旬の食べごろ農産物をお手軽に!丹波の味を買い求めるならココ

ひかみ四季菜館

地元の農産物やそれらを使った加工品を取り扱う「道の駅」や「直売所」が人気を見せています。地産地消という言葉もあるように、身近で収穫されたものをいただくことは、地域の活性化に繋がり、心地よい暮らし方でもあるような気がします。氷上町の直売所「ひかみ四季菜館」は、そんな直売所の中でもひと味違う魅力を持っているのです。

 

20年以上愛されている秘密は生産者たちにあり

店内に農産物がずらり

 

北近畿豊岡自動車道氷上ICを降りてすぐ、さくら公園内にある「ひかみ四季菜館(以下、四季菜館)」の特徴は、農家グループが運営しているということ。つまり、生産者自らが生産から販売、その他管理までを行っているのです。生産者会員は120名ほどで、丹波市内の農家が参加しています。

 

会長の長尾さん(右)と副会長の井上さん(左)

 

生産者団体の会長の長尾啓二郎さんと副会長の井上義昭さんに、22年もの間、四季菜館を運営し続けてこられた秘訣をうかがいました。お二人も生産者として農業をされているため、商品について尋ねると実に詳しくお話してくださいます。こうして生産者と直接話ができるのも、四季菜館の利点の一つだと、早々に感じたのでした。

 

「農家が家で食べているもの」が一番おいしい!

瑞々しい苗も、この値段

 

野菜や果物、卵、米、花卉、加工食品など、品揃えは豊富。そしてここでは「農家が家で食べているもの」が手に入ります。食べ頃を一番わかっている農家さんが直接商品を持ってくるので、鮮度と味はベストな状態! 地元の農産物を販売する施設は他にもありますが、生産者直々の目利きの品が集まるのが四季菜館の強みなのです。

 

自慢の丹波ブランドを手軽に購入できる場所

新鮮な朝どれ野菜

 

四季菜館の朝は早く、7:30には商品が並びオープンを迎えます。新鮮野菜や旬の果物が揃い、その多くが露地栽培の朝採れです。地元のお客様はもとより、京阪神から通うリピーターもいるそう。ゴルフに訪れた際に寄っていく方も多いようで、朝のうちに買い物をして預けておき、ゴルフ帰りに受け取るという利用方法も。

近年人気の黒にんにく

 

特に、丹波の特産となる丹波黒枝豆や栗の時期は客足が急増。他にも、夏にはトマトやスイカ、メロン、まくわうり、秋から冬にかけては新米や山の芋など、季節ごとに丹波ブランドを気軽に味わえます。それらはすべて、直接売り場へ商品を届ける農家の方の「おいしいものを食べてほしい」という願いから実現するもの。

 

野菜がたっぷり摂れる「お母さんの味」をいただける食堂

外のグリーンを眺めながら…

四季菜館内にある食堂「四季」にもご注目。農家のお母さんグループ「つたの会」が運営するこちらの食堂では、毎日日替わりの手作りランチが食べられます。使用する野菜や米は地元のもの。いつも6種類以上のおかずを用意し、メンバーが普段作っている家庭の献立を持ち寄ってメニューを決めています。

 

品数豊富な日替わり定食(600円・税込)

 

この日のメニューは、にんじんしりしり、もやしの酢の物、白いゴーヤのチャンプルー、まくわうり、厚揚げたらこマヨネーズ。お味噌汁の味噌は「つたの会」特製の「氷の川みそ」です。野菜たっぷりで品数も多く、何より「お母さんの味」をいただけるありがたい一食。地元のサラリーマンや主婦などの常連さんで賑わうのにも納得です。

 

農家を守るヒーローとして、消費者を含むみんなをハッピーに

仏花も新鮮で安価に手に入る

 

「いずれは大きい食堂をつくり、売り場も広げたい」と今後の展望を語るお二人。その背景に高齢の生産者の生きがいを支援したいという願いがあります。彼らの農業所得に貢献できれば、いくつになっても農業を続けてもらうことができます。そのために目指すのは、「自分だけ」ではなく「みんなが」適正価格で味と品質で勝負できる環境。

 

つたの会が作るトマトケチャップなど加工品も充実

 

生産者が運営する施設だからこそ大切にしてきた「生産者目線」。同時にそれは「消費者に喜ばれるものを届けたい」という生産者のプライドと強い意志です。生産者、消費者双方が地元の食を通してハッピーになれるきっかけがここにはあります。ぜひ足を運んで、四季彩館の夢を応援したいですね。

 

text:佐本陽子

 

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