和食ひとすじ職人の腕と人柄で、地域に愛されて40年

寿司 光

1981年(昭和56)に開業した「寿司 光」は、2020年(令和2)で創業40年。和食一筋の職人、土井光朗(みつあき)さんが腕一本で切り盛りしてきたお店です。普段の食事や飲みはもちろん、冠婚葬祭の仕出しや会食にも利用される和食店です。

故郷に戻って独立し40周年

1階の8畳の座敷

大将の土井さんは、高校卒業後、大阪で2年、丹波市柏原町の料亭「三友楼」で5年の板前修業を経て、生まれ故郷である山南町へ戻り独立しました。

店は、国道175号・井原交差点を西へ1㎞ほど行った県道86号沿いにあります。

店は1階と2階。1階の入り口近くに、カウンター席と座敷席、奥に個室の座敷席があります。2階は座敷が三間あり、ファミリーや宴会、法事の後の会食など、冠婚葬祭でも利用されています。

料亭仕込みの本格和食を堪能

左奥から時計回りに、ばってら(2貫440円)、大貝の酒蒸し(880円)、子持ち鮎の塩焼き(660円)

名物は「ばってら」です。福井や明石などから、そのときどきの良質な鯖を仕入れ、片身を使って作ります。しめ鯖のしめ具合がほどよく、鯖のボリュームとシャリのバランスも絶妙で、名物といわれるのも納得。持ち帰り用(1,540円)もあって、こちらも人気です。

寿司のシャリに使う米は、丹波産コシヒカリ。ネタは、近隣の西脇はもちろん、姫路、神戸などからも仕入れます。

また、「大貝の酒蒸し」も、この地域では、なかなか食べられる店が少ない一品料理です。栗、銀杏、枝豆などの野菜は、契約農家から直接仕入れて使っています。

鮎は夏が旬と思いがちですが、秋の子持ち鮎は夏の若鮎とは違った風味があります。腹子の独特の食感、身の締まりや甘みに熟成した旨みが加わります。「子持ち鮎の塩焼き」も絶品です。

地元産品をおいしくいただく

左上から時計回りに、松茸の土瓶蒸し(880円)、丹波黒枝豆(440円)、栗せんべい(550円)、煎り銀杏(550円)

年間を通しておいしいものが多い丹波ですが、芋栗南瓜そして黒大豆枝豆、松茸が出そろう秋が一番おすすめ。丹波産品は、シンプルな料理が特に素材のよさを引き立てます。秋になると、丹波市外からもお客さんが訪れます。「今年も丹波に来て、この店があったからよかった」とお客さんからいわれると、土井さんもうれしくなって、もうひと頑張りしようと思うそうです。

おいしい酒と料理を楽しむ

メニューも豊富

豊富なメニューも魅力です。寿司は、にぎりや巻き寿司はもちろん、穴子や海老の押し寿司、細巻きもラインナップします。

このほかにも、おまかせの会席料理があります(3,850円~)。

地酒もいつも2~3種類がスタンバイ

丹波の地酒、奥丹波と鳳鳴を含め、約20種類の銘柄の日本酒や焼酎をそろえています。

大将とのおしゃべりもクセになる

大将の土井光朗さん

土井さんとのおしゃべりを楽しみに、毎晩のようにカウンターに座る常連さんもいます。「親子3代で来てくれるお客さんもおるんやで。地元密着やけど、市外からのお客さんも大歓迎。今65歳やから、あと4~5年、70歳まで店を続けられたらいいな~」と話す土井さん。腕も口も舌も、まだまだ衰えそうにありません。

※表示価格は全て税込

 

<注意事項>

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