すてきなおやつとお弁当がずらり!おいしいひと時を、心を込めて届ける

(less)monoile

柏原町下小倉ののどかな場所に現れた、すてきなお店。2022年(令和4)8月に丹波篠山市から丹波市へと移転オープンした「(less)monoile」です。数々の雑誌で紹介され、連日多くの人が訪れていた人気カフェを閉め、なぜ丹波市でリニューアルオープンを果たしたのでしょう。気になるその理由とともに、お店に並ぶすてきなおやつや、お弁当もご紹介します。

小規模ならゆったりとした雰囲気が楽しめる

木の雰囲気がすてきな(less)monoile

「(less)monoile」は、木工作家の吉竹宏泰さんと妻の麻衣子さんが中心となって手がけるお店。丹波篠山市では使われなくなった保育園舎をリノベーションしたお店として、教室をカフェスペース、廊下を触って遊べる木工作品の展示スペースとし、大箱カフェのような広々とした空間が魅力でした。
お料理はおいしく雰囲気もすてきでとても人気があったため、毎日忙しく過ごしていたおふたりとスタッフさん。おやつの仕込みも真夜中から行うなど、かなりハードな運営を続けていました。

センスの良い(less)monoileの外観

そんな日々の中で、突如訪れたコロナ禍。お店で万が一のことがあってはいけないと、いち早く営業を停止し今後の進退について考えるようになりました。
ふとできた空白期間に考えを巡らせる中で、お店を続けるのに必死だったこと、多くのスタッフを抱えるなど手を広げすぎていること、木工作品をもっと理想的な方法で展示したいと思っていたことなど、理想と現実が乖離していたことに改めて気付かされます。

「働いているスタッフは家族みたいな存在なのに、きちんと気を配れていない自分がいて、なんとかしないといけないとは思っていたんです。そんなとき、理想的な形で木工展示ができる場所を青垣に見つけて。丹波市民なのでいつかは丹波でお店がしたいと思ってもいたので、ここは思い切っていろんなものを手放し、新たな地でもう少し規模の小さなお店を始めようと決意しました」(麻衣子さん)。

お客さんのほとんどがテイクアウト、喫茶は少しだけ

もともと鉄工所であった建物を、ハリなどの基礎部分は残しながらナチュラルな雰囲気にリノベーションした「(less)monoile」。木工作家ならではの感性を生かし、木の質感を大切にした温もりのある空間に仕上げました。

窓の外に広がるのは、まさに“里山”といった雰囲気の丹波市らしいのどかな景色。近所に住む方はもちろん丹波篠山時代からの常連の方も通われているそうで、改めて丹波市の良さを伝える場所としても機能しています。

お店の営業スタイルは、テイクアウト中心にシフト。喫茶は週に2,3日程度となっており、現状1,2月は喫茶営業自体がお休みになる形です。
メニューは可愛らしいケーキと手作りのお弁当とともに、クッキーなどもスタンバイ。

クッキーも包装一つひとつがとっても可愛らしく、ちょっとしたギフトにもぴったりです。取材時は喫茶営業もしている日でしたが、喫茶利用とともにクッキーをお土産に購入されるお客さんがほとんどで、人気の高さがうかがえました。

おかず盛りだくさん!野菜たっぷり「まあるいおべんとう」

そんな「(less)monoile」で、おやつとともにぜひ食べていただきたいのが、日替わりの「まあるいおべんとう」。丹波こしひかりのご飯とともに、おかずがなんと10種類以上入った見た目もおなかも心も大満足なお弁当です。

「お弁当販売は移転前の園舎時代にコロナ禍が訪れたとき、世の中が閉塞感に満ちていて『何かできることをしなきゃ』と思って始めたものです。ですので、少しでも楽しいなと思ってもらえるような食べ物を提供したいという思いがあり、丹波の野菜をできるだけ使い、和洋中を織り交ぜながら健康的でおいしいお弁当を心がけました。結果的に、お客さんによろこんでもらえたのと同時に、作っているスタッフも楽しくて、このお弁当をメインにしていきたいと思うようになったんです」と微笑む麻衣子さん。

献立に並ぶメニューは「ももいろマッシュポテト」や「バナナピーマンのピクルス」「茄子のトマトクリーム煮込み」など、思わず「どんな味だろう……?」と興味をそそられるものばかり。おかずのラインナップはその日によって変わるので、いつ食べてもおいしい発見があります。

お弁当はお弁当販売日(毎週2,3日程度、日程はInstagramでお知らせ)のみ用意。前日までに電話予約が必要となりますが、1食から予約可能です。基本的には税込1,200円のお任せのみとなりますが、個別オーダー(6〜10食程度)ならアレルギー対応などの特別メニューもOK。詳しくはお店に問い合わせてみてくださいね。

また、不定期でおやつのオンライン販売も。お知らせと同時に売り切れてしまうことがほとんどなので、もし販売中であればとってもラッキーです。こちらもInstagramで随時アナウンスされるので、ぜひチェックしてみてください。

隅々までこだわり抜いた店舗の佇まいや、おやつやお弁当の味わい、ラッピングのデザインに至るまで、一つひとつ大切にされている「(less)monoile」。訪れるだけでもワクワクする、とってもすてきなお店にぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

<注意事項>

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  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。