柏原駅から徒歩5分、雰囲気抜群の古民家にある「和さび」は、地元客のみならず、丹波を訪れる観光客にも大人気のお蕎麦屋さんです。「インターネットで見て、どうしても来たくなった」というお客さんが多く、特に週末には都心からの客が押し寄せるため、ランチ時は予約必須。「そんなに宣伝してないんだけどね(笑)」と笑う店主の藤田さんですが、その人気の秘密を伺いました。
インターネットのおかげ?図らずもクチコミで人気店に成長
蕎麦作りを一手に担う店主・藤田勇さんは、17歳から料理人一筋。関西の和食店を中心に腕を磨き、満を持して独立。ちょうどその時期、中心市街地活性化事業によりまちなかに残る町屋の利活用事業が行われており、その事業を利用して2014年6月に当地で「和さび」をオープンしました。以来、奥様と二人三脚、ただひたすらに蕎麦を作り続け、気がついたら丹波市の人気店に。
最近では、特にインターネットによるクチコミで、大きな宣伝効果が生まれているようです。「もともとインターネットに疎いので、自分たちでわざわざ検索することもなかったんです。でも今はお客さんがインスタグラムなどで料理の写真を取って、ハッシュタグを入れてウチの店を広めてくれている。ありがたいことですが、いまだに不思議な感じですね」
仕入れ業者も戦々恐々。蕎麦への目利きとこだわり
「和さび」の蕎麦は、産地にこだわり、富山・福井・北海道など、その時々で一番良い状態の蕎麦を仕入れています。「特に色目にこだわってます。緑色がしっかり出る蕎麦を選んでいますね。私の目利きで容赦無く選んでるから、かなり厳しいです。仕入れ業者からは要注意人物だと言われています(笑)」
蕎麦はもちろん手打ちを提供。「実は蕎麦の寿命は短くて、提供してから1分以内に食べてもらうのが好ましいんです。蕎麦は熱に弱いからね。冷たいものは冷たいうちに、熱いものは熱いうちに食べて欲しいですね」
常に時間との戦いで料理をしているため、気持ちが休まることがない、と苦笑い。それだけ真剣に蕎麦と向き合っているということでしょう。
テイクアウトも可能。もう一つの人気メニュー「鯖寿司」
もう一つの人気メニューは関西の味を代表する「鯖寿司」。これ目当てで来店するお客様も多いそう。鮮度抜群のサバの身は、プリッとしていて美味しそうな光沢があり、口に入れると旨味が一気に広がります。
「本来、鯖寿司は保存が効くように塩やお酢をしっかり入れるけど、当店の鯖寿司は、浅くしめて食べやすくしました。鯖寿司が苦手な人も、ウチのを食べると一転、好物になりますよ」
身は肉厚で食べ応え抜群!丹波産のコメとも相性バッチリです。ランチ後に、テイクアウトをお願いするお客様も多いのだとか。
味・ボリューム・コスパ全てが大満足!大人気のランチコース
蕎麦、鯖寿司の両方が楽しめるのがランチのコース。「花ランチ」「竹ランチ」「和さびランチ」の3種類から選べるコースメニューは、遠方から来るお客様のほとんどが、注文するのだそう。
全てのランチに共通する前菜は、9マスに仕切られた八寸のお盆入り。地元野菜をふんだんに使ったお惣菜はカラフルで美しく、まさしくインスタ映えするビジュアルです。みなさん、必ずと言っていいほど写真を撮っているのだとか。コースの内容によっては、天ぷらやお造りなども堪能でき、さらに鯖寿司、蕎麦と続くので、ボリュームたっぷり、満足度も抜群です!締めのデザートにたどり着く頃には、もうすでにお腹いっぱい。
「ランチは食べ応えあるでしょう?みなさん、お腹を空かせていらっしゃるから、とにかく満足いく量を提供しています。味はもちろん、コスパも大事。うちに来て、損をしたと思って欲しくないんだ。満足して帰って欲しいね」
人気の秘密は、味・ボリューム・コスパ全てを満足させること。古民家の雰囲気も相乗効果で、ますますクチコミが増えていきそうです。