『とても気に入っているのに虫に食われてしまった・・・』
『体形が変わってサイズがちょっと合わなくなった・・・』
クローゼットに眠るそんな洋服に、丁寧で繊細な手仕事でもう一度陽の光りを当ててくれる。そんなお店が おはりこ です。
今日は おはりこ 店主の道本優一さんにお話を伺います。
おはりこさんに5つの質問
この業種(洋服の直し)で男性の方は珍しいですよね?
はい。相当珍しいと思います。
名前の通りとても優しい笑顔と口調で迎えて頂きました。
お店を開業されたのは2018年11月。服飾専門学校を卒業後、大阪、神戸で洋服の型紙を作るパターンナーの仕事を経て丹波に帰郷。その後9年間勤務された洋服直しのお店を退職し、転職するか、それとも開業するかとても悩んだ上での挑戦だったそうです。
開業してよかったなぁと思う事を教えてください
勤めているときは時間に追われ、店頭でお客さんの話を十分お聞きする事ができず、もどかしい思いをいつもしていました。
でも開業してからは、お客さんが思っている事。ご要望を思う存分お伺いしながら、時には世間話もはさみながら、時間をかけて仕上げのイメージをお客様と共有することができる様になった事にとても満足しています。
それから、なんといっても仕上がった洋服を見て喜んで頂くお客様の『笑顔』や『驚きの表情』にダイレクトに触れることができるようになった事がとてもうれしいです。
それから、『〇〇さんに上手に仕上げてやで。』と教えてもらって来ました。というご紹介のお客様も年々増えており、皆様の優しさに感謝の日々でございます。
具体的にお客様からはどのような要望がありますか
基本的には洋服の寸法直し。サイズ調整です。また、学校で使う座布団や給食袋等の製作ご依頼にもご対応させて頂いています。
基本的に縫えるものは何でも挑戦しています。できるだけ『できません』という事は言わないように頑張っています。
これまでには、私も驚くようなご依頼がありました。例えば、ソファーのリメイクや子供のイベント用の制服。
また、結婚式で使ったウエディングドレスを、産まれて来る赤ちゃんを待ちながら、ベビードレスにリメイクしてほしいといったご要望にもお応えしております。
洋服を預かる上で大切にしていることを教えてください
どれも大事な一点モノ、思い入れのある大切な洋服なので、失敗しないよう細心の注意を払って丁寧に、綺麗に縫製しています。
また、仕上げた洋服は、お客様にお返しして終わりではなく、手を入れたことで身に付けて頂く回数が増え、再び洋服に陽の光りが当たるようになる事を願い、『どうしたら気に入ってもらえるか。着心地がよくなるか。』洋服とお客様のことを考えながらミシンに向き合っています。
これからの展望を教えてください
開業して約2年ですが、まだ全く先のことは考えられないです。
そんな先を見る余裕はまだないです・・・。
お1人お1人、1着1着、頂いたオーダーに感謝し目の前の仕事に気持ちを込め、丁寧に仕上げる。この事を積み上げていくしか今の僕にはできないです。
とても控えめ、でも覚悟の籠った言葉でした。
まだ若干38歳という道本さん。お休みの日は2人の小さな息子さんとお出かけする事が唯一の楽しみという優しいお父さんでもあります。
息子さんの為にも大好きな直しのお仕事で、これからも沢山お客様の「こんなのができたらうれしい」に応え続けて頂きたいと思います。
おはりこさんのお店の様子
お店の場所は丹波市氷上町氷上 県道7号線 氷上北の信号から南へ約100Mのところです。
この看板が目印です。
第一印象は『プレハブ』です。が、室内は道本さんのおしゃれセンスでとても綺麗に仕上がっています。売り物ではないですが、道本さんが空き時間で製作された小物やバッグ、子供服も並んでいます。
気になる料金ついては、ウエスト直し紳士1,870円(税込)~ 婦人服2,750円(税込)~ という感じです。とても良心的なお値段ですし、料金表にないオーダーにも親身にご相談に乗って頂けます。
基本的な料金体系
料金 | |
ジーンズの丈上げ 裾上げ | 770円(税込)~ |
ジャケットの袖丈なおし | 2,750円(税込)~ |
ズボンのファスナー取り換え | 1,980円(税込)~ |
(お伺いする詳細内容によって料金は変動します)
まずはお気軽にお電話で『こんなことできますか?』とお問い合わせください。
電話:0795-71-1759