依頼主のライフスタイルに合わせた庭を提案

松本造園

丹波市には、庭を美しく整えておられるお宅が多いように感じます。きれいに刈り込まれた和の庭、自然風のナチュラルな庭、それぞれ個性ある庭を楽しんでおられます。そんな個人宅の庭を数多く手がけているのが氷上町の松本造園。開業は1960年(昭和35)、今は2代目の松本吉広さんと奥様のひとみさんが様々な庭を手がけています。

家族の成長に合わせて変化できる庭を提案

松本造園のオフィス

共に造園家である松本さんご夫妻。これまで、様々な家庭のライフスタイルと向き合って庭をつくってきました。施工前に何度もヒアリングするのはもちろんですが、その際にできるだけ思いを引き出すように、施主さんの気持ちに寄り添って庭づくりを進めていきます。

庭づくりには家族構成が大きく影響します。子どもが小さいうちは砂場がほしい、自宅でアウトドア気分を楽しみたいからバーベキューコートを作りたいなど、年月と共に変わる要望があります。

また、今は仕事中心で草取りをする時間がないから、地面はコンクリートにと考える人でも、年齢を重ねて時間に余裕ができたら草花を育てたくなるかもしれません。そんな方には、将来自然にかえる庭を提案することもできるそうです。

「造園はお客様の漠然とした思いを形にする仕事」だから、家族構成やライフスタイルを知った上で、より良いものを提案していくそうです。

家族みんなが満足できる庭造りを

年配の方からの相談もあります。今まで自分で剪定したり、植え替えをしたり、手間をかけることができたけど、縮小して自分ができる範囲の庭にしたい、と。若い世代に迷惑をかけたくないという思いを汲み取って、最適な庭を提案します。

花を育てたいのか、果樹を栽培したいのか、その種類は何が好きかは、夫婦でも違います。松本さん夫婦と施主さんご夫婦で話を聞いたり、ときには女同士で話したりすることも。夫婦の意見が交わった庭をデザインして、どちらも満足できるようにもっていきます。

庭のリフォームもプロのアドバイスで安心

好きなモノを植えたけれど、育ちすぎてどうしていいかわからない。という相談があるそうです。そんな時は、混植になっているところを整理して、花壇の奥まで手が届くように足を置く場所を作ってガーデニングを楽しめるようにします。

育ちすぎた草花の株分けや花壇のアレンジも可能。造成地の場合は、土の質がよくないこともあるので、土をすべて入れ替えることもできるそうです。自分でできないことはプロにまかせて、そのあとゆっくりと庭仕事を楽しめばいいんですね。

「よい生産者、それをきちんと運んでくれる流通業者、そして私たち造園職人が連携して、樹木の良し悪しを把握しています。樹形や成長具合によっては、弊社の庭でしっかり育ててからお客様のもとへ嫁がせます」と松本さん。納品して完了、じゃないからこそ、植物には気を配ります。気温や環境によって生育状況が変わるかもしれないし、庭を手がけたお宅とは長い付き合いになるようです。

「造園という言葉はハードルが高いかもしれませんが、切株の根の処理、土壌改良、小さなスペースの活用など、気軽に相談してください」と松本さん。

庭への思いは人それぞれ違います。メンテナンスが少ない方がいい人、自分で手をかけたい人、いろんな人の憧れの庭を実現してきたからこそのアドバイスと施工が信頼できます。

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、オフィス内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。