やさしい味わいの「ぜんざい」が名物。地元の人が集う和やかな喫茶店

喫茶お多福

かつてカラオケ喫茶「雅愛」を営んでいた谷田さんご夫妻が、2019年(令和元)に「ゆったり営めるようなお店を」と立ち上げた「喫茶お多福」。気軽に集えて何時間でも過ごせると、高齢者の方を中心に人気を集めています。

憩いの場になればとお店をオープン

柏原バイパス沿いにある「喫茶お多福」は、コーヒーや紅茶、ぜんざいなどを楽しみながらゆったりとくつろげる喫茶店。2016年(平成28)にカラオケ喫茶「雅愛」をたたんでから家に閉じこもりがちになった谷田さんご夫妻が、もう一度世間と関わりを持とうと立ち上げたお店です。

店名の“お多福”は「夫婦2人で喫茶店をするにあたって、いつまでも夫婦円満でありたい」との思いが込められたもの。お店のいちばん高い場所に、お多福のお面とともにご夫妻の仲睦まじい写真が並びます。

ご夫妻の穏やかな人柄に惹かれて、今では常連さんもたくさん。ご高齢の方の中には、“お多福に立ち寄るのが生き甲斐”という方もおられます。「75〜80歳ぐらいのお客さんが多いですね。1人で来られても、コーヒーを飲んでいるうちにお客さん同士で話しが盛り上がって、交流が生まれることも多いですよ」と谷田さんは話します。

丹波大納言小豆を使った「ぜんざい」が名物

メニューは多彩なドリンクをはじめ、お昼時にぴったりな「カレー」や「スパゲティー」もラインナップ。常連さんのために、ドリンク1杯分が無料になる11枚綴りの「飲み物チケット」も販売しています。

中でも同店の名物といえば、丹波大納言小豆を使った「ぜんざい」(700円)。丹波で毎年秋から冬にかけて開催される「丹波大納言小豆ぜんざいフェア」にも参加しており、この時期には地元の人のみならず遠方からも「ぜんざい」目当てに多くの人が訪れます。

注文が入ってから粒あんを伸ばして煮込んでいくため、汁気の多いさらりとした状態にも、しっかり煮込んでとろりとした状態にも、好みに合わせられます。地元で100年以上続くお餅屋さんのねっとり濃厚なお餅も粒あんと好相性。添えられた塩昆布で口を整えつつ、飽きることなく食べられる逸品です。

2人合わせて150歳以上!いつまでも元気でいられるように

「喫茶店を開いているのは、規則正しい生活をするためでもあるので、まずは元気でいなければ! また、高齢になって人との関わりが薄くなったお客さんのための、気軽な憩いの場でもありたいと思っています」と谷田さんご夫妻。

その言葉通り、この日もご高齢のお客さんが1人でゆったりと過ごされ、午後のひと時を楽しまれていました。

「いずれは碁をしたりオセロをしたりと遊べるようなものも用意したいですし、娘の趣味のパステルアートの教室も開いてみたい」とのこと。「喫茶お多福」は、今後より一層くつろげるお店になっていきそうです。

※表示価格は全て税込

 

<注意事項>

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