北近畿最大級のショッピングセンターであり、日々多くの人が来店する「ゆめタウン丹波」。1996年(平成8)の創業と同時にテナントとして入居した「リトルマーメイド氷上店」は、創業当時から現在まで変わらない人気を誇るベーカリーです。オープン以来ここでパンを焼き続ける加納さんに、お話しを伺いました。
ゆめタウン丹波オープンと同時にお目見え
全国各地で見かける「リトルマーメイド」は、広島で生まれたパンブランド。デパートなどで展開するベーカリー「アンデルセン」の派生ブランドとして、1972年(昭和47)に1号店がオープンしました。
丹波にやってきたのは、ゆめタウンのオープンと同日。新たなベーカリーを誘致したいと考えた当時のゆめタウン社長が、「リトルマーメイド」に打診したのでした。
オーナーの加納さんは、オープン当初から現在まで店頭に立ち続けているひとり。
実は、ゆめタウン丹波の初代社長は加納さんの夫です。それまでは商店街で酒屋を経営していたのですが、大きなスーパーマーケットができることになり、「これは商店街の仲間で一致団結しないと先がないんじゃないか」と一念発起。ゆめタウン立ち上げに尽力しました。
「リトルマーメイド」も当初は別の経営者を探していましたが、「誰もやる人が見つからなくて」と妻である加納さんが引き受けました。
今や同店の顔ともいえる存在ですが、「まさかこんなに長くパン屋をやるなんて夢にも思ってなかった」と笑います。
子どもも大人も大好きな「デニッシュバー」
そんな同店で絶大な人気を誇っているのが、店頭で焼き上げる「デニッシュバー」。プレーン1本100円というリーズナブルな価格が受け、同店はもちろん各地にある「リトルマーメイド」の看板商品です。
焼き上がったそばから売れていくので、ほとんどつきっきりで仕上げていく加納さん。店頭は常にパンが焼き上がる香ばしいにおいに包まれています。
デニッシュ生地に砂糖をまぶして焼き上げているので、外側はカリカリ、中はふかふかむっちりの食感に。食べやすいスティック形状もうれしいポイントです。
味わいは、プレーンに加えて生地にマカデミアナッツを練り込んだタイプもあり、カリッとほどよい歯応えが楽しめます。できれば焼きたてをすぐ頬張って、あつあつカリカリむっちりのハーモニーを存分にお楽しみあれ!
常に焼きたてのパンが並ぶ店頭
さまざまなパンが並ぶ同店では、次から次へと焼きたてパンが登場するのも特徴的。10分に1回は「焼きたてです!」というスタッフさんの声が聞こえてくるほどで、店頭にも「焼きたて」の文字が躍ります。
「基本的には本社工場でつくられた冷凍生地を各店舗に届け、店舗ごとに焼き上げて提供するシステムです。だからこそ“リトルマーメイド”のクオリティがどの店舗でも保たれているし、納得のおいしさをお届けできています。でも、不思議なことにお客さんからは『ここのリトルマーメイドがいちばんおいしい』っておっしゃっていただけることもあるんですよ」と加納さん。
一つひとつ、心を込めて焼いていることがおいしさを引き上げるポイントなのかもしれません。
中でもおすすめは、ベーコン・チーズ・キャベツをサンドした「パニーニ」。サクサクふっくらのパニーニ生地とジューシーな具材がベストマッチで、ランチにもぴったりの一品です。
また、「デンマークチーズのパン(マリボー)」も人気のひと品。シンプルな生地に、デンマークのコク深いマリボーチーズをたっぷりと包み込み香ばしく焼き上げています。ブラックペッパーがほどよいアクセントとなり、おいしさをぐっと格上げ!
他にも、定番のバゲットや食パン、塩パンなどはもちろん、多彩なお惣菜パンもずらりとラインナップ。「リトルマーメイド」の焼きたてパンで、ほっと和む時間が過ごせそうです。
※表示価格は全て税込
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