氷上町本郷にあるショッピングセンター・ゆめタウン丹波で、みんながくつろぐ休憩スペースにあるクレープ屋「スターバー」。その存在を知らない丹波市民はいないはず。「毎回ついつい立ち寄っちゃう」「ここのクレープが無性に食べたくなる」など、リピーターが多い、その理由を探ってみました。
懐かしくてやさしい味、もちもち生地の定番クレープ
チョコバナナ、フルーツソース、コーンフレーク。「クレープといえばコレ!」といいたくなる定番人気の具材がずらりと並ぶ、スターバーのクレープメニューは100種類以上。価格も260円+税~とお手頃で、毎日頑張る自分へのプチご褒美にもぴったりです。
口に入れると、具材の甘さやソースの酸味を生地のやさしい味がふんわりと包み込みます。生地のやわらかくもっちりとした食感に、クリームやチョコの風味が相まって幸せな味わい。王道クレープの風格を持ちながら、クリーミーなふわもち食感はまさにお値段以上です。
インパクトのある具材や見た目など、変化球的なクレープを提供するお店もありますが、学生時代に友達と食べたような、オーソドックスなクレープを食べたくなったらスターバーへ。「クレープはやっぱりここのやないとアカンわ」とリピーターの支持率も抜群。
濃厚カワイイ!ごくごくイケる爽やかな甘さの幸せシェイク
30種類以上のドリンクメニューがある中、ひときわ取材チームの目を引いたのがシェイク。シェイクだけでもストロベリーやバニラなど10種類のフレーバーがありましたが、爽やかさと見た目のブルーに惹かれてチョコミント味をチョイス。
さっぱりしたミント味のアイスクリームと牛乳のシンプルな味わいで、吸い込むとつぶつぶのチョコが舌触りの変化を演出。スイーツとドリンクのいいとこ取りをした、濃厚なのにごくごく飲める、絶妙なラインを攻めてきます。上の生クリームやチョコを混ぜて変化をつけても。
超本格派! 濃いのが好きなオトナのためのエスプレッソW(ダブル)
クレープ、シェイクと続くと「お子様向けのお店かな?」という声も聞こえそうですが、実は濃くて苦いコーヒーが大好きというオトナにおすすめのドリンクも。それがこちらのダブルエスプレッソ。ラテに使われるような濃縮エスプレッソが2杯分入っています。
男性常連さんの声から生まれた、ガツンと来てスッキリする苦味の一杯。グラニュー糖を2本入れて、パンチのきいた苦甘テイストを楽しむのも乙なものです。仕事の合間のスイッチ切り替えに飲みたくなる、ちょっと刺激的な本格コーヒーです。
子どもたちの思い出の場所に、地域の人が憩う場所に
スターバーがオープンしたのは2000年のこと。当時は海外チェーンのアイスクリーム販売をしていましたが、チェーンの撤退とともに、食べることに目のないご主人がクレープレシピを考案。ご主人が他界してからは竹内さんが店と秘密のレシピを引き継ぎました。
オープンから20年。ここでアイスクリームやクレープを食べてきた子どもたちも、大学生や社会人になっています。
「小さいときにここのクレープが好きだった、という子どもたちが高校生になるとバイトに来てくれて、子どもが生まれたら連れてきてくれる。自分自身が商店街で駄菓子を食べながら育ってきたような思い出を、ここで作ってくれているのがうれしい」と竹内さん。
丹波で育つ子どもたちの、「美味しくて楽しかった記憶」の背景にあるスターバー。ファミリーや中高生の休日を彩る場所の一つとして親しまれ続けています。
また平日昼間はシニア世代の憩いの場に。ウォーキングや買い物を兼ねたルーティンの一環としてここで一杯のコーヒーを楽しまれる常連さんや、ゆめタウン内にあるお教室の後にお茶を楽しむマダムの姿も見られます。
メニューを手渡す瞬間、「最近寒くなったね」「元気にしてた?」などなど、笑顔とともにかけられる言葉。温かい心のふれあいに、甘いものや美味しいコーヒー+αの満足感が得られ、「何度も来たくなる」場所になっているように感じられます。
ゆめタウンへ出かけよう、ゆめ広場でクレープ食べよう
日常使いできる気軽なプチプライスで、手づくりのご褒美スイーツが食べられる場所。心地よい距離で人と触れ合える時間。「今、ちょっとホッとしたい」とき、自分に元気をチャージするため、ついつい足が向いてしまいそうです。
text:済木麻子
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