北欧雑貨と情報発信のサポート、どちらも楽しみながら

pieni labo

「pieni labo(ピエニ ラボ)」は、情報発信のサポートと北欧雑貨の販売などを手がけています。屋号のpieniは、フィンランド語で「小さい」を意味します。なぜ社名がフィンランド語なのか、なぜ情報発信のお手伝いなのか、なぜ北欧雑貨の販売なのかを、代表の小林佳代子さんの3つのすてきな出会いとともに伺いました。

1つ目のすてきな出会いはインターネット

「iso乃家(いそのけ)」にて

中学生の時、世の中にパソコンやWindowsが急速に広まりました。父親に軽い気持ちで「パソコンが欲しい」と言うと、当時の最新モデルを買ってもらえたのです。インターネットに接続すると、丹波に居ながらにして一気に世界が広がりました。知らなかった多くの情報を得、自分自身が情報を発信できるという楽しさに、どんどん引き込まれていきました。

そして情報処理学科がある京都の工業高校へ進学。さらに大学では、情報教育を学び、情報の高校教員免許も取得しました。卒業後就職した京都の会社では、雑貨などのショッピングサイトの業務に携わり、企業という大きな組織で情報発信は続きました。

2つ目のすてきな出会いはフィンランド

2つ目のすてきな出会いは、偶然やってきました。勤めていた会社がフィンランド共和国(以下、フィンランド)のブルーベリーを商品の原料として扱っていた関係で、現地視察へ行くことになったのです。

その後、個人旅行でも訪れたフィンランド。2度の滞在で、フィンランドに住む方の自然と密に暮らす生き方を知り、自然風景を取り入れたデザインの雑貨や食器などに惹かれました。手にするだけでも心がはずむ、そんなキュートな雑貨を通して、いつしか自分もフィンランドの魅力を発信したいと思うようになりました。

「まずは、地元、丹波の人たちにフィンランド雑貨を通して情報を発信しよう」と、その思いはマルシェへの出店やイベント開催へと具現化していきます。

ところで、フィンランドはどのあたりに位置するかご存知でしょうか。漠然と「遠い国」をイメージされる方も少なくないのでは?実は、日本から一番近いヨーロッパと言われている国なんです。小林さんが出張していた当時、フィンランドの首都ヘルシンキまでは、ロシア回りで約9時間(現在は約13時間)。時間的にはハワイへ行くのとほぼ変わりません。

3つ目のすてきな出会いは丹波

水別れ公園

入社から4年がすぎる頃、丹波市の隣、京都府福知山市に新たな部署ができて異動することになりました。一度丹波を離れて改めて地元に戻ると、自然豊かで穏やかな時間が流れる丹波のすばらしさを実感。ずっと住んでいたら気づかなかったかもしれない、心豊かな暮らしを感じることができました。

ところが、会社の事情で再び本社へ戻ることに。しかし、生活の基盤も出来、子どもにとっても最良の環境である丹波を離れることはできないと退職を決意。
いよいよ「pieni labo」が動き始めます。

すてきな出会いがカタチになったpieni labo

「pieni(小さい)」を屋号に付けたのは、「小さなことから始めて大きく育てる」「小さな夢のかけらが集まると大きな夢の実現につながる」という想いと、現在も旧姓も名字に「小」という文字が入っていることからの自然な流れでした。

小林さんが時々利用するコワーキングレンタルスペース「iso乃家」

小林さんは今、地元企業などの情報発信のサポートも行っています。「Instagram lesson(インスタグラムレッスン)」では、バズらせることだけを目的にするのではなく、楽しみながら継続的に情報を発信することが大切だと伝えます。自身でも日々情報発信をしているので、具体的な事例が豊富でクライアントへも実務的なアドバイスができます。レッスン場所も調整可能と嬉しい限り。

オーダーメイドのレッスンなので、自発的に学びにくる人には、「やる気」をキープできるように指導します。ここ数年、毎年依頼されている地元高校への出張授業では、生徒たちが「やる気」を出して楽しめるよう、小物などを持参して生徒自らが考えて動ける雰囲気づくりをします。

自身の情報発信は、pieni labo の公式サイト以外に、Webサイト「ashitamoi(あしたもい)」で、“明日のわたしが楽しみになるような”北欧雑貨を中心に販売したり、Instagramでマルシェへの出店情報を発信しています。

ムーミンと白くまの帽子は丹波の作家さんの手によるもの

また、マルシェへ出す雑貨は、地元丹波の作家さんとコラボしたものを並べるなど、着実に丹波にはった根を広げています。

「情報発信したい方、フィンランドに興味を持たれた方は『pieni labo』の公式サイトを覗いてください。初心者大歓迎です」と小林さん。自身の好きなコト・モノを広めることを楽しんでいる笑顔に、一歩一歩前に進まれていることを感じました。

 

<注意事項>

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。