外構工事やガーデンデザイン、エクステリア全般を手がける吉見左官工業のモデルガーデンを兼ねた店舗として2024年(令和6)4月にオープン。新築一戸建ての店内では、店長の吉見みゆきさんが手作りする本格的なスイーツはもちろん、自家栽培米や地元産の野菜を使った週替わりランチを楽しむことができます。
木の温もりが伝わるナチュラルな店内
ブルーのドアが印象的な玄関まわり
外壁や土壁などにコテを使って漆喰やモルタルを塗る「左官業」をメインに、最近では外構工事全般に力を入れる「吉見左官工業」が、ショールームやモデルガーデン的な意味合いも込めたお店としてオープンした「Y’s Garden Cafe」。
店長は、代表である吉見祐二さんの奥さまのみゆきさんです。「いつかはエクステリアの宣伝も兼ねたお店をしたかったんですけど、なかなかできず、私が長年勤めた給食センターを辞めたタイミングで、構想がスタートしました」。新型コロナウイルス禍後の事業転換を支援する経済産業省の「事業再構築補助金」を活用し、もともと会社の土場として使っていた場所に木造2階建ての店を新築しました。
ナチュラルな雰囲気の店内
人気のカウンター席
店内は、吹き抜けの開放的な空間。温度調整や消臭に優れ、身体にやさしい漆喰を壁に塗り、腰板や無垢の床板を使った、木の温もりが伝わるナチュラルな雰囲気です。個性的な丸い大きな時計や薪ストーブも抜群の存在感を放っています。
大きな窓から、外の風景が見渡せるカウンター席は、ゆっくりこの店で過ごしたい一人客から人気です。
モデルガーデンとしての機能も果たす
ワンちゃんOKのテラス席
愛犬家のみゆきさんが、家で飼っているワンちゃんを連れていけるところが少なかったので、「ワンちゃんも一緒にくつろげるカフェができたらいいな」という想いも開店のきっかけの一つでした。テラス席のみ、ワンちゃんもOKということで、リードフックも設置しました。店に隣接して、年内には大型犬もOKのドッグランを整備する予定だとか。自由に走り回るワンちゃんを眺めながら、ゆっくりお茶を飲むことができたら、愛犬家にとってはこの上ない至福の時間になります。
窓を全開にした「ガーデンルーム」
ガラス張りの個室で、人気の「ガーデンルーム」です。過ごしやすいシーズンには、窓を全開にして自然の風を楽しんだり、周りに植えられた美しい木々や花々を愛でたりしながら、料理やスイーツを堪能することができます。空間的にも広々としているので、ゆっくりくつろぐことができるのも魅力です。
敷地内すべてがモデルガーデン
多肉植物の寄せ植えもあちこちに
みゆきさんが大好きな多肉植物をステキにディスプレイしていたり、雰囲気ある物入れがあったり、庭の一角に置かれたテーブルとチェアがステキだったり。敷地内のあらゆるところに、エクステリアやガーデニングの提案がされていて、好きな人にはたまらない感じ。実際に来店されたのち、商談につながったケースもあるそうで、モデルガーデンとしての役割もしっかり果たしています。
本格的な自家製スイーツが多彩に揃う
焼菓子だけでなくフルーツサンドやプリンも
看板メニューは、みゆきさんによる本格的な手作りスイーツです。仕事を辞めてから、福知山まで製菓の教室に通って腕を磨きました。
ケーキ類はテイクアウトもOK
キッチンカウンターにある冷蔵ショーケースの中には、一番人気のホワイトチョコのチーズケーキをはじめ、フルーツタルト、シフォンケーキ、ガトーショコラなど、20種類以上あるレパートリーのなかから日替わりの生ケーキ4~5種類がスタンバイ。そのほか、フィナンシェ、カヌレ、フロランタン、台湾カステラ、ラスク、クッキーなど、やさしい味わいの焼菓子もそろいます。卵は芦田ポートリーから、牛乳は丹波乳業からなど、材料も吟味しています。ワンちゃん向けのスイーツメニューも試作中だとかで、こちらも楽しみです。
かわいいラッピングもうれしい
「焼菓子は予算や好みによって、箱詰めや袋詰めができます。お誕生日ケーキも注文できますよ」とみゆきさん。
「ドリップコーヒー」150円、粉(100g)800円
コーヒーは、春日町で自家焙煎する「オーバル珈琲」の豆を使っています。
「オーバル珈琲」500円、ケーキとセットにすると50円OFF
コーヒーと生ケーキや焼菓子とのセットで、ゆったりとしたカフェタイムを過ごすこともできます。
平日限定の身体にやさしい手作りランチ
「平日限定週替わりおにぎりランチ」1,500円
2024年7月から平日限定で週替わりのランチも始めました。
メインディッシュは、煮込みハンバーグやから揚げ、トンカツなどで、3種類の小鉢は、みゆきさんが副菜として給食センターで作っていたものを中心にセレクトしています。
「おにぎりセット」900円
メインディッシュ抜きの、おにぎりセットもあります。「週替わりランチはちょっと多いな」という人におすすめです。どちらのランチも、お米は自家製米、野菜も近隣産のものを使い、栄養バランスも抜群で、身体にやさしい内容になっています。
「今週のメニューは何や?」と毎週来店する男性のおひとり客やご近所のシニア層のグループ客はもちろん、SNSを見た神戸方面からのお客さんもあるそうで、人気が定着しつつあります。
無理せず楽しく長く続けたい
手作り作家さんのコーナーにはステキな商品がいっぱい
店の一角には、手作り作家さんの作品を置く棚が設けられています。
家を手がけた大工さんが作る木製雑貨やアクセサリー、革作家さんが作る財布などの小物が並んでいて、こちらも人気があるそうです。「私が気に入ってお声がけさせていただきました。ステキなので、もっとみなさんに知ってほしくて」とみゆきさん。店の雰囲気にもなじんでいる商品ばかりです。
店長の吉見みゆきさん
不定期でミニイベントもやっています。前回は、多肉植物の寄せ植え体験、子どもたちが大好きな「スーパーボールすくい」のほか、たこやきの屋台も来たそうです。
「外の景色を眺めながら、ゆっくりとお菓子やコーヒーを楽しんでいただいてもらえたら。無理がないように、長く続けられたらいいですね」とみゆきさん。ミニイベントも定期開催したいと意気込んでいます。
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