築110年の家屋を利用した、心からくつろげるホテル&レストラン

里山ホテル かねのね丹波

2023年4月に丹波市柏原町に新しい宿泊施設が誕生しました。「里山ホテル かねのね丹波」です。築110年の歴史ある民家をベースに、コテージ2棟を新たに加え、ペット同伴可能にした小さな宿です。丹波の美しい自然に溶け込むように静かに建つこのホテル、足を踏み入れるだけで心が休まる、くつろぎの空間が広がっています。

歴史ある民家を、現代によみがえらせたい

「里山ホテル かねのね丹波」があるのは、柏原町上小倉のエリア。柏原駅から176号線を篠山方向に走らせた先に、山間に隠れるようにして控えめな入り口が見えてきます。
もともとこの場所はオーナーの祖父母が暮らしていた邸宅。庄屋のお屋敷だったこともあり、敷地面積は広く、母屋とともに離れと蔵も併設され、住み込みのお手伝いさんのお部屋もあった場所(現コテージ)など、このまま取り壊してしまうのはもったいない立派な造りでした。
そこで、サービス業向けの人材教育事業を手掛けているオーナーが一念発起。長年の夢でもあった“自社が運営するホテル”をここで叶えるべく、昔ながらの趣はそのままに、現代らしいエッセンスを取り入れたすてきな宿へと生まれ変わらせたのです。

約40年間住んでいなかった古民家だったため、傷みが激しくリノベーション作業は思い通りにならないことばかりだったそう。それでも、立派な土壁や大きな茅葺き屋根を残したい、そして何より周りを取り囲む美しい風景が財産、との思いで完成へと突き進んでいきました。

そんな思いのこもった宿だからこそ、引き戸をくぐった瞬間に心が洗われるような、たおやかな雰囲気に満ちています。

こちらはレストランスペース。畳はすべて無垢の木材に張り替え、オーナーこだわりの調度品を並べました。テーブルやイスは長時間座っても疲れにくく、木のやさしい手触りも楽しめます。

縁側スペースはテラスのような仕上がりになっており、壁一面の窓から庭や里山の風景を眺めることができます。冷暖房も完備されたこちらのスペースでは、季節を問わず愛犬と一緒に食事もでき、家族水入らずの時間も楽しめます。

約2,000坪の農地で育てる自家製野菜

建物だけでなくどこまでも広がる庭も「里山ホテル かねのね丹波」の自慢です。約2,000坪の敷地には自社で管理する畑や田んぼ、栗林が備わり、栗や野菜 お米を育てています。にんじん、玉ねぎ、大根、小松菜などなど、苗を植えて丁寧に育て、できたもので夕食や朝食をこしらえる。そんな当たり前の営みが、かねのね丹波ではしっかりと育まれています。

この日はちょうど玉ねぎとじゃがいもの収穫時期で、収穫したばかりの野菜がゴロゴロと並んでいました。無農薬で育てられた元気いっぱいの土の恵みなら、体の中から健康にしてくれそうです。

さらに、部屋から眺められる場所にドックランも併設。緑いっぱいの広場で元気よく駆け回るワンちゃんたちの姿が容易に想像できますね。なお、ワンちゃんはランチタイム全犬種おひとり様1匹、宿泊では中型犬(~15㌔)2匹まで同行可能となっています。

客室は全5室。さっそく見ていきましょう!

部屋は「離れ」に1室、「蔵」に1室、「コテージ」に3室の合計5室のみ。限られた宿泊客の中で、静かなひと時が過ごせます。

【離れ】
こちらは築110年の古民家をリノベーションした「離れ」の部屋。天井や梁などはそのまま残しつつ、フローリングや間接照明で今らしさを演出しました。落ち着いた雰囲気のベッドルームや中庭に面した縁側、庭が見える陶器風呂で心の洗濯ができます。
・定員: 6名  2ベッド+布団4組

【土蔵】
夏は涼しく、冬は暖かな「土蔵」にも宿泊できます。蔵といっても壁面はガラス張りに作り変えているので、景色ももちろん楽しめます。2ベッドルーム仕様で1Fと2Fのベッドルームは仕切られ、広々としているので三世代ファミリーでの利用にもぴったりです。
・定員:4~5名 セミダブルベッド2台 クイーンベッド1台(ソファベッド1台)

【コテージ茜/翠・菫】
コテージの3室はワンちゃんと一緒に宿泊できる部屋。コテージ茜の縁側はドックランに直結し、思う存分ワンちゃんを遊ばせられます。木の仕立てにも心が和み、ゆったりとくつろげること間違いなしです。
コテージ茜
・定員: 4名 キングベッド1台+布団2組
コテージ翠・菫
・定員:3名 セミダブルベッド2台+布団1組

ランチだけの利用もOK

基本は1泊2食付きのプランとなり、滞在時間をゆったり楽しめるのが魅力のホテルではありますが、併設のレストランが提供するランチは宿泊なしの事前予約制で利用できます。

お弁当風ランチセットの例

目の前の農園で栽培した野菜をたっぷり使用したモダンフレンチは、見た目も味わいも抜群だと評判です。平日限定の和洋折衷のお弁当風ランチセット(2,000円)のほか、肉か魚どちらかをメインにした「丹波コース」(3,500円)、肉・魚どちらも堪能できる「里山コース」(5,000円)の3種類が用意されています。

ランチコースの例

伝統的なフレンチに和のテイストを取り入れた、かねのね丹波ならではのコース料理をお腹いっぱいいただきつつ、ソムリエが厳選したナチュラルワインや国産ワインに舌鼓。お昼から贅沢気分に誘われること間違いなしです。

京阪神を中心に、じわじわと話題になっている「里山ホテル かねのね丹波」。日常からふっと抜け出せる上質な空間がここにはあります。記念日などのランチ利用にもおすすめなので、ぜひ忘れ難い時間を過ごしてくださいね。

 

<注意事項>

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。