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地元の商店が多彩なラインナップでリニューアル

わかさや商店

100年以上この地で営む小売店として、地元住民に愛されてきた「わかさや商店」。ここ最近商品ラインナップを変化させ、より生活に密着した品揃えになりました。コストコの商品やSNS等で話題のアイテムを独自に仕入れ、暮らしを豊かに彩ります。どんなラインナップになったのか、さっそく伺ってきました。

1世紀以上商いを続けるわかさや商店

「わかさや商店」があるのは、JR柏原駅から徒歩6分ほどの場所。柏原町本町の信号から東に向かった先に位置しています。創業年月は不明ですが、現在のオーナー西山さんによると100年以上は続いているはず、とのこと。創業当時は随分大きな商家だったそうで、髪結いさんが訪れて奥様らの髪を整えていた場所が今でも残っています。

店の奥に残る当時の息吹

日用品を扱うようになったのは、約40年前となる先々代の頃。洋服やバスタオルなど日常的に必要となる品物を、地域の人に向けて販売を始めたのが今につながっています。

オーナーの西山輝彦さん

「“今あれが欲しい”に応えられるラインナップを目指し、エプロンやタオル、ハンカチなど近隣の主婦の方が欲しい商品の商いを数十年行ってきました。一方で、数年前に打診があって始めた小中高の制服販売を皮切りに、さらに商品点数を充実させたい思いが湧き出しました。ここ最近コストコをはじめとした飲食物も取り扱うようになり、より日常的に使っていただけるお店へとリニューアルしました」。

増加した棚や保冷庫の中にはコストコの人気商品やいつでも食べたいスナック類がずらり!ひとつの量が多いコストコ商品を小分けにして販売してくれるのは、核家族や単身家庭に助かると評判です。

こちらはトルティーヤでベーコン・レタス・トマトをたっぷりと巻き込んだ「ハイローラー」。しっとりとした生地とベーコンやフレッシュな野菜がよく合い、食べ応えも抜群です。コストコではひとりではなかなか食べきれないサイズでしか販売されていませんが、「わかさや商店」では4個入りに小分けされてとっても気軽。

小分けで販売されるパンや焼き菓子も、ちょっと小腹がすいたときのおやつにぴったりです。
「“コストコといえば”な有名商品や、SNSで話題になったものなどを積極的に取り扱っています。仕入れは毎週月・木の午前中に行い、入荷状況はInstagramでお知らせ。Instagramを見て来たとおっしゃっていただけるお客様もおられ、うれしく思っています」。

手作りの生こうじや生活用品など人気の商品ピックアップ

コストコ以外の商品で人気なのは、手作りの「生こうじ」。以前から販売していた種麹「もやし」を活用できないかと考え、炊き立てのお米と合わせて発酵させた自家製「生こうじ」を販売したところ、近隣に住む人から「味噌作りに最適だ」と、どんどん注文が入るようになりました。

1回に作れる量が決まっているのでたくさん販売できず、1〜5月の味噌作りの時期にはすぐに予約で埋まってしまいます。購入できるときにはInstagramでお知らせしているので、希望者は定期的にチェックするがおすすめです。

生こうじとともに白大豆や塩がセットになった「手づくり白味噌キット」も販売。自分で作った味噌は、市販品とは比べものにならないぐらいおいしいです。レシピも一緒に入っているので、ぜひチャレンジしてはいかがでしょう。

そのほか、洗剤やクリーナーなど消耗品の取り扱いもスタート。うっかりストックが切れたときなど、遠くまで行かなくても近隣ですぐに購入できるのはうれしい限りです。

もちろん、これまで取り扱っていた衣料品も変わらずに展開しています。年配の方には、袖口がリブになったかっぽう着が使いやすいと人気だそう。お誕生日などのプレゼントによさそうです。

週に1度の集まりやワークショップも開催

店舗奥の空きスペースでは、週に1度、近隣の奥様たちが集まってお茶を飲みながら手芸などを楽しむ会も行われます。西山さんのお母様が主宰されるこの会は、かけがえのないコミュニティの場として機能し、みなさんの生きがいのひとつにもなっているとか。

また、サンドブラストを教えるワークショップも不定期で開催。空き瓶やワインの瓶などに砂を勢いよく吹き付けて模様を描くアートで、オリジナルの絵柄が瓶にキレイに浮かび上がります。

ワインの瓶に豆電球を入れ込めば、ちょっとすてきなインテリアにも!

この技術を活かして、ガラスの商品にオリジナルの名入れやデザインを施すサービスも始めました。価格はSサイズ(10cm×15cm)3,300円〜。地域の大会で盾を渡したい、喜寿や米寿のお祝いでグラスにオリジナルの模様をつけたい、などにも快く対応してくれます。

「いつでも気軽に訪れられるような商店でありたいと思っています。近隣のスーパーにはないニッチな商品も取り扱っているので、のぞいていただけたらうれしいですね。コロナ禍のときにスタートしたInstagramも鋭意更新中です!」(西山さん)。
地域に愛される“暮しの百貨”。宝探し感覚で、いろんな商品を探してみては。

 

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