
丹波市立漢方の里総合運動公園(旧称:丹波市立薬草薬樹公園)から車を東へ走らせること約5分。「petite MOMO(プティート モモ)」は、静かな住宅街の一角にあります。ここは、国産米粉100%のふわふわシフォンケーキを作る工房であり、週に1日だけオープンするスイーツショップです。甘い香りに誘われて、オーナーの板野綾子さんに会いに行きました。
始まりは友人の何気ない一言でした

クリスマスシフォンケーキ(2025)
以前は飲食関連の仕事に従事していたという綾子さん。調理師免許の有資格者です。昔からスイーツ作りが大好きで、独学で身につけた焼き菓子やケーキを家族や友人にしばしば振舞っていたそう。味も見た目も素人の域をはるかに超えたスイーツを口にした友人から「お店を出せば?」の一言が。全く考えもしなかった事柄に戸惑いつつも、イメージを膨らませてゆきました。家族に相談すると「いいんじゃない」と、力強い後押しを受け、夢を現実にすべく行動を開始します。
レンタルキッチンからスタート

ホールシフォンケーキも予約で!
綾子さんが作るのは米粉100%にこだわったシフォンケーキです。作るのにあたって大切にしているのは、「からだに優しく、心まで満たされるシフォンケーキをお届けすること」。厳選した国産米粉を使っているから、小麦アレルギーの方だけでなく、だれもに安心して食べてもらえます。しっとり、もっちり食感で、卵の力だけでフワフワに仕上がったシフォンケーキは、小さな子どもから年配の方まで一口食べると笑顔になるんです。

10種類の「カットシフォン」
とはいえ、いきなり「店舗を借りて営業開始!」といったことはせず、先ずは、お客さんの反応を確かめることから始めました。レンタルキッチンで作ったシフォンケーキをマルシェで販売です。2025年(令和7)3月、「道の駅 おばあちゃんの里」へ初出店。この日のラインナップは、丹波卵たっぷりもっちり感が魅力の「プレーン」をはじめ、「桜あん」「抹茶マーブル」「紅茶とオレンジピール」「チョコチップバナナ」「マーブルチョコ」「丹波黒豆」「丹波大納言小豆」「丹波さつまいも」「丹波レモン」、そして「シフォンケーキのラスク」の11種類! 雨降りにもかかわらず、SNSでの宣伝効果も相まってか、多くのお客さんが来店しました。

ひなまつりのデコレーションシフォンケーキ!
その後はSNSを中心に新商品やマルシェの案内を告知し、徐々に手ごたえを感じてゆきました。
さらなる高みを目指して

食品衛生法の許可を受けた自宅のスイーツ工房
認知度が上がるにつれ、経営のノウハウを学びたいという思いがわきおこります。5月に開催された丹波市商工会が主催する「たんば起業塾」で、専門家の指導のもと、起業に対する心構えや知識、経営におけるリスクを軽減するポイントなどを学びました。一緒に学んだ25名の参加者からも多くの刺激を受け、さらなる挑戦に向けて意欲が湧きました。

壁には免許証や許可書が掲げられている
レンタルキッチンで作ったシフォンケーキをマルシェで販売したり、自宅での新商品の開発が続くなか、並行して、自宅にスイーツ工房の設備を整えはじめます。家族の協力を得て、自宅の元応接間をリフォームし、2025年(令和7)11月に食品衛生法の許可を受け自宅での製造が可能になり、2025年12月「petite MOMO」をオープンしました。

営業日の前日は1日中2台のオーブンがフル稼働
自宅工房なので、レンタルキッチンへ通う時間は軽減されましたが、商品作りからお客様対応まで一人でこなすので、今は週に1日の販売が精一杯。

一度に2台のシフォンケーキを焼き上げる
そんななかでも「少しでも地元を盛り上げたいという想いもあって、地元丹波市で生産される食材を利用した商品づくりにこだわっています。マルシェで丹波市外へ出向くこともありますが、やはり地元丹波の人が温かくて。この地で営業できるのが嬉しいんです」。

「クリームシフォン」3種、「カップシフォン」2種
地元産のフレッシュフルーツなどがトッピングされた「クリームシフォン」「カップシフォン」は季節感たっぷりです!

予約でギフトセットも販売しています。「大切な方への贈り物に」というギフトセットは、開けると「うわ~」という声が聞こえそうなラインナップです。

米粉の焼き菓子も複数種類
営業日は、基本、金曜か土曜ですが、マルシェ出店などもあるので、訪問する前に公式SNSをチェックしましょう。ラインナップは「カットシフォン」は8~10種類、「クリームシフォン」「カップシフォン」は4~5種類と、焼き菓子です。でも、売切れ次第閉店となるので、「絶対に買いたい!」という方は、事前予約をしておくのがベストです。また、「ギフトセット」や「ホールシフォン」「デコレーションシフォンケーキ」は予約をしてくださいね。

もも色の“のぼり旗”の奥が駐車場、さらに奥がお店の入口
店名の「Petite MOMO」は、小さくて可愛らしい“もも”だそう。娘さんのお名前と桃の花をイメージして付けた素敵な名前です。「petite MOMOの米粉シフォンケーキは、口の中でとろけるようなふわふわで素材本来の優しい甘さが特徴です」と話す柔らかな笑みに、ついつられて口元が緩みます。そんな綾子さんの夢はまだまだ続きがありそうです。
<注意事項>
- 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
