
舞鶴若狭自動車道春日ICから水別れ街道を北へ車で5分ほど。小富士山の麓に建つ古民家が、トライアスリート夫妻が営む農園「ことのはファーム」です。化学肥料や農薬を使用せず育てる野菜は年間約100種類。出荷、販売まで全て二人で行っているという善積(よしずみ)夫妻の次なるチャレンジは、エスプーマかき氷専門店「夢雪(ゆめゆき)二号店 in 兵庫丹波」。2026年5月2日オープンです!
江戸時代の古民家の雰囲気を少しでも多くの人に感じてもらうには

トライアスロンを通じて東京で知り合った柏原出身の夫・良至(りょうじ)さんと、横浜出身の妻・祐巳子(ゆみこ)さんが、農業をするために丹波市へ移住したのは2017年(平成29)。農薬や化学肥料に頼らない農業とトライアスロンのトレーニングを続けるなか、縁あって、築160年以上は経っているという古民家を2020年(令和2)に購入します。

「古民家は一度壊すと再建はできない。立派な柱や梁を備えた魅力ある古民家は後世に残していこう」と、沢山の人たちにもかかわってもらいたいという想いで、改装資金をクラウドファンディングで調達することに。

この古民家再生プロジェクトは、日本のみならず、遠くはスペイン在住の人までが賛同してくれて、延べ1,400人から支援が集まりました。(2026年4月時点)

大工仕事や電気工事といった専門的な箇所はプロに任せつつも、自分たちの労力は惜しみません。白い壁もその一つ。岡山県産の自然素材100%の漆喰を使って二人で仕上げました。

天井解体時に発見した棟札には「万延元年(1860)」の文字が!江戸末期・桜田門外の変が起きるなど幕末の大きな転換期から160年以上もの長きにわたり、この丹波の地に建っていたことが判明したのです。

食品加工場なども整え、収穫体験やイベントを実施するも、来ていただけるお客さんの人数は限られています。「もっと多くの人たちに歴史ある古民家に来ていただくにはどうすればよいだろうか?」と考えていた2024年(令和6)、岐阜で開催されたトライアスロン大会に参加。東日本大震災・陸前高田でのボランティア活動で祐巳子さんが一緒に活動していた人が会場近くでエスプーマかき氷専門店「夢雪」を営業されているのを知り訪ねました。そのかき氷の衝撃のおいしさと食感にほれ込んだご夫妻は、この極上の味を古民家で提供しようと決意。

大阪の人気店を食べ歩き、岐阜で食べた味に勝るものがないと確信し「これなら沢山の人に来ていただける」と想いを巡らせます。「夢雪」のオーナーさんから技術やノウハウの指導を受け、着実に準備を進め、試食会も開催し、満を持して2026年5月2日にオープンです!
ふっわふわのエスプーマかき氷

常時8種類用意されているメニューのなかで、1番人気の「丹波の黒豆 濃厚きな粉こおり」をいただきました。

3層構造のエスプーマかき氷。上から順に、1層目は黒豆きな粉+エスプーマホイップ。スプーンがエスプーマホイップに一切抵抗なくスルンと入ります。口に含むとすぐに消える“泡”ですが、黒豆きな粉の香ばしい味が口いっぱいに広がります。

2層目は黒豆きな粉シロップ+二代目経一餡(つぶあん)+栗の甘露煮。濃厚な黒豆きな粉シロップと一体化した氷はパクパク食べ続けても、頭がキーンとしないから、スプーンを口に運ぶ手が止まりません。食べ進めると、栗の甘露煮が顔をのぞかせます。

あんこをまとった栗の甘露煮のほろっとした食感がアクセントになり、更に氷を食べ進めます。
3層目は黒豆、白玉です。スルスルと口の中で消えていた氷の次に、黒豆・白玉食感が楽しく口の中は幸せでいっぱいです。そして再びスルスルとした食感へ。最後はストローで黒豆きな粉シロップが溶けた“きな粉ジュース”を飲み干しました。「丹波の黒豆 濃厚きな粉こおり」、かき氷でありながら食事をしたような満腹感もあり大満足の逸品でした。

奥)丹波立杭焼の器、手前)祐巳子さん作のガラス製箸置きがスプーンを受ける
食べ終わった後もお楽しみは続きます。なんと器は丹波立杭焼!この特別な器で提供されるのは「丹波の黒豆 濃厚きな粉こおり」と「極・本格宇治抹茶」の2種類のみ。食べた後も、じっくりご覧あれ。
トライアスリートの元気野菜からステンドグラス作品まで

古民家の内外を彩る数々のステンドグラス作品。どれもステンドグラス作家の祐巳子さんの手によるものです。購入も可能だそうなので、気に入ったものがあればお声掛けしてみるのもOKです。

ことのはファームの野菜を購入できるのは、オンラインショップと週に1回出張販売をしている芦屋市のワインハウスセンチュリーのみですが、エスプーマかき氷専門店「夢雪 二号店 in 兵庫丹波」をオープンしている時は、店内でも販売します。同時に加工食品、祐巳子さんが作るアクセサリーや店内で使用している箸置きも購入できるので、来店記念やお土産にぜひ!

エスプーマかき氷専門店「夢雪 二号店 in 兵庫丹波」は9月末までの営業予定ですが、丹波市商工会が企画している「毎月1日 丹波旨い日」には、エスプーマかき氷とぜんざいを提供する計画があるそうなので、1年を通して夢雪の味を楽しめそうです。

幟の左にあるゲージの中には元気いっぱいの“ぴーちゃんズ”!
アクセスは、車が便利です。幟と“ぴーちゃんズ”(ニワトリ)を目印に、小富士山方面へ曲がればすぐ左にある古民家が「夢雪 二号店 in 兵庫丹波」。駐車場は9台あります。

「トライアスリート夫妻が手掛ける」と聞いただけで元気になれそうなエスプーマかき氷。パワーだけでなく、とっても繊細な技があちこちに散りばめられた絶品のエスプーマかき氷を味わいに「夢雪 二号店 in 兵庫丹波」へ出かけてみませんか。
<注意事項>
- 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
