車の整備・板金・塗装はもちろん、新車・中古車販売から車検、自動車保険まで、自動車のことなら何でもおまかせの「柏原神姫自動車工業」。同社は、柏原神姫タクシー株式会社の一部門で、近年は、軽乗用車のキャンピングカー「ちょいCam」の普及・販売にも力を入れています。キャンプブームに加えて、もしもの災害の際の避難生活にも役立つ、一歩先を行くキャンピングカーの話も伺ってきました。
車のことならワンストップで対応
「柏原神姫自動車工業」があるのは、JR柏原駅向かいにある柏原神姫タクシー株式会社から、北西へ車で5分ほど。稲畑柏原線沿いにあります。
ショールームの受付・商談・待合スペース
「柏原神姫自動車工業」は、柏原神姫タクシーの整備部門として、1972年(昭和47)に、陸運局からの認可を受けて営業を始めました。
整備・板金・塗装はもちろん、車検、リース、オールメーカーの新車・中古車販売、自動車保険といった、車のことならオールマイティ、ワンストップでできる事業所です。
お客さんは個人と法人が半々くらいで、警察関係など官公庁からの依頼も多いそうです。
広い敷地に第6工場まで備える
広大な敷地内には、一般整備や車検、オイル交換やタイヤ交換などクイック整備を行う第1~4工場、板金・塗装を行う第5工場、検査ラインの第6工場を備えています。
スタッフはメカニック7名、事務3名のほか、修理した車をピカピカに磨き上げる洗車専門担当が1名います。
一番の強みは、安全を最優先してスタッフ一人ひとりが責任を持って仕事をしていること。「例えば車検にしても、安価なクイック車検ではなく、ブレーキをあけたり、タイヤを外したり、きっちりとした検査を行っています。安全を売っているのだから任せて安心じゃないとだめなんです」と代表取締役の山下一彦さん。
車は命を預けているものなので、タイヤやブレーキの耐用期限をきちんと見極めて、期限が切れた部品の危険性をお客さんに丁寧に伝え、安全第一に整備を行っています。
お客さんには、プロだからわかる不具合などを分かりやすく説明をすることが大切です。納得していただいた上で、期待以上のメンテナンスを心がけ、「高くついた」ではなく、「こんなに安い値段で、安全を確保できた」とお客さんに喜んでもらえるような仕事を心がけています。
当然のことながら「車が入って来た時より納める時の方がきれいに」も大切にしていて、納車前の仕上げは、洗車専用のスタッフがお客さんの車をピカピカに磨き上げます。
軽キャンピングカー「ちょいCam」を普及したい
機能的で心地よいマットを使用した落ち着ける空間がある「ちょいCam」
柏原神姫自動車工業で力を入れているのが「ちょいCam(きゃん)」。維持費が安い軽自動車とキャンピングカーを合わせた軽キャンピングカーのシリーズです。収納家具やベッドなど、好みの仕様の中から選択できて、オプションでいろいろな機能を付け、カスタマイズできるのが特徴です。柏原神姫自動車工業は、この「ちょいCam」販売店としてフランチャイズ契約をしています。
揺らぎがなく熟睡できるのも特長
天然無垢のタモ材を使った空間は、「車中泊空間」を研究し知り尽くしたプロダクトデザイナー×三河家具職人のコラボで実現した特別なもの。
「ちょいCam(きゃん)」と山下社長
毎年神戸で開催される西日本最大級の総合展示会、「国際フロンティア産業メッセ2023」に、丹波市商工会ブースで参加。「未来に繋げる防災のありかた」をテーマに、医療用特殊カバン【Maru Su Bags】、【石焼き芋っくん】ともに、【ちょいCan(車両)】としてエントリーしました。
メッセ会場では「避難の、一歩先へ」というコンセプトのもと、長期間の車中泊に必要な衣類を収納できるケースや災害リュックなどの用具を入れるスペースを設けるなど、キャンプビギナーにも使いやすい仕様をPRしました。避難所では守り切れないプライバシーを確保できるのはもちろん、電源があるので、災害本部や職員の休憩場所にすることもできます。
「今後は、このような新しい形の車を普及させるだけでなく、整備士をもっと拡充してお客様のニーズにお応えしたいですね」と山下社長。
車が必須の丹波暮らしに力強いサポートをもらえる同社。キャンピングカーへの買い替えを考えている人はぜひ実際に「ちょいCam」を見に行ってみてください。かわいくて機能的な軽ワゴンは女性でも使いやすそうです。
<注意事項>
- 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。