丹波市柏原町に2023年(令和5)2月、美容サロンが誕生しました。オーナーエステティシャンは、元看護師の芝原愛沙夏(あすか)さんです。自身も現役時代はずっと肌トラブルに悩んでいたそうですが、サロンに通い意識が変わったことなどで肌は改善。この道を究めることにもつながりました。
看護師経験を生かし、施術や化粧品で肌をきれいにするだけではなく、生活習慣の改善や根本原因からアプローチし、「お客様それぞれに寄り添い、健康な肌を手に入れるお手伝いをしたい」と、意気込みます。
肌質改善に絶大な効果をもたらす施術と高機能化粧品
サロンの特徴は、「ハイドラフェイシャル」と、東京の美容皮膚科監修の化粧品「WOVE style(ウォブスタイル)」をメインに使うこと。前者は、ソフトピーリングで毛穴の汚れや角質を取りながら、美容成分を肌に導入する美容医療トリートメント。くすみやしわ、肌質改善などに役立つそうです。後者は、すべての肌トラブル・悩みは、細胞の老化に起因するということにアプローチした化粧品。加齢とともに衰える肌機能を活性化させるための有効タンパク質のうち、もっとも肌再生に効果の高いものを使用しているそうです。
芝原さんは、「肌の悩みは人によって千差万別ですが、40歳を過ぎると、細胞が自己再生できなくなって衰えてきます。老化した細胞を活性化させる成分が配合されたWOVE styleを、ハイドラフェイシャルのあとに与えることで、若々しい肌を取り戻せます。私自身もこれを使うようになって、劇的に肌トラブルが改善しました」と、その効果を実感しています。
化粧品はサロンで購入も可能。高性能化粧品ですが、日常的に使いやすい価格設定になっています。年齢を重ねると、性能が重要になってくるので、うれしいところです。
肌がキレイになると心も身体も前向きに
芝原さんは、看護師経験を約15年積み、介護福祉士の資格も持っていますが、「長年の夢を叶えたい!」とか「一念発起して」などの強い気持ちでエスティシャンになったわけではありません。
「もともとアトピー肌で、中学生からにきびもすごくて。しかもそれを潰していたんです。今考えると恐ろしいことをしていたと思うんです。そのせいで、にきび跡が残ってしまって、肌はデコボコ状態に。もう治しようがないと諦めていました。さらに、看護師になって夜勤やストレスも相まって、肌は一層ぼろぼろに。時々知り合いのエステサロンに通うと、そのときはキレイになるものの、夜勤やストレスが続くと、また肌が荒れる…の繰り返しでした」と、つらかった日々を振り返ります。
そうこうするうちに、看護師として患者さんの病状や気持ちに寄り添う忙しい日々のなか、自分の心に限界を感じはじめたと言います。「やりがいはもちろんありましたが、生と死、西洋医学に対していろいろと思うことが重なって、ツラくなってきて…。正直に言うと、“逃げた”に近いかもしれません」。月に1度肌をキレイにしてもらうことで、自分自身が癒されたり、リフレッシュにもなっていたサロンで、副業としてエステティシャンをはじめました。「お客様から“肌がキレイになってうれしい”とか、“癒されました”、など喜びの声をいただくようになって。私もそうでしたが、肌の調子が良くなると、毎日のモチベーションがあがるんですよね。お客様をそんなふうにできるお仕事って、すごくいいなって感じました」。
エステティシャンとして働きながら、自分の肌も心の状態も回復していくなかで、オーナーがフランチャイズから独立開業することに。そこで「WOVE style」を導入し、芝原さんも使い始めると、劇的に肌質が改善。
「夜勤が続いてもにきびが出なくなったし、しかも良い状態が安定してきたんです」。効果に惚れ込むなかで、オーナーから「自分のお店を持ってみたら?」と勧められたこともあって、軽い気持ちで、「やってみよう」と思い立ち、独立することになりました。
大事なことは、自分の生活や肌に「意識」を向けること
小児科勤務時代、アトピーのひどい赤ちゃんが、ステロイド軟こうを正しく使って肌がキレイになったのを見ていたり、介護施設勤務時代には、入居者のお年寄りの肌がひどく乾燥し、剥離するくらいひどく乾燥した肌が、保湿剤でツルツルに潤ったという経験もしています。
「なので、病院や薬がダメ、とは全く思っていません。そこに頼るしかないケースもあります。でも、“病院に行ったらなんとかなる”“薬塗ったら治る”ではなく、まずは自分で予防することが大事なんじゃないかなって思うんです」と、説きます。
「私自身、夜勤明けは疲れ果てて、メイクも落とさず、倒れ込むように寝てしまうことが多くて…。そりゃ、肌荒れしますよね。そのときは、忙しすぎてメイクオフのたった数分さえも取れない、と思っていたんですが、意識の問題なんですよね」。
肌は、食生活や睡眠、心の状態を敏感に察知します。病院や薬で治せばいいとか、エステに通ったらキレイにしてもらえる、というだけではなく、自分の生活習慣や肌はどういう状態なのか、肌をどう洗って、保湿はどれくらいしているのか、といったことに、どれだけ「意識」を向けているかで、効果に差が出てくると、芝原さんは言います。
「続けることで、肌は必ず変わります。私自身の経験もあわせて、肌のこと、生活習慣の相談にものれるサロンにしたいです」。
長く西洋医学の現場に携わってきましたが、最近は未病を防ぐ東洋医学にも関心が湧いてきたそう。漢方養生学や「かっさ」(牛角などの道具を使って肌をこすることで、気血のつまり(老廃物)をとる中国の民間療法)に詳しい先生のもとで学んでいます。
「病院に行くほどでもないけど、なんか調子が悪いとか不眠とか、そういった方にもお役に立てるようなサロンにしたいと考えています」。ゆくゆくは、「かっさ」も施術メニューに取り入れる予定です。
「施術や化粧品の効果で、お客様が喜んでくださるのは、とても嬉しい。ですが、1回良くなっても続けなければ、すぐに悪い状態に戻ってしまいます。まずは良い状態に引き上がるまで、1カ月に1度の来店をおすすめします」とのこと。ホームケアの仕方も教えてくれるので、自宅でのケアもがんばって続けていくと、良い状態が安定してくるそう。そのうえで仮に1、2カ月来店することができなくても、季節の変わり目でも、たとえばドラッグストアの化粧品を使っても、そうそう肌が荒れることはなくなってくるそうです。「あ、もちろん、生活習慣の乱れは禁物ですよ」と、芝原さん。
肌や女性ならではの身体の不調は、なかなか人に言いづらいものです。「とにかくリラックスして、自然に話せるような雰囲気づくりができたらと思っています。長年看護師として患者さんに寄り添ってきて、人の話を聞いたりすることはとても好きなので、そういったことも含めて、これまでの経験をフルに生かしつつ、仕事や育児、家事、介護などで忙しい女性の味方になれたらと思っています。」と、芝原さんのやさしい言葉が印象に残りました。
(※身分証明書の提示は必要ですが、メンズエステも行っています。お問い合わせください)
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