気持ちよく歌って気分すっきり! 一人でも楽しめるカラオケ喫茶

スタジオ花音

加古川に架かる京橋の東詰めにある「スタジオ花音」は、平井奉文さんと美智代さん夫婦が経営し、地元で愛されているカラオケ喫茶です。カラフルな看板がずっと気になっていたお店。おなかから声を出して好きな曲を歌うのは、楽しいのはもちろん、深い呼吸ができる分、健康にもよさそう、ということで訪ねてみました。

定年を前に夢だったカラオケ喫茶をオープン

ライブ出演した北川裕二さん(中央)と平井さん夫婦

平井さん夫婦はともに丹波市で生まれ育ち、地元で仕事をしていました。歌が得意な奉文さんは、定年になったらカラオケ喫茶を開いて、好きな歌を地元の人と楽しみたい、と思い描いていたそうです。その準備として、丹波市商工会が主催する起業塾に参加。いつかやろうと思っていた夢が一気に具体的になりました。商工会の応援もあって、トントンと話が進み、2017年(平成29)7月にスタジオ花音がオープンする運びになったのです。

店は奉文さんの実家の縫製工場だった建物をリノベーション。調理師免許を持ち、病院の調理師として仕事をしていた美智代さんが勤めを辞めて店をきりもりしていました。そして2020年(令和2)3月、定年を迎えた奉文さんが、マスターとしてスタジオ花音に専念し、美智代さんは調理師の仕事に復帰。時間を見つけては店を手伝っています。

こだわりの音響システムでステージで歌える

奉文さんは子どもの頃から歌が大好きで、10代の頃は吉田拓郎に憧れ、フォークギターを弾いて歌っていたそうです。18歳の頃、成松の愛宕まつりで成松音頭ができた記念に開催されたのど自慢大会に、妹さんと参加して見事優勝!地元を中心に70~80人が参加した中のトップですから、なかなかのものです。

お店を作るにあたって、こだわったのは音響。ステージにはドイツ製のメインスピーカーが2つに返しが1つ、店の四方にはDAMのスピーカー、計7つのスピーカーから音が流れます。だから、歌っている人もとても気持ちよく、聴く人も良い音に酔いしれることができます。

練習を兼ねて気軽に歌おう

話上手で気さくなマスターだから、一人で来た人もすぐに打ち解けて、笑顔になります。この曲を覚えたいから、この歌を練習したいからと、やってくる人には、マスターが一緒に歌って練習につきあってくれることも。でも「間違えても音程がずれてもいいんです、ここで歌うことを楽しんでもらえたら」とマスター。
カラオケは、演歌にポップス、なつかしのグループサウンズ、唱歌などもあり、お客さんの好きな曲をセレクトできます。

昼は11枚綴りのチケットでお菓子とワンドリンク付きで1,500円。11曲歌えますが、残ったチケットは次回に回せるので、次はドリンク料のみで利用できます。夜はビールや日本酒を飲みながら、ゆっくりと歌えます。

多彩なイベントでみんなで盛り上がる

たくさんの歌手がライブ出演

コロナ禍で中止にせざるを得なかったライブも、感染症防止対策をしながら徐々に復活。年に3回くらいは演歌歌手を招いて、CDとお弁当付きのイベントを開催しています。お客さんも楽しみにして、事前にCDを買って新曲を覚えて歌手と一緒に歌うことも。これからの季節、花音主催のクリスマスや忘年会なども開催。

喫煙室

「歌は気持ちを前向きにしてくれます。一人暮らしのお年寄りこそ、閉じこもらないで出てきてほしいです」とマスターは、状況が許せばお迎えに行くこともあるそうです。
敬老会やカラオケ好きのグループで貸切利用も可。中には親戚中、大人も子どもも一緒に大人数で来られる人もあるそう。歌っておしゃべりして、楽しい気分になれるカラオケ喫茶です。

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。