丹波市氷上町で、1978年(昭和53)当時、地域唯一のそば屋としてオープンしたいづも庵。「神様の国・出雲の土地の恵みを丹波の皆様にも食べて欲しい」という創業者の想いから、出雲そばを提供することになりました。
赤ちゃんからお年寄りまで食べられるのが魅力のそば・うどん、当初は地元のお客様がほとんどでしたが、現在は遠方からの観光客や阪神間のお客様にも人気です。
知り合いの画家に描いてもらったというロゴが目印
こだわりのそば粉を使用した自家製麺のそば
人気の高い天ざるそば(1,250円+税)
島根県から取り寄せたそば粉を使用した自家製麺は、創業当初からのこだわりです。全粒粉を使用しているので、色鮮やかで香り豊かな味わいが特徴。
人気メニューは、地元の野菜を使用した天ぷらそば(1,000円+税)や天ざるそば(1,250円+税)、店内仕込みの鴨肉を使用した鴨なんうどん・そば(900円+税)など。
三代目店主は渡仏経験を持つパティシエ
3代目店主の福田縁さん
現在お店を切り盛りするのは、3代目の福田縁さん。お菓子の専門学校を卒業した後、神戸にあるケーキ屋さんでパティシエとして経験を積みました。
パティシエの世界大会と呼ばれる「クープ・デュ・モンド※」を見にフランスに行き、現地のお菓子に感銘を受けた福田さんは、「どうしてもフランスで働きたい!」と、渡仏。約1年、フランス ブルターニュをメインにパリ、ロワール地方でのパティスリー、ブーランジュリーにて研修をしました。帰国は大阪の有名ケーキ店で、パティシエとして腕を発揮。技術だけでなく、お客様に対する心遣いなども学びました。
「これだ!」と感じたことに突き進んでいくフットワークの軽さと創業者であるご両親譲りのバイタリティで積み重ねた様々な経験が、まったく違うジャンルながら、現在のいづも庵に活かされています。
※クープ・デュ・モンド:2年に1度フランスのリヨンで行われる洋菓子の製菓技術を競う世界大会。参加できるのは各国3名のみで毎年非常にハイレベルな戦いが繰り広げられていることで有名です。
おすすめは1日10食限定の出雲美神膳
出雲美神膳
いづも庵のお料理を堪能したいならば、平日15時まで、1日10食限定の出雲美神膳がおすすめ。地産地消にこだわった天ぷらやサラダが、出雲そばの美味しさを引き立てています。
温冷が選べる出雲そば
そばはつるっとした喉ごしで、さらりと食べられます。そばの香りとほのかな甘みが心地良い。
温かいそばはオリジナルブレンドの出汁、冷たいそばは創業当時から変わらぬ味のかえしを使ったざる出汁を使用しています。
スタッフおすすめの天ぷら
地元産の野菜を使った天ぷらの中でも、スタッフのおすすめは、ちょっと酸味のある爽やかなプチトマトの天ぷら。体に優しい野菜たっぷりの御膳です。
そばの実入りの土佐酢ジュレがかかったサラダ
そばの実入りのなめらかな土佐酢ジュレのサラダはここでないと味わえない味。そして、創業当時から変わらぬ人気のかやくごはん。あっさりとしたおそばとバランスの取れた御膳となっていました。
オリジナリティあふれる和スイーツも
三宝愛ス 500円+税
「パティシエの経験を活かしたい」と考えた福田さんは、出雲のそば粉を使った蕎麦プリンや丹波の大納言小豆を使用したアイスなどを考案。「三宝愛ス」と「丹波愛ス」。暖かい栗/あずきにアイスの冷たさが混ざり合い、温冷感のハーモニーを楽しめるデザートです。
「三宝愛ス」は、下層は丹波大納言あずき、いづも庵オリジナルの黒豆アイス、そして、ていねいに炊きあげた丹波栗を使用の丹波の名産を味わえるデザートになっています。
丹波愛ス 450円+税
「丹波愛ス」は、丹波大納言あずきを2つの食感で堪能できます。下層に敷き詰められた冷たいあずきと上層の温かいあずき、そして、フワッ、シャリッとしたミルクの味を感じるさっぱりめのアイスです。
地元の木を利用した居心地の良い店内でゆったりと
温かい木のぬくもりが感じられる店内は、地元の木を使用しています。ジャズが流れる和モダンな空間は、開放感があって居心地が良く、落ち着けるとお客様からの評判も上々です。
ボックス型のテーブル席だけでなく、カウンター席、お座敷と選べるので、様々なシーンで活躍してくれそう。名物の出雲そばだけでなく、パティシエが作るこだわりの和スイーツもぜひ一緒に楽しみたいですね。
※メニュー内容は告知なく変更になる場合があります。
text:キフェル 久美子
<注意事項>
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