依頼の絶えない街の土木屋さん。家の困りごとをサクッと解決!

岡建

丹波市を中心に多種多様な土木工事を請け負う「岡建」。とくに家の外壁設置や造園、排水工事などの外構工事が得意で、代表を務める岡 勇治さん一人で現場に繰り出す軽快なスタイルが評判を呼んでいます。岡さん自身もとっても魅力的なお人柄とあって、各地から依頼が途切れない人気ぶりです。

JRを退職して土木の世界へ

岡さんが「岡建」をスタートしたのは今から約10年前。それまではJR西日本に所属し、大阪市バスの運転手として勤務していました。さまざまな人との出会いや地域の人との交流が大切な運転手業務。一筋縄ではいかないことも多いようですが、岡さんはめでたく定年退職まで勤め上げます。そして、次の仕事として選んだのが土木関係でした。

岡 勇治さん

「もともと農業が好きで、自然と触れ合うのも好きな性分。いつまでも健康でいたいという気持ちもあったし、土木関係なら体力作りもできる。バスの運転手とは仕事内容は全然違うけれど、土木の道に進んでみようかと考えたんです」と岡さんは話します。

まずは丹波篠山市の師匠のもとで土木作業をイチから学ぶ日々がスタート。独立を目標にしていたので、一つひとつの技術を真摯な姿勢で習得していったそう。数年の修業期間を経て、60代前半で「岡建」を設立しました。

現在はさまざまな工事を任されていますが、よっぽどのことがない限り基本的には岡さんが一人で現場に出向き、ユンボの運転から資材の運搬、現場の養生・片付けなどあらゆる作業を一人でこなしていきます。
「重量のある資材も一人で運ばないといけないし、どうやって運ぼうかと頭も使う。だから、仕事をすることでボケ防止にもなっているかも」と岡さんは快活に笑います。

あちこちから依頼の絶えない「岡建」

岡さん自身がとっても朗らかな人柄なので、地域の人との関係性も実に良好。取材時も「何してんの?」と声をかけてくれる人や、「コーヒーを差し入れに来た」と岡さんの元を訪れる人など、たくさんの人が集います。

取材時に行っていた作業は古くなった庭の整備。木を植え、飾りの石を配置し、下水道も整えて、より使いやすく見た目も美しくしていきます。作業において大切にしているのは「丁寧な仕事をする」ということ。一人で全てを行っているからこそ隅々まで自分の仕事となるので、どこも手を抜くことなく丁寧に着実に一つひとつの作業を行うのが岡さんの信条です。

工事の規模はさまざまで、今回のような個人宅での作業はもちろん、大きなゴルフ場での作業なども請け負います。「頼まれた仕事は断りきれなくてね。3つの現場を掛け持ちしてやっていたりもするし、ここ2、3カ月ぐらいは休みがない状態が続いているね(笑)」と実に明るく元気な岡さん。
自分の裁量ですべてを取り仕切れる今の仕事のスタイルが自分にとても合っていると感じているそうで、今後も「自分のペースで長く続けていけたら」とにっこり微笑みます。

イチから手がけたお店「伊古香(いこか)」もご紹介!

事務所兼自宅には、岡さんがイチから作り上げたホルモン焼きのお店「伊古香(いこか)」が併設されています。基礎部分から外装・内装に至るまですべて一人で作り上げたというから驚きです。「伊古香」は主に岡さんのパートナーがカウンターに立ち、運営を取り仕切っています。

お店の中も実に味のある雰囲気。カウンターを中心としたこぢんまりとした店内には、JRになる前、国鉄時代の電車のパーツや岡さんが趣味で描いた絵が飾られ、隅々まで見どころたっぷりです。どこかホッと落ち着ける雰囲気に満ち、いつまでもここでくつろいでいたくなります。

メニューは「ホルモンなべ」や「焼肉」などを用意。新型コロナウイルスの蔓延以降は完全予約制に切り替え、18時〜22時までの間で電話にて予約を受けています。

ちなみにおうちの裏側にあるテラスも岡さんが一人で作り上げ、椰子の木をはじめとしたこだわりの南国テイストに整えています。手洗い場もあるのでBBQなども楽しめ、さまざまな交流の場としても機能しています。

「毎日精一杯仕事に取り組んで、ケガをせず、病気にもならずに過ごしていくこと、それがいちばんの願いです」。何事にも真摯に丁寧に取り組み、美しく整備していく岡さんの手腕をぜひ一度体験してみてはいかがでしょう。

 

<注意事項>

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。