感覚かもしれませんね。

いくつもほしくなる多彩な財布

「ミニ財布」9,900円~

色展開が豊富で形も使いやすいと人気のシリーズは、イタリア製の革を使った長財布とミニ財布です。カラフルな色やプリント柄、箔押しもあって、目移りしてしまいます。

「長財布」15,000円~

何かを始めるのに最適な日といわれる「一粒万倍日」に新しい財布をおろすと縁起が良いとか、お金が貯まるといわれています。実際、その日を意識して買いに来る人もいるそうで、ここではたくさんの種類の中から好みのものを選べます。ポケットの数や革の種類、色などもオーダーできるのは魅力ですね。

「ミニ財布」11,000円

カードやスマホ決済が増えるにつれ、小銭を持ち歩くことが減って、小さくて軽い財布が重宝します。Maciollaのミニ財布は、小さいながらもコインが出し入れしやすく、カードも縦に入るタイプで機能的。お札は二つ折りでぴったり入り、レシートを入れるポケットもあって、使い勝手がいいのです。レジでモタモタしなくてすむので、ストレス軽減ですね。オプションでポケットを増やすこともできます。

ジビエレザーの企画やワークショップの開催

ショップの奥にある工房で製造が行われており、革のサンプルもあるので、実際に手ざわりなどを確認してオーダーできます。

平日は工房での制作が忙しいのと外出することもあるため、完全予約制です。でもそのほうがゆっくり選べるからと喜ばれているようです。

鹿や猪など、害獣駆除の対象になった皮は捨てられてしまうのが一般的ですが、「命をいただいているのだから、できるだけ無駄にはしたくない」と、同じ兵庫県の龍野でなめしてジビエレザーとして枕やクッション、犬のおもちゃなどに加工する計画をたてています。近日クラウドファンディングを始める予定なので、注目しましょう。

また、革に親しんでもらえるようにワークショップも開催しています。小学生ならペンケース、幼児なら革にお絵描き、大人は鉢カバーやアクセサリーも作れます。要予約なので、開催日はインスタグラムで確認してくださいね。

ハーブの香りのキャンドルや石鹸も手作りのものが並んでいます。Maciollaの革製品はネットショップが中心ですが、丹波に来るなら立ち寄って手にとってみることをおすすめします。財布やバッグは、人によって好みが違います。オーダーから納入までの日数は商品によって違いますが、待つのも楽しみのうち。オリジナリティや使い心地にこだわる人にうれしいお店です。

 

<注意事項>

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。