兵庫県の薬草の産地としても有名な山南町和田にある「株式会社大地造園緑化(以下、大地造園緑化)」。丹波市立薬草薬樹公園の北東に位置し、周辺には、小学校が建ち、大地造園緑化の前を通る県道85号「多可柏原線」は、観光客や地元の人々がのんびりと行き交います。大地造園緑化がプロデュースする「WITH GARDEN」は、穏やかな空気が流れるガーデンカフェ(以下、カフェ)。地元の人や観光客を優しく迎え入れています。
強い気持ちが夢も現実に
代表取締役の大地大輔さんは、造園の関係で月に1度、歴史ある園芸のまち・宝塚市山本へ出向きます。ある時、お世話になっている方からお茶に誘われ、全国的にも有名な園芸店内にあるカフェを訪れました。そこで、植物とカフェが醸し出す心地よい雰囲気に魅了され「植物と共に、ゆったりとした休日のひとときを過ごせるカフェを営みたい」という夢を抱きますが…本来の造園業に注力する日々が続きます。
南国風のガーデンをイメージした白い塀が印象的
当時、大地造園緑化の事務所は現在の場所とは異なり、道路からやや奥まった場所にあり、認知度をアップさせるため「もっと人目につきやすい場所へ移転したい」という気持ちが強かった大地さん。あちこち、土地を探していたところ、願いが叶い、2017年(平成29)に畑だった現在の場所を入手することができたのです。準備を経て、いよいよ事務所を建設する段になって、「カフェを併設できないだろうか?」と夢が頭をもたげます。造園の仕事と並行しながら、店舗設計からインテリア、メニュー作りなどを関係各所に相談しつつ、2023年(令和5)8月、大地造園緑化の事務所の移転と共に、WITH GARDENをオープンさせました。
こだわりのフードにドリンク
「大地のプレートセット」
WITH GARDENカフェメニューの一部をご紹介しましょう。
ランチタイムの一番人気は、「大地のプレートセット」1,200円(サラダ・スープ・ドリンク付は1,500円)。メインのチキンはとってもジューシーでやわらかく、年齢を問わずおいしくいただけます。
ランチメニューは、サラダの野菜は丹波リーフ、「キーマカレー」に使っている肉は「てらミート」の但馬牛など、地元食材を多く使っているのも特徴です。ちなみに、キーマカレーは辛味を抑えてあるので子どもも美味しくいただけるそう。
おやつタイムに食べたい「シュガーバタークレープ」400円は、手に持って写真を撮りたくなるビジュアルですが、なんと賞味期限はたったの5分!手にしたらすぐ、バターがふわっと香るザクザク食感を味わってみてください。シンプルな中にもバター風味がクセになる、まるで出来立てのパイ生地のような味わいで、あっという間に食べてしまいます。
右から「バイオレット×グレープ」、「エルダー×オレンジ」、「ローズ×アップル」
ほっと一息つきたいティータイムのドリンクに、Fizzはいかが?お花の香りがする炭酸ジュースです。Fizzは「バイオレット×グレープ」、「エルダー×オレンジ」、「ローズ×アップル」の3種類、各400円です。
どれも、歴史あるフランスのシロップ「Giffard(ジファール)」を使っています、一口飲むと、フルーツの味が広がり、フワッと花の香りが鼻に抜けてゆき、炭酸が心地よいさわやかなドリンクです。
他にも、京都の小川珈琲を使った香り高い「コーヒー」380円~や、「抹茶ラテ」500円などがラインナップ。「ソフトドリンク」330円~は、一部にサイズ小さめの「キッズドリンク」280円も用意しています。
ガーデンを愛でながら
入り口右側。スイーツやパンが並ぶショーケースの向こうで注文を
WITH GARDENは、注文カウンターで先に会計を済ませるスタイル。店内でもガーデンでも好きな場所で、食事やスイーツ、ドリンクを片手に、ゆったりとガーデンを眺められます。
和風のガーデンを眺めながら、テラスでランチを堪能!
店内正面奥の大きなガラス窓の向こうには、和風のガーデンが!美しく剪定された松や立派な庭石、生垣までそろった立派な庭園です。
入り口手前右側には、ドッグランも。ここでは、実際に小型のワンちゃんを遊ばせることができるそうです。
入り口手前には、洋風のガーデン。アンティークレンガや白い石が植物を引き立てます。
敷地内から望む
敷地境界の社名が入った塀は、南国風のガーデンです。風を通し日差しを和らげる沖縄のブロック塀「花ブロック」を採用。どのガーデンも、お茶を飲みながらリラックスして眺めているとイメージしやすく、カフェのお客さんからも評判で、造園に繋がる依頼を何件も受けたそうです。
入り口右手前にあるガーデンハンギングチェア
ガーデンエクステリアも充実しているので、ランチやおやつタイムのついでにチェックしてみるのもよさそうです。取材時、ガーデンハンギングチェアにペアのお客さんが座って、仲睦まじく写真撮影をされていました。
駐車場からカフェへのアプローチ
気になるものがあれば、気軽にお店のスタッフさんにお声がけをしてみてください。造園や植木の販売だけでなく、緑が加わった外構の提案もしていただけます。
更に居心地よい空間の手助けをしている店内のインテリアも、大地さんの目にかなったものだそう。「ここに来て、植物×カフェの“THE 休日”といった雰囲気を味わっていただきたいんです」と、大地さん。人を温かく包んでくれる空間でした。
■WITH GARDEN
・営業時間:平日10:00~16:00、土・日曜10:00~17:00
・定休日:月・火曜(不定休あり)
・駐車場:12台
<注意事項>
- 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。