丹波市にある映像制作会社「IZANY」は、代表の垣崎辰徳さんを中心にスタッフらが様々な映像を制作しています。垣崎さん自身は、元々は鉄道会社の列車の運転手でした。が、社内の新たなポジションとして映像制作に携わったことがきっかけで映像にハマり、生まれ育った丹波で起業。列車の運転と映像制作は、まったく畑違いで驚かされますが、さらに津軽三味線の奏者でもあるという異色の経歴。関西のみならず東京にも映像ビジネスを展開させている、とてもアクティブな人なのです。
※写真はスタッフ
海外でアートをお金にする文化に触れた
垣崎さんが映像と出会ったのは、16才の夏休みにアメリカのUCLAへ短期留学した時でした。学内で動画撮影が当たり前のように行われていたことに刺激を受けて、せっかくアメリカにいるのだからと、有名な映画のロケ地めぐりをしたそうです。それから映像や音楽への興味を深めていきます。
さらに学生時代は、津軽三味線を持ってニューヨークやバルセロナなど、様々な国でストリートパフォーマンス(バスキング)をしてお金を稼いだそうです。欧米にはこういった文化にお金を払うというカルチャーがあります。「最初はギターを弾いていたのですが、日本人だと邦楽の方が受けるんです」と津軽三味線に変更。そんなに簡単に弾けるものではありませんが、実は垣崎さんは和楽器を教える家に生まれ、幼い頃から邦楽は身近なものでした。とはいえ、度胸がありますね。
社内で新規事業を手掛けて独立
ずっと興味があった映像に深く携わるようになったのは、運転手時代のこと。西日本一円の観光地に詳しいから映像でPRに一役買いたい、社員教育の一貫であるCS(顧客満足)映像も現場を知っている自分ならよりよいものができるのではないかと考えたのです。そこで、トップに直談判し、本来の業務のかたわら、各部署にヒアリングして、何をどう伝えればいいのかを形にしていきました。
当初は制作会社と一緒に作っていましが、そのうちプロはだしの腕前になり、会社から独立をすすめられます。憧れる人が多い列車の運転手を辞めるのは勇気がいると思うのですが、垣崎さんは一歩を踏み出します。丹波市や商工会に開業のための相談に行き、創業に必要な考え方や事業計画についての支援を素直に受け入れて形にしていきました。
そして、2022年(令和4)4月に17年勤めた会社を退職して、12月に起業。元の勤め先とは、今も映像がらみで関わりがあるそうなので、円満退社ですね。
想いをしっかり伝える映像を作る!
社名のIZANYは「いざNewYork」の意味で、夢は、10年後、マンハッタンのタイムズスクエアの巨大な画面に自分が作った映像を流すこと。かつてストリートパフォーマンスをしたNYに凱旋ですね。基本は企画から撮影、編集まで1人でやりますが、クリエイターのチームも作っているので、CM、3DCG、アニメーション、ミュージックビデオは東京のメンバーと一緒に作ります。先端のクリエイターとのコラボで鍛えられたエンタメ目線は、企業のPR動画や企業が持つ課題解決のための見せ方につながります。
「企業が、いざ鎌倉!みたいな勝負に出る時に、インパクトのあるすごい映像があったら強いと思います。今も相談は多く受けているので、そういった企業や人の役に立ちたいです」と垣崎さん。また、シネマテックドローンと銘打って、ドローンでの撮影も得意としています。ドローンを使った迫力ある映像はインパクトが大きいですね。より多くの人に活用してもらうべく、価格もおさえているそう。さらにドローン撮影の出張指導は、企業や法人を対象にしており、機械の操作だけでなく、映える構図もしっかりレクチャーし、免許取得も可能です。
SNSのショート動画に使える縦型動画も高画質で作るので、大型モニターでの上映も可能。IZANY では一切静止画素材を使わず、リアリティを感じられる動画のみでストーリーを描いていくそうです。撮影から納品までのスピードも重要視しており、通常で撮影から完成まで10日ほどという速さです。
スマホで簡単に動画を撮って編集もできる時代ですが、インスタグラムやティックトックを企業内部で本格的にやろうと思っても本業の合間になかなかできるものではありません。最初は勢いがあったとしても継続は難しいものです。続けてこそ成果につながるとわかっていても、悩んでいる経営者も多いのではないでしょうか。そういう企業の課題解決につなげたいと、垣崎さんが作ったのが動画のテンプレートの提供です。テンプレートがあれば、テキストや動画を簡単に挿入してアップすることができます。これが1本15,000円からというのはとてもお得。なにより、スタッフの労力が大きく削減できます。
IZANYはイベントブースの展示に使う大型のポスターやターポリンなども得意としています。デジタルサイネージと合わせて全体のプロデュースにも実績があり、映像と合わせて一式で請け負うこともできます。
丹波市の映えスポットはすべてロケハン済みという垣崎さん。普段見ている目線とちがう写真や映像が撮れそうですね。映像がぐんと身近になった今だからこそ、ビジネスにもプライベートにも活用したいものです。まずは気軽にお問い合わせを。
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