丹波のお店とお客さんをつなぐ架け橋 にじいろタブレット

つきたて餅のおいしさを実感できる和菓子店

餅の神田屋

城下町柏原の名所である「木の根橋」のすぐ目の前に、2024年(令和6)11月にオープンした和菓子店。もち米を蒸してつく餅だけでなく、おはぎや大福も人気商品で、もち米ならではの甘みや香り、弾力が持ち味です。イートインスペースもあり、できたてのおはぎや大福を楽しむことができます。

木の根橋のすぐ目の前にあるお店

JR柏原駅からも徒歩5分という好立地

「餅の神田屋」の店主は、20代の若いご夫婦、米崎裕彦(よねざきひろひこ)さん、瑠里子(るりこ)さんです。パティシエの瑠里子さんの実家は洋菓子店。「いずれは和洋の要素を含んだお菓子を作れたら」と、裕彦さんは神戸の和菓子店で4年間修業。神戸から丹波に移住し、裕彦さんの旧姓を屋号にして店を開きました。

店があるのは、柏原のシンボルとして観光名所にもなっている「木の根橋」のすぐ目の前。JR柏原駅からも徒歩5分という、城下町の中心地です。

看板の「つきたて餅」ほか数種類がラインナップ

店内左手のショーケースには、餅、大福、おはぎといった、和菓子の王道商品が並んでいます。

「つきたて餅」(5個入り)400円

店の看板商品は「つきたて餅」です。仕込みは朝4時から。蒸した餅米をついて、程よい柔らかさになると、特別な蜜にくぐらせるのがおいしさのポイント。餅をつく時間を、その日の気温や湿度によって変えるのが職人の技です。ちぎった餅にきな粉をたっぷりつけて仕上げます。パックには5個入れ、埋もれるほどのきな粉をまぶして販売。甘みと香り、弾力はつきたての餅ならではです。

「丹波黒豆大福」260円、「きな粉のおはぎ」180円、「おはぎ(粒あん/こしあん)」各100円

その他、3日間かけて甘く炊いた丹波黒豆が入った「丹波黒豆大福」や、粒あんとこしあんの2種類がある「おはぎ」、「きな粉のおはぎ」などが並び、どれも大ぶりで食べ応えがあります。
ケースの2段目には、小餅や赤飯も並んでいます。
原材料も厳選していて、「つきたて餅」には、全国有数の産地である佐賀県の「ひよく米」を、「丹波黒豆大福」には、粒が大きくふっくらとした食感で、ひときわ甘い丹波産の黒豆を使っています。またあんこは、粒あん、こしあんどちらも北海道産のエリモ小豆で作っています。コクがあり風味豊かな品種です。丹波黒豆大福にはこしあんを、よもぎ大福には粒あんが入っています。

「神田屋茶屋」で一服

店の右手奥には、イートインスペース「神田屋茶屋」があり、温かいほうじ茶と一緒に、おはぎや大福を食べることができます。

座敷の一角には、原材料である「ひよく米」や「丹波黒大豆」「エリモ小豆」などが展示され、説明のプレートも置かれています。

「おはぎセット(粒あん1つ、こしあん1つ)」(ほうじ茶付き)450円

おはぎは、粒あんとこしあんが一つずつ。どちらのあんも程よい甘さに味付けされていて、なかのもち米はもっちもち。甲乙つけがたいおいしいさです。風味のよさと弾力のある食感が魅力です。ほかには、黒豆大福とよもぎ大福の「大福セット」650円が食べられます。
「新鮮なお餅のおいしさを知ってもらいたい。ゆっくりくつろいでもらえたら」という思いで始めた茶屋は、シニア層から、高校生まで幅広い世代が利用する憩いのスペースとなっています。

今後は季節商品も提供したい

店主の米崎裕彦さん

「口コミで紹介してもらっているのがうれしいですね」と話す裕彦さん。いただいておいしかったからと買いに来るお客さんも多いそうです。
今後は、2、3月は「いちご大福」、3、4月には「桜餅」、5月になると「柏餅」といった季節商品を提供する予定です。さらに夏場には、瑠里子さんのパティシエの腕をいかして、地元の素材を使ったゼリーなどにもチャレンジします。人と人の距離が近くて、人が温かい柏原に根を張って、名物の和菓子をどんどん広げていきます。

 

<注意事項>

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。