山間のほっこりカフェでガレットや変わり種トーストに舌鼓

カフェフェミニテ

氷上町の山間にひっそりと佇む「カフェフェミニテ」。フランス語で“小さな妖精のお茶”を意味するこのカフェは、古い建物ならではの独特の雰囲気や店主の飾らない人柄、落ち着いた空間などによって、日々の忙しさからふっと解放されるような癒やしがあります。

氷上町の山間に建つ癒やしのカフェ

532号線から、無量寺へと続く道に少し入ったところにある「カフェフェミニテ」。もともと経営していたオーナー夫妻が隠居したあと、2022年(令和4)4月に息子の大西晴一郎さんが新たにスタートさせました。

「建物のことについてはよくわからないんです」と笑う大西さんですが、しっかりとした梁や重厚な木の雰囲気など、一見して立派だとわかる造り。もとは古民家だったのか、はたまた集会場のようなところだったのか、つい想像が膨らみます。

内装は、基本的にはご両親がされていたものを維持する形に。美しい絵があちこちに飾られ、眺めているとなんだか心が豊かになるようです。
天井が高く開放感たっぷりなのもうれしいところ。日常からひと時抜け出し、特別感のあるカフェタイムが楽しめます。

食感にこだわったガレット。フランス人も納得のおいしさ!

そんな「カフェフェミニテ」で、ご両親が手がけていた頃から人気のメニューが、本場フランスの味を再現したガレットです。フランス・ブルターニュ地方出身の女性が知り合いにいるそうで、そんな彼女も納得する味わいへと仕上げました。

特にこだわったのが、もちもち感が楽しめる生地。外側さっくり噛めばもっちりの食感がクセになると多くの人を虜にしています。また、ガレットの生地には通常そば粉を使いますが、そばアレルギーの方のために米粉で代用した生地も用意。米粉仕立てだとさらにもちもちとした食感で、また違ったおいしさが生まれます。

ガレットは、具材や形の違いで8種類ほどをラインナップ。こちらはいちばん人気の卵・チーズ・ハム・季節の野菜が入った「ガレット コンプレット(1,090円)」です。素材のうまみと生地のもちもち感が豊かに絡み合う、シンプルながらも忘れがたいおいしさだと評判です。
ガレットメニューには280円でコーヒーをプラスすることも可能。ご両親が営んでいた頃から変わらない、こだわりのオーガーニックコーヒーを提供します。

アメリカ仕込みの「エルパソトースト」

大西さんの代から登場した「エルパソトースト(600円)」もまた、じわじわ人気が出てきているメニューのひとつ。若い頃にアメリカひとり旅をしていた際、お世話になったファミリーに振る舞ってもらったという思い出のお料理です。

甘さを加えていないフレンチトーストをベースに、チーズやスパイスで味付けしたピリ辛テイストのトースト。濃厚なチーズの風味とスパイスの辛味、ふわふわトーストの食感などが重なり合う、不思議でおいしいひと皿です。

「両親が営んでいた頃からの常連さんはもちろん、最近は初めて訪れるお客様にも楽しんでいただけるようになりました。今後はこれまで親しまれていたメニューとともに、新たにスイーツなどもご提供していきたいと考えています。日々の癒やしになるような空間とおいしいお料理をご用意してお待ちしています」(大西さん)

氷上町の山間にある古民家カフェで、フランス仕込みのガレットと、アメリカ由来のトーストを頬張る。そんな、なかなか貴重な体験を楽しんでみませんか?

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。